第23話 デート終わりの鳴海朋香邸
朋香の家に着いたのは六時過ぎだった。
車を降りると門の前で警備をしていたSPの一人がこちらに近づいてきた。
「朋香お嬢様、おかえりなさいませ。ご夕食の準備が完了しております」
「りょーかーい。圭ちゃんの分も準備してあるでしょ?」
「勿論でございます」
「さっすがー!圭ちゃん食べに行こ♡」
「……ああ、分かったよ」
俺達はリビングへと向かった。
どんな夕食が準備されているのかと不安だったが、普通の和食が並べられているのを見て俺は少し安心した。テーブルマナーとか俺そんなに知らないからな。
「遠慮しないで沢山食べてね♡」
「いただきます」
「どう?口に合うかな?」
「……美味い」
「でしょ〜!雇ってる料理人がね、どこだったかな……まあどこでもいいけどさ。ホテルの料理長やってた人なの!」
料理人まで雇っているのか。
やっぱり金持ちになると自分達では料理もしなくなるのかな。
「……なんか眠くなってきたな」
「ほんとに?疲れちゃった?大丈夫?おっぱい揉む?」
「おっぱいは揉まな――」
俺はそのまま椅子から崩れ落ちた。
意識が
「圭ちゃん!大丈夫!?」
「……ん、ああ」
目を閉じる最後の方で朋香の笑みが見えた気がしたが、なんだったのだろうか。
そして俺は意識を失った。
「んんっ……」
「あ、圭ちゃん起きた?おっはよ」
「おはよう……って、なんだよ、これ!?」
目を覚ました俺は朋香の部屋にいた。
何故か椅子に手足を縛られてパンツ一丁の状態になっていた。
俺はさっきまで朋香の夕食を食べていたはずなのに一体どういうことだ。
「ごめんね〜。圭ちゃんのご飯にこっそり即効性の睡眠薬を入れさせて貰ったの♡」
「お前、なんてことしやがる……」
「これでもう逃げられないよ。セックスするか、しないか、はっきりさせてね」
これはもう朋香が一方的にセックスしたいだけなんじゃないか。
俺は別にしてもしなくてもどっちでも良いんだよ。
「朋香、とりあえず解いてくれないか……?」
「嫌だよ。圭ちゃん逃げるじゃん」
「逃げないから」
「逃げるならセックスしてから逃げて」
「そういう問題かよ。ヤり逃げにはなりたくねぇよ」
「ちなみに私着替えたんだけど気付かない?」
「着替えてるのは気付いていたぞ?」
朋香は先程の服からワンピースへと着替えていた。きっとこれが部屋着なのだろう。
「それだけ?ほんとに気付いてる?」
「ワンピースに着替えたんだろ?」
「ワンピースを見せるために着替えたんじゃないんだけど!?」
朋香は怒りながらそう言ってワンピースを脱ごうとした。
「ちょい待て!なんで脱ぐんだよ!」
「圭ちゃんが見たいって言うから付けてあげたから今からそれを見せるんだよ!」
朋香がワンピースを脱ぎ捨てると、俺の目に飛び込んできたのはあれだった。
「ガーターベルト……」
「忘れてたでしょ?」
「忘れてはいなかったけど、まさか今付けているとは思っていなかった」
「それならいいんだけど。それにしても初めて付けたけど、いざ見せるとなると結構恥ずかしいんだね」
朋香は身に付けたガーターベルトを見ながら頬を赤く染める。
「恥ずかしがることないだろ。似合ってるぞ」
「そうかな?ありがとね♡」
黒のブラに黒のガーターベルトで朋香の身体がより色っぽく見える。
これを選んで正解だったと俺自身を褒めたい。
「朋香、もう少しこっちに来てくれないか?間近で見たい」
「良いよ」
朋香は近づいて来ると俺の目の前で足を止めた。
「朋香?さすがにこれだと近すぎないか?」
「そんなことないよ。よっこらしょっと」
朋香は俺の太ももの上に乗って両腕を首の後ろに回した。
抵抗が出来ない分、俺は興奮して心拍数が上昇する。股間も少し疼く。
「お、おい!」
「なに?」
「何も俺の上に乗ることないだろ!」
「だって近くで見たいんでしょ?ならこのくらいの距離が一番ベストに決まってるじゃん」
「だからって……」
朋香の言葉に俺は言葉が詰まる。
「それにしても残念だね。両手と両足縛られて身動き一つ取れないんだもん。私の身体は目の前にあるのに……可哀想な圭ちゃん」
「くそっ……」
「大好きなおっぱいはここでちゅよ〜」
「うるさい」
「我慢しなくて良いんだよ?このガーターを外して、早くここに挿れたいんでしょ♡」
上機嫌に首を横に振りながらニンマリとした表現をする朋香に腹が立つ。
今すぐにでも、その余裕の表情を乱れたアヘ顔に変えてやりたいくらいだ。
「どうする?セックスしたいって言えば拘束は解いて上げても良いよ。その後のことは圭ちゃんに全部任せるけど」
「セックスしてやるよ」
俺は即答した。目にものを見せてやる。
「分かったぁ、じゃあ解くね」
「早くしてくれ」
朋香が俺の拘束を解いた瞬間、俺は直ぐに朋香の両腕を掴んで押し倒した。
「ありゃ、やっぱりしたかったんじゃん♡」
「お前が散々煽ってくれたからな」
「別にそんなつもりはないんだけどね」
「うるさい」
「……ひゃっ……っ!」
俺が朋香の首筋を舐めると朋香は甘い声を出した。少し朋香は頬を赤くする。
さて、ここからが本番だ。
「容赦しないからな」
「……ねぇ、圭ちゃん。せめてベッドで」
「黙れ」
「んんっ……もうっ……あんっ……」
俺は朋香の胸を揉みながら首筋を舐める。
徐々に先程までの余裕が朋香から消えてきた。
「すこしは……いうこと……きいてくれても」
「嫌だ」
「おねが――」
一切聞く耳を持たず、俺は朋香にキスをして口の中に舌を入れる。
朋香もそう言いながらも舌を絡ませてくるのだから満更でもないのだろう。
「朋香、ゴムは?」
「……ゴムなら……あそこの……ひきだしのにばんめ……にある」
「分かった」
俺は立ち上がり引き出しの方へと向かう。
朋香は既にぐったりとしていた。
「けいちゃん、ちょっと……やすもうよ」
「嫌だ」
「そ、そんな……わたしこわれっちゃう」
「大丈夫だ。気持ち良くなるだけだから」
「そういうことじゃなく……て……あっ♡」
俺は朋香のガーターベルトを外してためらうことなく挿れてしまった。
最初はあんなに抵抗があったのに俺もすっかり人が変わったようだ。
「随分とすんなり入ったな。もしかして最初からびちゃびちゃに濡れてたのか?」
「そ、そんなこと……!ない…っん……もん!あっ……そこは……だめっ♡」
「気持ち良いくせに!最初からヤりたかったんだろ!?」
「ち、ちが……うっ……はっ……あっ……もん!」
「へえ、そうか」
俺は動作を止めて朋香の顔を見つめる。
「ど、どうして……止めちゃうの?」
「ヤりたくなかったんなら別に続けなくても良いかなって思ってさ」
「そ、そんな……」
「お前がどうしてもって言うなら続けるけど?どうする?」
形勢逆転だ。完全に俺が主導権を握った。
「ヤりたい……けいちゃんのもっとかんじさせてほしい……もっともっとちょうだい」
「百点だ!」
俺は再び動き出した。
「あっ……んんっ……あはっ……そこっ♡」
「朋香、気持ち良いか?」
「うん!けいちゃんのきもちいい!けいちゃんだいすき!けいちゃんさいこう!」
朋香の喘ぎ声は二時間以上は部屋中に響き渡っていた。
朋香の新居でのセックスは予想以上の盛り上がりをみせたのであった。
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セックスの話を書いてると頭の中がセックスでいっぱいになります。
もしかして私だけでしょか?変態さんですね。
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