第2話
私は、一つの扉の前に立った。
扉の奥には、どんな物語があるんだろう。
そう思い、扉を開けた。
ガチャ…と音がし、扉がゆっくりと開いた。
12階…
扉の奥には一人の男の子がいた。
年齢は、7歳ぐらいだろうか。
扉の奥で立っていた。
その男の子は、僕に向かって喋り出した。
「僕は、この間お母さんに怒られちゃった
何で怒られたかというと、僕がカビンを割ってしまったからだよ」
そう男の子は、無邪気な顔をして言った。
こんな顔をしているのは、あの人みたいだ。
懐かしいな… おっと、こんなこと考えてはいけない
「謝ってみた?」
僕は答えてみた。
「謝ってもぜんぜんだめ」
僕はいつもこういうことで悩みを抱えた子供には言っている言葉がある。
「自分が悪かったことは何かな?」
これを言うと自分で何が悪かったかが分かり、考えるからだ。
「カバンを割っちゃって隠しちゃったこと」
「これからどうすればいいかな」
と僕は言った。
「すぐにお母さんに言うことだよね。」
「そう。だけどね、嘘を吐いちゃだめだよ。
僕はね、嘘をついちゃって友達を失っちゃったんだ。だからね、絶対しちゃだめだよ」
「うん、絶対にしない。じゃあねお兄ちゃん」
そう言い男の子は部屋の奥へ歩いて行き、消えていった。
前もいったように、このマンションでは、悩みがある人が、尋ねてくる。
そんな人たちの悩みを僕が解決するのだ。
1話おわり…………………………………………
夢の中のミステリー こうよう @kouyounisiki
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