プール

夏休みのある日、娘と流れるプールに出かけた。




そこで二人で流されて遊んでいたのだが、ふとした瞬間につないでいた手を放してしまった。




人込みの中で流れていく幼い娘を見失うのは一瞬だった。


この人の多さで一人にしたらケガが危ないし、最悪おぼれてしまうかもしれない。




私は血相を変えて娘を探しまわった。




しかし流れるプールを一周しても娘は見つからない。




心配で冷静さを欠いているところに、「パパ!」と娘の声が。


振り返るとプールサイドで監視員の男性と手をつないだ娘の姿があった。




「助かりました。本当にありがとうございます」


私は安堵の息を漏らしながらお礼を言った。




「それにしてもこの人込みの中よく娘を助けてくれましたね」




「ええ、小さなお子様はよく見てますので」



















(↓解説はこのまま下にスクロールしてね↓)



















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解説

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普通に読んだら娘さんが無事見つかって良かったね、というお話。


ただ最後のひとことに少し含みがあって、


自分の娘がそういう目で見られていたら?普段からプールにそういう監視員がいたら?


そんなことを考えるとちょっと怖いかも、というお話だよ。


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(最後まで読んでくれてありがとう(^^)!)


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