八百万の神様ありがとう! 神から一つしかスキルを貰えない世界で、俺だけスキルが八百万個。どんどん増えるスキルを活用して、女神様たちに溺愛されながらスローライフ始めました。
挿話5 ある情報を得たラングトン公爵の三男フランクリン
挿話5 ある情報を得たラングトン公爵の三男フランクリン
「うーむ。ここも違ったか」
「だから、ソフィアなんて名前の女は知らないと言っただろ。第一、俺たちは人攫いなんて大それた事をしない……」
「うるさいな……≪クリムゾン・フレア≫」
「――っ!」
未来の僕の妻、麗しのソフィアちゅぁんを探し、かれこれ五つ目となる人攫いグループを成敗してきた。
だが、未だにソフィアちゅぁんが見つからない。
「フランクリン様。もしや、ソフィア様は既に別の国へ連れて行かれているのではないでしょうか」
「……うぅむ。もしもそうだった場合、かなり厄介だな」
「いかがいたしましょうか。現在、雇っていただいている冒険者は、私を含め五名です。もう少し人を増やして捜索範囲を広げるか、冒険者ギルドに依頼してソフィア様の情報を集めさせる……などといった手が打てますが」
「わかった。その両方をやろう。冒険者を増やして、三チームでソフィア嬢を探すぞ。あと、有益なソフィア嬢の情報提供には金貨を進呈すると、冒険者ギルドに伝えておいてくれ」
「はっ! 畏まりました」
そう言って、僕の右腕とも言うべき男がギルドへ走って行った。
うん。ママの言う通り、冒険者を雇って良かったな。
僕一人だと、ギルドの手続きが面倒臭いし、幾つもの場所を同時に捜索出来ないからね。
とりあえず、冒険者ギルドの手続きが終わるまで待たなければならないので、その間に露店巡りをする事にした。
通りにある食べ物の露店を覗き、旨そうな食べ物を端から順に買い、食べていく。
……うん。この串焼きは旨いな。肉が新鮮なのだろう。
こっちは肉スープか。……まぁまぁだな。次は……
「フランクリン様。お待たせいたしました。冒険者ギルドで手続きを行ってまいりました」
「……うむ。ご苦労」
口に含んでいたスープを一気に飲み干すと、次の露店に目を向ける。
アレは……フルーツか。口の中の味を変えるのもアリだな。
「フランクリン様。少しよろしいでしょうか」
「ん? まだ何かあるのか?」
「はい。先程ギルドで聞いてきたのですが、例のイーナカ村の件です」
「あぁ、獣人が居たという申告があって、冒険者を確認に行かせた村か」
「えぇ。そのイーナカ村に派遣された冒険者たちから、獣人が居たという報告があったそうです」
ふぅ。あの薄汚い獣人どもがまだ居るのか。
騎士団を派遣したいところだが、イーナカ村はうちの領地に隣接しているとはいえ、ハイランド領だ。
流石に騎士団はマズい。
なので、僕が自ら消し炭にしてやっても良いんだけど、ソフィアちゅぁんの事があるからな。
「ちなみに、その獣人は何人居たんだ?」
「獣人の父娘らしいです。父親は人間に姿を変えているそうですが、娘は未熟だからか、獣の耳を生やしたままだという事です」
「ん!? 娘!? そ、その獣人の娘とやらは、何歳くらいなんだ!?」
「ハッキリとした年齢は確認出来ていないそうですが、推定では六歳から八歳くらいではないか……と、報告があったと」
ろ、六歳の幼女!? しかも獣人という事は、何をしても許される!
その父親は殺すとして、幼女の方は僕のペットに出来るじゃないか!
ぐっ……ソフィアちゅぁんと、何でも出来る幼女か。
まだどこに居るかもわからない十四歳のちっぱいソフィアちゅぁんを探すか、居場所がハッキリしているツルペタ獣人幼女か、どちらを優先すべきか……これは由々しき問題だ!
ちっぱいの未来の妻か、ツルペタペットか……ソフィアちゅぁんは、結婚が決定しているから、後で沢山イチャイチャ出来る。
一方で、ツルペタ幼女は、今捕まえておかないと、逃げられたらそれで終わりだ。
「……よし! イーナカ村へ行くぞっ! 悪しき獣人は排除しなければ!」
「畏まりました。では、遠征に必要な物資を手配いたします」
「うむ。ちなみに、その幼女を……こほん。獣人を発見したという冒険者は、どこに居るのだ? まだイーナカ村に滞在しているのか?」
「いえ、イーナカ村にはギルドが無いそうで、少し離れた街で報告しているようですね」
「その冒険者たちを直接雇う事は出来ないか? 獣人の父娘の所へ案内させたいのだが」
「残念ながら、既に違う依頼を受けて、かなり離れた場所へ行ってしまっているようです。しかしながら、父娘の家の場所が報告されておりますので、案内は不要かと」
よぉぉぉしっ! ツルペタ幼女を捕まえて、あんな事やこんな事をしまくってやる!
ツイてる! 今の僕はとことんツイていて、波に乗ってるぞぉぉぉっ!
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