20240626 月と花束
私という人間は指向およそ人に好かれる人間ではないんだということは自覚している。
そんなに危険な思考をしているつもりはないんだけど
かといって人間味あふれるかといえばそんなことはないと思う。
とくに感情論的な会話が苦手で、思ったことは思った通りにいってしまうのと。
興味が持てないことにはとことん興味がもてないうえにそれを合わせることもできないので、他者と交わることがほんとに難しい。
事実だけを話してしまうし、極力そこに自分の感情はいれないように注意したいとおもっている。さらに自分が興味あることを相手も興味をもってることが少ない。
なのでほんとに交わることがないうえに感情的な話ができない。
―――けど、人ってむしろ自分の感情や思ってることを話すほうが好かれるんですよね。
保育士とか母親とかは本当にすごいと思ってて、子供相手ができる部分とか
子供の話にちゃんと耳を傾けることができる。
子供って無条件で思ったことを話すのもすごいとはおもっていて、
そういう点では私とも似たようなものなんですが、
おそらく私は中途半端に知識を身に着けてしまったため、常識という概念からはなれられなくなってしまった。
科学というのは未知を否定する最たるものです。
幽霊の正体見たり枯れ尾花。というように、事象には過程があり結果がある。
不思議にみえることにもすべて理由があって必然でしかない。
―――ゆえに、荒唐無稽な神秘を信じられなくなってしまった。
子供がサンタを否定して大人になるように。
知識は増えれば増えるほど幻想を破壊していく。
もちろん知識が新しい幻想を生み出すこともあって、
それが理路整然としたファンタジーであれば面白いとおもうんですが、
自らの思考のなかにどらえもんやクレヨンしんちゃんのような自由な発想はかなり減ってしまってるとおもう。科学や物理学から外れた動作を思いつきもしない。
それが知識の限界でもきっとあるんだとおもう。
――あとはネガティブな思考をやめるとか。
なるべくネガティブにはならないようにしてるつもりですが、
根本的に日陰ものなので、それがかなーりきびしいんだとおもっていたり。
――――引用――――
「奏者?・・・ははぁ。
さてはこれまでの戦いで、余計な荷物でも背負わされたな?
ならば唐突だが、天才について語ろう。
天才とは優れた才能、能力を持つ者をいうのではない。
いや、当然そのあたりの才能は欲しいが、
才能があるだけではただの“才人”だ。
では、天才とは何か?
それは―――自分と他人の違いを明確に知る者だ。
人間は互い能力を比べながら、根底では『自分たちは同じ』と依存してしまう。
だが残念ながらそれはない。人間はだれであれ違うのだ。
自分にできることは決して他人には叶えて貰えぬこと。
そして、他人にできることは決して自分には届かぬこと
天才とは、そこを残酷に分かつ者をいう。
余は万能の天才だが、世の仕事と同じものを他人に期待することはなかった。
同時に、どれほどの才に欠けた者であろうと、
その者を真似ることはできないと知っていた。
人間はみな、最終的に自分と他人は同じ者だと考えたがる。
なぜなら、それはとても素晴らしいことだからだ。
満ち足りた、温かなものだからだ。みなが分かり合え、価値観を共有し、手を取り合えるのなら、それが最良の営みだと夢に描くからだ。
だが、現実はそうではない。それぞれに役割があり、それぞれに欠点がある。
他人を信じるのは良いことだ。
だが、その前に、自分と他人は違う者であることを覚えてほしい。
無理に、大きなことをせずとも良い。そなたはそなたのできることを。
余は余のできることを。それは、この世界で各々にしかできぬことなのだ』
Fate/EXTRA Last Encore より。
――引用終わり――
ラストアンコールは型月にしては外れよりのアニメなんですが、
これはおそらく、監督ときのこの相性の問題であり、
基本的に映像化に向かないんだと思います。
このアニメは意味不明で、理解しきれないんですが、文で読むと超面白い。
きのこの字の文や感覚をうまく落とし込み如何に大衆向けへ再編できるか。
そのあたりのうまさがUfotableの監督スタッフとかの上手さなのかなと。
―――――――――――――
ラストアンコールのエンディング曲より。
月と花束/さユり
花をくべて歌をくべて
誰より険しく美しく
あの日の傷ももらった愛も
すべてくべて 光のほうへ
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