第2話

制服でも私服でも良いってことは、その日の気分などによって、制服で行ったり、私服で行ったりできるから良い。制服はブレザーだから、上は女子用の制服を購入した。女子用のブレザーを着て、気分は女子高生として通学したかった。下もスカートにしたかったけど、最初だからパンツにしておいた。そのうち、スカートにするかもしれない。でも、制服のブレザーと、私服のパンツも似合うから、制服と私服とのミックスで行ったりする。

スリッパも、学年ごとに色分けされてるだけだから、女子用にして、体操服もやはり学年ごとに色分けされてるだけだから、女子用にした。

できるだけ女子高生として通学できるようにした。高校でも、できるだけ女子高生でいられるようにした。


あとは、特に女子高生のつもりでいても問題なかった。カバンも女子のみんなといっしょだし、ボクの女子高生としての新しい生活もスタートした。


授業も、女子高生のつもりで受けて、ちゃんとまじめに、毎日、予習復習もやった。

お昼のお弁当の時間も、女子といっしょに机を合わせて、女子とおしゃべりしながら過ごしてた。


美術部に入部して、放課後は美術室に行って、そこの女子といっしょに絵を描いている。帰りも美術部の女子といっしょに帰る。

高校生になって、初めて、美術の時間に油彩画をやって、水彩画とちがって、何回も重ね塗りできるから、重厚な絵になる。紙ではなく、キャンバスに描いていくのも興味深い。

音楽を選択した友達は、音楽の時間に、新しい楽器とかも学んで、みんなで演奏したりしてるから、音楽もいいなあ~やりたいなあ~って思ってしまう。音楽やってる子は、教室にも楽器を持ってきてて、さわったりしてるから、いつも、いいなあ~色んな楽器持ってて~って思ってしまう。あと、音楽の試験の時に、みんな楽器を演奏したり歌ったりしてるから、その様子を廊下からドアを少し開けて、のぞきこんで聴いたりしている。


高校の近くに、百人一首などで知られてる伊勢さんの伊勢寺ある。伊勢さんの御導きによって、この高校に進学したのかもしれなかった。

最初の頃は、自転車で高校に向かって走ってても、何か歴史的なものあるみたいやけど、いったい、何があるんやろなあ~って思ってて、そしたら、それは昔、伊勢さんの暮らしてはった庵で、その後、伊勢寺となったものなんやとわかった。

だから、高校にいても、めっちゃ文学的な芸術的な雰囲気漂ってて、女子の友達とも、なんだか、とっても、えっちな気分になってしまう!おたがいに。

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