第11話 2010年10月12日

『金曜はお疲れ様でした。』

私は細川さんと柏木さんに挨拶をした。

「いやいや、全然w」

と言う細川さん。

「あ、はい。」

という柏木さん。

対照的な二人だ。


そーいえば、細川さんとはあれからLINEもしていない。

やっぱり酔った勢いだったのかな?


私は仕事を始めると隣に細川さんが座ってきた。

べつにそこじゃなくても仕事は出来るのに。。。


「どう?調子は?」

『え?なにがですか?』

「いや、ちゃんと帰れたかなぁと思って」

『あ、大丈夫です!』

「それなら、よかった!!」

そう言って席を離れた細川さん。

???

心配してくれたのかな?

いや、私は記憶は無いんだけどねw



その夜_____

スマホが鳴った。

画面を見ると、細川さんだ。

「いつ、遊びに行ける??」

え?本気だったの?

そんなときに限って岩井さんからのLINEは少なくなっていた。

正直、少し寂しい。

やっちゃったから?

それで目標達成だったのかな・・・・

いろいろ思うことはあった。

そんなときの細川さんからのLINE。

『いつでも大丈夫です』

と返事をしてしまった自分がいた。

「じゃー、今度の土曜日に連れて行きたいところがあるんだ」

と返事がきた。

『連れて行きたいところ?わかりました。大丈夫ですよ。』

「じゃー、土曜日に○○ショッピングモールで待ち合わせな!」

『うん、わかった!』

と返した。

正直、嫌な気分はしなかった。

年は岩井さんより近いし、話も合った。

一緒に背伸びをしなくていいのが何より心地良かった。

友達として会うのは何も悪いことじゃない。

私はそう思っていた。


岩井さんには黙っていた。

岩井さんには

「おやすみなさい」」

とだけ、送信した。

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