第5話 エルフ

 「エルフって、どんなのだろ…」

ユウナの言葉で、全員が反応した。りくや、希平は、エルフがいることすら知らなかった。


 ユウナが「エルフ」と言ったのは、ある本を見ていたからだった。それは、

「ワールド・ブック」

それが、本の名前だった。その本には、生き物の名前、能力、特徴などだった。そしてユウナが見たのはこれ。

名🟰エルフ

能力🟰弓を操る   大魔法を使う

特徴🟰髪の色が金髪  耳がとんがっている

(あれ?この特徴どこかで見たような…?)

りくはそう思いながら考えた。


 そこで思い出した。

(コウとハルト姉弟の…!)コウとハルトをみると、2人とも、目を泳がせている。


 りくは状況を理解した。そして、2人を呼び出した。

「どうして今まで隠していたの?」

と、りくが聞くと2人は、

「エルフだって言ったら、仲良くしてもらえないかと…」

と、答えた。

 

 それからりくの説得で、2人とも正体を明かすことになった。


 2人が話し終わると、ユウナや希平は、

「そんなことどうでもいいよ。友達なのは変わりないんだし。」

と言った。


 これで少しはみんなの中が深まったような気がしたのだった。

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