編集済
もう電車の中でスマホのぞきながらマジ泣きです。(不審者)(家まで我慢すれば良かった)。人を食べたくないと宿命に抗えるほど愛情をもらったのは間違いなく救いでしょうが、本文でも語られる通りある種残酷でもある。
人間がそう産むから妖怪はそう生まれて、そして死んで行く。正解の一つかもしれませんが、昔の真っ暗な夜とか科学的説明も出来なかった時代に恐れとして理由付けとして産まれて定着しまったであろう概念を、今更いいとも悪いとも分類出来ないよなあとも。理由つけて安心するみたいなアレもあったろうし。
今まで以上にストンと入ってきてしまう紡理論と優しく手を握るシーン、つばきちゃんのねぎらい、桃子ちゃんの心からの叫び、どれも切ないが過ぎる。
寂しく残された赤いワンピースのその後など、最後まで泣かせにくる名作回でした。おばあちゃんはなんとなくぬーちゃんが普通の子じゃない事をわかってたのかな……。
チュートリアル終った感じの3話以降がどれも甲乙つけ難い出来の作品ですが、前回が王道感動で今のところ一番好きかなーって思ったのを即塗り替えて来たなあ……。
もちろん前回も好きですが、「人と化け物の、優しさではどうにも出来ない壁」という重いテーマと切なさも含めて今回の話のが好みです。色んな味がする一話完結もの好きなんだけど、大抵一番気にいるのがこういう重い感動回なので、自分の好みがわかりやすすぎる……。割と皆そうだろうし、色んなフレーバーがある中でたまに感動がミソなので、コレだけあればいいわけじゃないんですが。
前回の小竹さんやつばきちゃんみたいな人に危害をくわえる衝動もなく安定してる化け物(あえて今回はこう呼ぶ)のが基本的に例外ってのは、わざわざ言葉にせずともここまで物語を積み重ねる形でずっと語られてきたと思うけど(そもそもつばきちゃんの初登場エピソードもろくでもない奴らの話だったわけだし)、やっぱり切ないなあ……。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
まずは、長く重さのあるエピソードをお疲れさまでした。
残酷なまでに愛おしい、愛おしいから残酷な話と
なりましたが、それを最後まで受け取っていただいて
感謝です。
電車はまぁ、いろんな人がいますから(フォローに
なってない)。
本作の基本的な『そう』思えば『そう』なるが
裏目な形で出た話ですが、妖怪を考えた人だって
ぬーみたいな存在は想定外だったでしょうし。
恨めしく思えても、決して罪はありません。
せめてもの救いがあるとすれば、みんなの一挙一動が
愛から来るもので、切ないながらもそれが最後に
ワンピースという形に込められて
『確かにそこに愛があった』
と言えることでしょうか。
おばあちゃんもぬーがどういう子か分かっていたかは
不明ではありますが、ワンピースを見れば彼女が
どれだけ愛し愛されたかは伝わったはずです。
序盤はまぁ落ち着いた感じで、だんだん好きなように
盛り上げて(web小説じゃ悪手ですが)いくなかで、
第十話ということで、意識的に
『こういうジャンルの作品では避けて通れないテーマ』
と思っている『壁』に取り組んでみました。
『いろんなエピソードがあるなかでこそ意味がある』
ということも含めて、そのテーマを深く汲み取って
いただけて感謝しかありません。
逆に言えば善なる亡霊つばきちゃんも含めて、
今までが壮大な前振りとも言えるわけでして。
本作における一つの大きな区切りでありました。
辺理可付加
編集済
たとえ心を通わせることができても、同じ理の中で生きることはどうしてもできないですよね。
紡さん、つばきちゃんサイドの気持ちもわかるし、ぬーちゃんが可愛らしかっただけに桃子さんサイドの気持ちもわかるし……切なかったです((T_T))
特に「人間がいけなかったんですか?」のところが遣る瀬ない。。
なんとか一連のことを受け入れて、頑張って前に進んでいくラストにしんみりと、それでいて少し温かい気持ちになりました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
形が人型だと錯覚しますが、まったく別物の存在です。
そのうえ、そもそも手を取り合えないからこそ
生まれた、闇や恐怖による存在ですものね。
誰の主張が間違ってたわけでもないし、
「人間がいけなかったんですか?」のとおり、
誰も正しいものなんていない。なんとも救いのない、
解決しない苦しみの残るエピソードでした。
それでも最後に、わずかな光が残せたなら、私としては
これ以上のこと、ありません。
辺理可付加
編集済
ごきげんよう、ぬーちゃんの覚悟が、悲しい結末でしたね。
可愛い桃子ちゃんの慟哭が読者にまで伝わってきました。
人間が、釣瓶落としは人を喰らう、だから妖がそうなるべくしてなる。
それが理であり、それをぬーちゃんは理解したうえで、そうならないように、大好きな桃子ちゃんを傷つけないように。
誰が悪いのでもないのでしょう、だけど誰もが罪を感じてしまう、そんなほろ苦い、そして悲しく寂しい結末でした。
きっと、あの松の木の根元に死体が埋められようとしているその時に、そこに誰かがいなかった、それこそが今回の悲しい別れの発端であり、こなるべくして、なった。
だから「仕方なかった」とするしかないのかもしれません。
紡さんもつばきちゃんも、きっと遣り切れぬ思いを抱えていることでしょう。
桃子ちゃんが、交番にぬーちゃんの服を飾って、そして気持ちを切り替えてチャリンコを漕いでいく姿だけが、救いですね。
これで桃子ちゃんは、少しだけ大人になれるのかも、とも思えました。
エピソードの完結、おめでとうございます、そして楽しませていただきました、ありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ご機嫌よう、いらっしゃいまし。
なんというか、本当に一から十までどうしようもない、
仕方無い、やるせ無い話になってしまいました。
ただ各人が、己の宿命の中で出来る限りの愛情を
注ぎ続けた、そういうお話でもありました。
そうした愛の分だけ桃子が立ち直れる力になったと
最大限願いまして、第十話完結です。
お祝い下さり、誠にありがとうございます。
こちらこそお付き合い下さり、幸せでございます。
水棲虫。
ぬーちゃんをめいっぱい褒めてあげたいです…!!
紡さんの言う通り、「人間を食べる機会が少ないために餓死することには変わりなかった」であったならば、生まれてから看取られるまでの間、桃子ちゃんや近所のおばあちゃんたちに可愛がられたぬーちゃんは、それだけは幸せだったのかなと思いました。そうであってほしい。
最初から餓死を運命づけられて生まれてくるなんて、辛い存在ですね。
かと言って人間をじゃんじゃん食ってくれとも言えず…
呪とは思うように事象を動かす力があるかもしれませんが、その結果に生まれたものが、いつも望んだようにあるとは限らないのかもしれないですね。
難しいものですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
褒めてやって下さい。ぬーは褒められるのが好きです。
確かに短い生であってもどう生きたかを重視するなら、
ぬーは幸せな方なのだと思います。愛し愛された。
そう願えばそうある、それが『呪』ですから。
『呪」は単純なる力でありシステムでありメカニズム。
そのものに正も邪も無いので、人が悲しいことを考えれば
悲しいことを引き起こしてしまうのでしょうね。
ついしん どーかついでがあったらこころのなかのぬーのおはかに花束をそなえてやってください。
水棲虫。
なんていうお話を……。
私にはみなさんみたいな素敵なコメントが出来ないので、とにかく、一瞬でもぬーちゃんを疑った自分が恥ずかしい。
ぬーちゃんは、本当に人間が、桃子が大好きな優しい子でした。
人間だって、歴史の中で飢餓で人を食べていた歴史があるのに、ぬーちゃんは本当に……駄目だ、涙が……。
愛情で生きる妖怪だったら、良かったのに……。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
そんなことありませんよ。
毎回素敵なコメントを頂戴しております。
それは私にとって本当に嬉しく励みになるものです。
それに、私もある程度狙って疑わしく書いたので、
お疑いになられたのは熱心に敏感に話の内容を
感じ取って下さった証拠です。ありがとうございます。
本当に、人間よりよっぽど純粋な存在でした。
なのに純粋な愛情で生きられない残酷な矛盾。
優しさと愛情がテーマの話でこんな結末に導いた作者は
鬼畜なのではないでしょうか。反省しなさい。
とかなんとかふざけておりますが、実は私もこのコメントを
拝見して涙が、あかん、涙が……。
水棲虫。
泣いたんですが。
読み終わってから暫く放心したんですが。
どれだけ立派なんだよ…ぬー。
人間同士が憎み合う世界で、君は何故、人を愛してくれるんだよぅ!
『呪』でそうさせてしまった人間を恨む事もなく、何故、笑えるんだよぅ!!
あかん、また視界がボヤけて来た…
ハッピーエンドにはなりませんでしたが、こんなにも美しくも悲しくて、愛に満ちた話を読んだのはいつぶりだろうか。
本気で書籍化されて欲しいと思える傑作ですよ。
桃子が言った、「だから私も、『私に生まれた』からには精一杯自分のやるべきことを、自分の人生を頑張ることにします!」
この言葉。
きっと、ぬーちゃんも喜んでくれるでしょう。
そして、最後の壁にかけられたワンピース。これは反則級に私の涙腺を破壊しに来ていますよね?
いやはや、纏まりの無いコメントで申し訳御座いません。
心より称賛の拍手を贈ります。有難う御座います。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
最高の褒め言葉でございます。
まぁ安易な御涙頂戴でしたがお許し下さいませ。
「人は愛された分だけ愛を知り、その分だけ人を愛せる」
私は常々そう思っています。だからこそ桃子は親や紡、
つばき達に愛されている分だけぬーを愛し、ぬーもその分
人を愛することが出来たのです。
ただ、ブロイラーが自身の作られた経緯を知らないように、
ぬーも釣瓶落としが宿命を背負った経緯を知らないだけ。
もし残酷な現実を知ってしまったら、またお話は
違うものになっていたかも知れません。
というわけで今回は明確にテーマがあるエピソードでした。
生まれの宿命を受け入れつつ、相手がいなくなっても
愛は消えないということを壁に掲げる桃子。
それをしっかり受け取って下さってありがとうございます。
纏まらない程の感情を動かしていただけて冥利に尽きます。
書籍化したらサイン差し上げたい(大物気取り)。
こちらこそ、長い第十話にお付き合い下さり、
誠にありがとうございます。
水棲虫。
編集済
コメント失礼します。
桃子のぬーのお話。読ませていただきました。どうしても妖怪としての本能には抗えない。けれど、大切な人を守るためにえらんだぬーの選択肢は切ないけど、尊いものだったと思い。
このぬーとの出来事があっても前に向く桃子の姿も尊いものですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
全てが仕方のない、残酷な運命の中で。
ぬーは精いっぱい自分のできることを
戦い抜きました。人が、桃子が好きだから。
そうやってぬーが桃子を愛したように。
桃子がぬーを愛したように。
桃子は他にもたくさんの人に愛されています。
だから最後には前を向けるはずだと、そう思いました。
辺理可付加