FPSキャラクターの日常

@komame0901

第1話 バトルロワイアルの本音

※某FPSのバトルロワイアルに登場するキャラクターの本音を妄想しています。


キャラクター選択画面の一幕

「はぁ毎日毎日俺のこと使って楽しいか?」

 画面のそとでゲームをプレイしているプレイヤーに俺は呟いてみる。

「私は毎日遊んでもらえるの楽しいですよ?」

 俺と同期の回復スキルを持つ彼女はヒーラーのラナ。

「別に何でもよくね?俺らはプレイヤーとやらに操られてればいいんよ」

 ちょっと独特な言葉遣いのこの男はレオン。俺とはあんまり合わないタイプだ。

「だってさー俺のプレイヤー毎日10時間以上俺のことこき使ってんだよ?人間に適用されてるとかいう…ほら、なんちゃら法」

「労働基準法ですか?」

「そう!それ!俺にも適用してくんねーかなー1日8時間までですよ!とかさぁ」

 俺とラナがそんな会話してるとレオンがあきれたように言ってくる。

「ダンってマジで働くの嫌いよなー戦闘した分だけ給料出るからいいじゃんよ」

 ダンってのは俺の名前だ。

「お前週何回休みあんの?」

「俺か?俺は週1か2だな」

 やっぱりこいつ休みあるな。

「それだけ休みあれば自分の時間もあるよな」

「は?お前毎日10時間以上も戦闘してんだから給料ウハウハだろ?」

 いまどきウハウハってなんだよって思ったのは置いといて、レオンは金のことしか頭にないみたいだ。

「毎日ってことは休みないだろ?俺がもらった給料いつ使うんだよ」

「ダンってもしかして給料使ってないのか!」

「使える時がないからな」

「そういえばラナちゃんも休み少ないって聞いたんよ」

 レオンは少し気まずくなったのか、ラナに話しかけた。

「私ですか?ネットショッピングとかおいしいごはん食べてますよ?」

「ほら、うまい飯だってよダンもうまい飯食えよ」

「なんだ?俺と話してるの気まずかっ…」

 いつも上から目線なレオンが気まずそうしてるから、追い打ちをかようとすると戦闘開始のアナウンスが流れた。


---輸送機の離陸まで3・2・1---


アナウンスを合図に俺らの日常が始まった。

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