第10話 2010年10月8日

今日は細川さんに誘われた飲み会の日だ。

浮かれてる場合ではない。仕事をしなくてはw

そんなことを考えていると、やけに細川さんが話しかけてくる。

テレビの話や、最近あった出来事、、、

でも、細川さんの話は面白くてついつい乗ってしまう。

私より5つぐらい年上だけど、いつの間にかタメ口で話してる私。

「おい!入って1ヶ月ぐらいだけど、なんか半年ぐらいいるみたいだな!」

とからかわれる始末w

『そんなことないもん!』

と細川さんをぽんっと叩いた。

あ、しまった!と思う私。

べつに何も気にしてなさそうな細川さん。

いつも、他の女性ともキャーキャー言いながら話してるのを見ている。

これぐらいどうってことないんだな、きっと。



定時を知らせるチャイムが鳴った。


今日の飲み会の場所は駅前にある居酒屋チェーン店。

男性は細川さんと柏木さんを含めて4人。

女性は以前私の歓迎会に来てくれた同級生3人組と私の4人だ。

女性と男性がお互い向かい合わせで座った。

私の前は細川さんだ。

飲み物が運ばれてきて、みんなで「かんぱーい!!」と元気に飲み始めた。


居酒屋チェーン店ならではのおつまみが次々と運ばれてくる。

大沼さんは細いのにすごくよく食べる。

そのギャップがまた男性陣は好きなんだろうな・・・

私はというと・・・食べた分だけ太るタイプw

この会社に入って社食の量が多くて驚いた。

でも、食べてるうちに不思議なことにたべれるようになってしまうのだ。

そのため、着実に体重は右肩上がりだったw


私はトイレに立った。

用を済ませてトイレに出ると細川さんが立っていた。

『トイレですか?』

と、聞くと

「トイレだけど、ホントおまえは可愛いよなぁ」

『はい??』

どーせ、酔ってるし冗談だろうなと思った。

でも、私も酔ってるせいか少し気分が高揚した。

『まーた、酔ってるんでしょ??』

と、顔をのぞき込むように顔を近づけた。

「酔ってるけど、言いたいから来ちゃった。笑」

『ふふふ、嬉しいね~そう言われるのも^^』

「だろー?今度遊びに行こうよ~」

『遊びって??』

「いいとこ、連れてってやるよー」

『へぇ~、いいとこねー今度ねー』

と、二人でいちゃついてると他のお客さんがトイレに向かってきた。

私は慌てて席へ戻った。


トイレから戻ってくるのが遅いから心配したのか森さんが大丈夫?と声をかけてきた。

私は

『あ、大丈夫です!』

とちょっと焦って返事をした。

やばい、やばい。

こんなことしちゃいけない。

でも、細川さんはなんであんなにちょっかい出してくるんだろう・・・

私のこと・・・いやいや、そんなんじゃないはず!

っていうか、私には岩井さんがいるでしょ。

これじゃ、ほんとに軽い女だ。


私はそれからお酒を浴びるように飲んだ。

どうやって帰ったのか覚えてないのは言うまでも無いw

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