愛言葉

@sinju071327

第1話

  暮れゆく街を臨む。まだらに灯る街の明かりが、一日の終わりを告げる。冬の夕暮れはなんだか肌寒くて、気付いたら二人で肩を寄せ合ってた。繋ぎ合う手が暖かくて、鼓動が高鳴るのを感じた。心臓の音が、静寂をより一層感じさせて、まるで世界が二人だけの物になった気がした。茜色に染まりゆく冬空があまりにも綺麗で、思わず綺麗だねって言い合った。日も暮れて、二人の時間はもうおしまい。 「また明日」 いつも通りのアイコトバ。

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