第12話 2010年10月16日
私は、○○ショッピングモールにいた。
細川さんと約束した場所だ。
親には休日出勤と言って子供を預けた。
ホントに駄目な親だ。。。
間もなくして、細川さんからLINE
「ついたよ」
細川さんの車を知らなかった私は
『どこですか?』
と聞いた。
「黒の軽だよ」
それを聞いて私はグルッと車でショッピングモールを車で走るとそれらしき車に細川さんが乗っているのが見えた。
私はその車の横に停車した。
細川さんは指で助手席を指さしている。
助手席に乗れってことかな?
そう思って私は細川さんの車の助手席に乗り込んだ。
『おはようございます。』
「おはよ~」
細川さんはまだ暑いのにニット帽をかぶっている。
やっぱりちょっと頭を気にしてるのかな?
頭を隠すと年相応には見えたw
『今日はどこにいくんですか?』
「ひみつ~www}
『あの~、変なところには行きませんよ?』
「はぁ?そんなところ行くわけ無いでしょ?おまえ、やらしいなw」
と馬鹿にするように笑うから私はちょっと頭にきた。
「さて、行くとしますかー」
『じゃー、楽しみにしときますよ?』
「OK!任しといて!」
そう言って、細川さんは車を走らせた。
車中は細川さんの独壇場でいろいろ会社の話からあの人とあの人だ出来てる等いろいろ話してくれた。
私はそれを笑って聞いていた。
その空間が心地良かった。
車は山中に入って行った。
なんか登ってるな・・・
なんとなく不安に思ってるのが伝わったのか細川さんは
「大丈夫だよ、心配しなくてもwww」
と、笑って言った。
いや、でも不安になるでしょ
この状況は。
そう思っていると山頂付近にやってきた。
そこで車を停めた。
見ると山と山の狭間でものすごく開けた絶景が広がっていた。
『うわぁ~、すごい』
思わず声に出していた。
「すげーべ?」
と、私が驚いてみているのを嬉しそうに見る細川さん。
二人で車を降りてその絶景を眺めた。
『すごい綺麗!!』
「だろ??」
私が感動していると
「ここは俺だけの秘密の場所なんだ。」
そう話してくれた。
どうして、私を連れてきてくれたの?
とのど元まで出てきた言葉を私は飲み込んだ。
なんだか言ってしまったら何か変わってしまいそうなきがしたから。
黙って二人でその絶景を眺めていた。
私たちは車に戻って待ち合わせしたショッピングモールに向かって走り出した。
道中では相変わらず面白い話をしてくれる細川さん。
気を遣ってくれてるのか、もともとそういう性格なのか分からないけどずっと話してくれて終始は笑顔が耐えなかった、私。
そんなことをしているうちにショッピングモールについた。
裏の駐車場に停めていたため、人通りは少なかった。
『今日はありがとうございました!すごい絶景で感動しました!』
「あそこは何か落ち込んだりしたりすると行ったりする俺にとっては特別の場所なんだよ。誰も連れてったりしたことないし。」
そう話した細川さんは今までのおちゃらけた顔じゃなくて真剣な表情に見えた。
『そんなところ連れてってくれてありがとうございました。じゃー私は帰りますね』
そういうと、、、
手をつかまれ引き寄せられ、顔が近づいてきた。
!?!?!?
抵抗する間もなく、唇を奪われた。
驚いたけど、私はそれを受け入れてしまった。
口の中に入ってくる柔らかいものは私の口の中を這い回っていた。
でも、それが嫌ではなく凄く気持ちよかった。
そう、私も受け入れてしまったのだ。
クチュクチュといやらしい音を出しながらお互いの密を味わった。
それ以上は駄目!
と、思い私は細川さんか離れた。
「本当はあの山のところで後ろから抱きしめようと思ったんだ」
そう言われた。
『・・・とりあえず、今日は帰りますね』
私はそう言って車を降りた。
「気をつけてねー!」
そう言われて私は笑顔を返した。
車を運転しながら考えた。
これはどういうこと???
でも、私の心の中に細川さんの存在が大きくなってきているのは確かだ。
一緒に見たあの絶景を思い出しながら自分の心に問いかけていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます