第22話 2010年11月20日

今日は仕事が休みだ。

旦那も仕事が休みだったから、子供を連れてたくさんの遊具のある公園へお弁当を作って遊びにいった。

無料で遊べるところのため、家族連れで混み合っていた。

たくさんの家族がいた。

みんな幸せそうだ。

いや、私も幸せそうに見えるはずだ。


他の家族を見ると、あの人は浮気していないのかな?とふと思ってしまう。

ここまでくると、病気だなw

みんなしてるんだから、いいでしょ!

と、自分を正当化しようとするのだ。

いや、それはおかしな話。

私はレジャーシートに一人座ってそんなことを考えていた。


旦那と子供はどこかの遊具に遊びに行ってしまった。

手持ち無沙汰の私はふとスマホを見ていた。

ネットサーフィンしていると、ふとある一つの広告が目についた。

”絶対出会える!運命の人”

出会い系サイトの広告だ。

出会い系ね・・・

昔、10代の頃出会い系ではないけど趣味友はいたことはあった。

会ったことはなく、ただメールでのやり取りだけだった。

その人とはもちろん今は連絡は取っていない。

出会い系は怖いイメージしかない。

現にニュースで10代の若い子が出会い系で出会った人に殺害や、監禁などの事件が多く目にしていた。

でも、思考停止状態の私はその広告がとても気になった。



家に帰り、疲れたのか旦那と子供は早々に眠ってしまった。

私はスマホを取り出してアプリの検索ワードに”出会い系サイト”と入力してみた。

すると、たくさんの出会い系サイトが出てきた。

こんなにあるんだ・・・

しかも結構なDL数。

サクラもいるんだろうけど、世の男性はこんなにも。。。

とりあえず、一つダウンロードしてみた。

メールアドレスとパスワード設定で簡単に登録はできた。

次にプロフィール・・・

名前はもちろん偽名。

年齢はそのまま。

写真は出せないからネットで見つけたキャラクターにした。

”友達募集中。よろしくお願いします。”

とコメント欄に書いた。

すると、すぐメッセージが届いた。

「はじめまして。よかったらお話しませんか?」

と書いてあった。

読んでるうちにまたメッセージが届いた。

「一緒にカラオケ行きませんか?」

それからも何通か次から次へとメッセージが届いた。


「遊びましょう!」

「○○に住んでます。良かったら会いませんか?」

「写メ交換できます!メッセージください!」

「どこに住んでる?」


中にはいきなりホテルに誘ってくるような人もいた。

こんなに来るんだ・・・

凄いなぁ。

なんだか自分がモテてるような錯覚に陥った。


返事を返す勇気がなかったので、届くメッセージだけを読んでいた。

とりあえず、スマホを通知オフにしてその日は眠りについた。


危ない道に踏み入れてしまったことをこのときの私は何の危機感もなかった。

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