第3話 新しいクラス

あのね月影さん、月影さんみたいにクラスに入るのが怖い子とかのクラスってあるんだけどそこで頑張ってみる?。 

「そんなクラスがあるんですか」と私は少し小声で聞いた。

うん、お姉さんには前に話したんだけど、月影さんが入りたかったらそこに入ることもできるよ、そこの子たちはイジメの残酷さを知っている、イジメるようなことは絶対ないは。

私は一歩踏み出したいのもあって行ってみることにした。

これから見学行く?。

「はいお願いします」

あの先生、マサト君って不良なんですか?。

「えぇ不良よ、でも弱き物の見方、いじめっ子を許さないってタイプの不良ね、私はけっこう好きよ」

優しいですもんね、あんな不良初めて見ました。

しばらくすると鍵のついた防火扉のようなものがあった。

「ここを通ると隣の校舎に繋がってるのよ」と先生は鍵を開け防火扉を開けた。

この先からはねこっち側の生徒はマサト君以外入ってこれないのよ鍵がかかってて。

マサト君は鍵持ってるの?。

うん、この教室ね、提案してくれたのがマサト君なの、1年前あの子1年生の頃隣の旧校舎と繋がってるのわかってたから、旧校舎のクラスを何個か使ってそんなクラス作ったらどうだろって言ってきてくれたの、それが校長先生にも了解してもらって、こうなったってわけ。

そうなんだほんとマサト君優しいんですね。

そうだ月影さんのクラスにマサト君のお姉さんがいるのよ、あの子もイジメが原因でクラスに入れなかった。

「クラス何人ですか?」私は先生に聞いてみた。

月影さんを入れて3人ね、高校1年生が1人、2年生が月影さん、3年生がマサト君のお姉さん。

しばらく行くとクラスからワチャワチャした声が聞こえてきた。

「貴方達まだ残ってたの」と先生はクラスを除いた。

「そろそろ帰ります」と2人の生徒は笑いながら言った。

ちょうどよかったは、新しいクラスメイトよと先生は私を紹介してくれた。

はじめまして、月影ルナと言いますと私は前よりは元気よく挨拶できたような気がした。

はじめまして、私は高校3年、辻倉里音、よろしくね。

私は高校1年、本城カエデですよろしくお願いします。

3人とも授業は終わったは寄り道せず帰りなさいね。

私が帰ろうとしていると後ろからちょっと待てよと声がした振り向くとマサト君がいた。

「マサト君、まだ残ってたの」と私ははじめて話せた。

うん、あのクラスはどうだ?。

とても良い雰囲気、あそこなら頑張っていけそうな気がする。

クラスにもルナちゃんのこと心配してる子何人かいたぞ。

「えっいたの?」

今度、数人で遊んでみるか?。

私は断ってしまった、あそびたいがまだ少し怖かったのだ、でも私は気づいていたのだ人間に関する感情が少しずつだが変わっていくのを、そして私は家にたどり着いた。

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