06 補遺としてへの応援コメント
今回も、人間ドラマを楽しみながら、歴史を学びました。人の一生としては、濃厚すぎる人生だからこそ、歴史に名を残す人物になりえるのだと感じます。
自分自身を「悪役令嬢」と断言するアリエノールですが、実在の人物の善悪は、簡単に決めることが出来ないでしょう。彼女も色々な事を行いましたが、子供たちに符牒を教えるシーンでは、良き母親に見えました。
今作は「問えば響く君の答え」と「同題異話」の二つの自主企画の参加とあり、書くのがとても大変だったと思います。しかし、どちらもスマートに取り入れられていて、企画名の「問えば響く君の答え」自体も組み込まれているのは非常に嬉しかったです。
最後に大変遅くなりましたが、自主企画への参加、ありがとうございました!
作者からの返信
まずはレビュー、ありがとうございます。
アリエノールは評価の分かれる人なので、「善悪は糾える縄の如し」はまさにそれを象徴するフレーズだと思います!
華やかな家に生まれ、華やかに生きた彼女。
しかしその奔放な生のツケが回って来たかの如く、悲劇が襲い、「悪役令嬢」と自嘲する彼女。
おっしゃるとおり、彼女は本当に「悪役令嬢」だったのか――というのが、拙作のテーマです。
そこを出していただいて、そして重みを感じていただいて、非常に恐縮で、ありがたいです^^;
ここからはコメントへの返信です。
恐縮です。
最初はこのお題で桶狭間の戦いを書くつもりだったのですが、そちらは別の公募に出すことにしましたので、では何かと探していたら、アリエノールに行き当たったのです。
「悪女」(拙作では「悪役令嬢」と敢えて言ってますが^^;)として知られ、フランス側からすると、ちょっと嫌な奴みたいな印象の彼女ですが、それゆえにこそ、書けることがあるのではないか、と思って筆を執りました。
華やかな家で生まれた彼女は、宗教に没頭するフランス王太子ではなく、やはり華やかな夢を持つプランタジネットの男に心惹かれたのでしょう。
その男からも心離れていくという悲劇があり、期待をかけた息子――リシャールも失いましたが、最後に残った息子、サン・テール=ジョン王こそが、実はアリエノールを救うために誰よりも勇敢に戦ったということが、彼女の人生を最も象徴しているんじゃないかなぁ、と思って書きました^^;
「問えば響く君の答え」と「同題異話」両方への参加、一度やってみたかったのです。
以前に新巻へもんさんがやっておられたのを見て、自分もやってみたいと思い、このたび、その念願を遂げた次第です。
苦労はしましたが、それでも「スマート」とのお言葉をいただき、苦労した甲斐があったなと、ひと安心です(笑)
それでは、こちらこそ、素敵な企画に参加させていただき、ありがとうございました!
06 補遺としてへの応援コメント
拝読致しました。
ジョンさん、いろいろ頑張ったのでしょうが、陣中に病を得て没してしまったのですね。
なんとなぁく、本作のジョンさんであれば、「ま、しゃーねーな」って感じで受け入れてしまいそうな気もしないでもない(^^;)
全てを持って生まれ、晩年は修道院に隠遁した母親と、土地を持たず継承権は遠く、母親の愛を受けず(言い過ぎ?)、しかし巡り合わせと努力で育った息子の物語。
それでも最後には山羊のチーズを食べる家庭的なシーンで締める本作は、どこか優しさが感じられて良かったです!(*´▽`*)
ありがとうございました。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
ジョンは、この時代のイギリスの負の一面を、一身に背負った観がありました。
せっかく、財政の傾いた国をどうにかしようとしたばっかりに、フランスに負け、その戦費の負担から貴族たちが蜂起し、マグナ・カルタという……。
こんなん、「や~めた!」と言ってやめても良かったのに、やめなかったジョンさんは凄いと思います^^;
そして、そんなジョンさんの母・アリエノールは、何とも言えず複雑な心境だったと思います。
ヤギのチーズのシーンは、「アルプスの少女ハイジ」的な風景が描きたかったなぁと思って書きました。
やっぱり、ヨーロッパで「家族」と言ったら、チーズのようなイメージが、ハイジによって刷り込まれてしまっておりますので^^;
ありがとうございました!
05 問えば響く君の答えへの応援コメント
拝読致しました。
ジョンさんとアリエノールさんの穏やかなやり取りが良いですね(^^)
決して恵まれたと言えない状況を受け入れ、恬淡として改善を謀る様は、主役を彷彿とさせるほどの風格を感じます。創作だとしても、だからこそ?(^_^;)
しかし、領地を一括献上し、一括委任される対象の教会。数百年後に離婚目的で独立しちゃうとか知ったらどう思うのだろうか……
作者からの返信
ジョンとアリエノールがこのような交流を持ったかどうか。
それはわかりません。
でも、ル・マンから速攻で救いに駆けつけた息子に対して、何も無かったわけではないと思います^^;
ジョンさんはいろいろとアレな描かれ方をしていますけど、もっとちゃんとやっていたことを評価してあげてもいいのではと思って書きましたので、「主役」と言われると嬉しいです。
英国国教会……ジョンさんが知ったら、「お金はあるの? なら、いいんじゃない」と言いそうな気が(笑)
ありがとうございました。
04 囚われ人は決してへの応援コメント
拝読致しました。
老境に入っても子を想う母、母の危難にあって捨て身の速攻をかける子。
背景はあれど、助け合う母子というテーマは良きですね(^-^)
また、符丁に返す歌のセレクトが憎いです。愛息の作った囚われてなお諦めない唄。そりゃ、奮起するしかない。
ただひとつだけ……アダ名がわりに領地なしと呼ぶのは可哀想だからやめたげて、お母さん……(^_^;)
作者からの返信
サン・テールさんは、こういう光るところがあるのにもかかわらず、あまり知られていないのが可哀想なんです^^;
最後に残った息子が、しかもあまり目をかけていなかった息子が、ここまでやる男だったとは……と、王妃も目からウロコだったのでは。
「囚われ人は決して」のチョイスは私の創作ですが、この時のサン・テールの速攻は、アルチュールを倒してしまったことにより、オーギュストのプランタジネットへの介入の「手段」も潰すという、とんでもないものでした。
……土地なしというあだ名は、まあ、ジョンさん当人も気にしていないっぽいから、許してあげて下さい(笑)
ありがとうございました。
03 君死にたまふことなかれへの応援コメント
拝読致しました。
同じお腹を痛めて生まれてきたはずのサン・テールさん、なぜにここまで(^_^;)
なんぼリシャールさんの居ぬ間に政治を勝手したにせよ、「でも」を連発するほどなのかなぁ。
でも、母の身を案じ、唄を贈り、莞爾として笑って逝く姿は、まさに騎士の最期とはかくあるべき、という感じで格好良かったです。
作者からの返信
サン・テールさんはサン・テールさんなりに頑張っていたんですけどね^^;
いかんせん、リシャールさんの方が騎士然としているし、いい男だったんでしょう(笑)
いやまあ、実際、騎士としては理想の男なんですけどね、騎士としては。
そして、あまりにも騎士であり過ぎたために、周囲に負の影響を残していきました。
でも、カッコイイから、許されているみたいなところはあります。
そこはもう、この人の人徳としかいいようがありません^^;
ありがとうございました。
02 明日はどんな唄を歌おう?への応援コメント
拝読致しました。
夫婦で個々に統治するものなのですね。指示系統も別々?何かあれば簡単に国が割れてしまいそうな気がします(^_^;)
端々から愛に権力に積極的な感じを受けますが、さて特定の息子に執着していそうな彼女を待ち受ける運命や、如何に?
続きの展開を楽しみに待ちます(^-^)
作者からの返信
この場合、夫婦や政治の形態は、その二人次第なところがあったんじゃないでしょうか^^;
まあ夫の方はご多分にもれず、浮気とかいろいろするんですが……。
そして王妃の愛はリシャールへ。
まあそうなってしまうのも分かる気がするんですが、その愛が国へどう影響を及ぼすのかが、王妃にはまだ分かっておりません……^^;
ありがとうございました。
01 叫んで五月雨、金の雨。への応援コメント
拝読致しました。
王妃サイドからのお話があると聞いて、これかなぁ、と思い参上致しました(^^)
悪役奥様……想定では、美貌と広大な所領を併せ持った妃様かと思うのですが、何故に自らを卑下するが如き感慨に耽るのか?
この時代を女性視点からどう描かれるのか、楽しみです(^ー^)
作者からの返信
これはですね、この王妃さまが晩年に人生を振り返って語っている、みたいな設定で語っているのです。
そうすると、ああしなければ良かったなぁみたいなところがあって……という感じです^^;
ありがとうございました!
06 補遺としてへの応援コメント
すべての星を持って生まれ育った彼女が、なにを思い、この人生を駆け抜けたのか、考えれば考えるほどに、思いは深まりますが、きっと彼女はその数奇な運命に、最後まで心の中では屈しなかった、そんな気がしました。
あと、歴史を見ていると、子育てって大切だなぁと、つくづく実感します。
すばらしい物語をありがとうございました。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
アリエノールさんは、結婚相手に恵まれなかったのが一番不運だったと思います。
描写しませんでしたけど、二番目の夫のヘンリーは、アリエノールを監禁したりして、結構やりたい放題やっていて、その辺がリチャードやジョンを怒らせたのではないかと思います。
でも、最後はアリエノールの粘り勝ちでした。その辺は、おっしゃるとおり、「屈しなかった」勝利と言えましょう。
そのリチャード、騎士としては申し分ないのですが、王としてはちょっとアレな人です。
婚約者(と軍資金)を取られたら、その相手の国を五日で征服するとか(史実です。キプロスはこれで十字軍国家に)、ちょっとありえません^^;
でもアリエノールも母として贔屓目に見てしまって、リチャードにどんどん資金を注ぎこんでいってしまいます。
そこで「駄目」と言えたら、もう少しプランタジネット朝はうまくいったのになぁと思います。
あとは、やっぱりジョンへもうちょっと目を向けてあげれば、実はジョンはそれなりに才能があったらしいので、プランタジネット家ももう少し安泰だったのではと思います。
こちらこそ、「すばらしい」とおっしゃっていただけて、とても嬉しいです!
ありがとうございました。
01 叫んで五月雨、金の雨。への応援コメント
四軒家さまが悪役令嬢を! 思わず開きました! そしてこのご令嬢は! (何かノドに詰まりました。)素晴らしい幕開けに、ドッキドキです😆❗✨✨
作者からの返信
悪役令嬢って、史実だと誰なのかな……と思ったことがありまして、そうしたらア……ゲフンゲフン、「このお方」が思い浮かびました(笑)
御作のテレジアさんに触発されたということもあります^^;
お楽しみいただければ幸いです。
ありがとうございました!
06 補遺としてへの応援コメント
日本人にはいまいち馴染みがないけれど、「冬のライオン」とかいう映画は確かこの方が主人公で、シェイクスピアにも『ジョン王』という作品があるし、欧米の人にとっては親しみのある人たちなんでしょうね!
色んな人に嫁いで晩年は息子絡みで悩んで、織田信長の姪のお江を思い出しましたが、スケールはアリエノールの方がはるかにでかいですね。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
「冬のライオン」、たしかそういう映画がありましたね^^;
シェイクスピア「ジョン王」の方は意識しておりました。
キャッチコピーの方、原題の「The Life and Death of King John」を翻案しておりますし。
アリエノールさんは生まれがフランスの大半を占める大貴族で、しかも継承権を持っていたことが彼女の運命を決めてしまいましたね。
アリエノールさんと結婚すれば、その領地を貰える、という点で、狙われてしまいましたし^^;
数奇な人生を歩み、その最後の心境は落胆していた(ジョンが情けないと思っていた)、いやそうではなかったと諸説ありますが、拙作ではジョンが頑張ったことに着目して、せめて安らかに……という感じにさせていただきました(笑)
ありがとうございました。
編集済
06 補遺としてへの応援コメント
こんにちは、四谷軒様。御作を読みました。マーシャルさん、貴方が補遺を書くんかい(≧∇≦)
と思いましたが、調べてみると彼って長生きだったんだなあ。
ジョン君は多くのものを失ったけど、本人にとって不本意だった? マグナ・カルタはイギリスという国の礎となり、民主主義の芽生えともなった。
黄金の雨は大地に降り注ぎ、やがて恵みをもたらしたのでしょう。
意外な視点の物語で楽しく、面白かったです。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
マーシャルさん、何とか出したかったんですよ^^;
リンカーンの町を滅茶苦茶にした前科があるんで、このご時世だと出しづらいので、さらっと出させていただきました。
どんだけ長生きなんでしょうね、ホント(笑)
ジョンくんは彼なりにいろいろ頑張ったんですね。空回りしてましたが。
おっしゃるとおり、マグナ・カルタの存在が大きいですね。
これが彼を悪役として固定してしまいました。
しかし、そのマグナ・カルタが金の雨となって、後世に影響をもたらすことになる……というところでしょうか^^;
個人的にはジョンを取り上げることができて、満足の一作でございます(笑)
ありがとうございました。
06 補遺としてへの応援コメント
完結お疲れさまでした。
アリエノールさんは波乱万丈で色々とありましたが結構充実した人生を送ったんじゃないかと思います。
生まれが王をしのぐ大貴族の御令嬢ですしね。しかも見目麗しいとかまさに小説の主人公のよう。
素材を生かした面白いお話でした。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
アリエノールさん、いろいろ言われていますけど、彼女なりに精一杯やりたいこともやらなきゃいけないこともやってきた人生だと思います。
おっしゃるとおり、貴族令嬢&美人という、天に二物もらっちゃったお方ですね。
それでいてこんな数奇な人生を送るとは、事実は小説より奇なりを地で行く人生かと思います^^;
誰も書いてなさそうなので、そういう「マイナー」という意味でも、私好みのお方でした(笑)
また、「問えば響く君の答え」とのダブル参加(これが前に申し上げたチャレンジです)、一度やってみたかったんですが、それができたという点で満足している作品です。
ありがとうございました。
編集済
06 補遺としてへの応援コメント
めちゃくちゃ面白かったです!!
歴史に弱く、どなたか全く存じ上げなかったのですが、12世紀のお話しなんですねえ…
イングランドとフランスは、本当に昔っから長いことやり合ってたのだなあとしみじみしてしまいました。
作者からの返信
お星様、ありがとうございます。
恐縮です。
なんというか、ジョン王という不人気の王様のことを、何とか「良かった探し」してあげたくなって、苦慮したあげくに、母親のアリエノール視点の一人称で描くという手を思いついたのです(笑)
イングランドとフランス、この時のアリエノールさんの再婚が尾を引いて、のちのち百年戦争につながるから、業が深いです^^;
アリエノールさんは、後半生は為政者として目覚めていくんですけどねぇ……。
いかんせん、リチャード獅子心王がやらかしちゃって、ジョンの頃には散々でした。
ありがとうございました。
05 問えば響く君の答えへの応援コメント
こんばんは、四谷軒様。御作を読みました。
読み始めた時は、こんなに格好いいジョン君は想像もしませんでした。家族の一員として溶け込んでいるのが、素敵です。
……いけない。うっかり次回のネタバレ? になりそうなことを書きかけたのでこの辺で。
雨は、どんな形で恵みになるかわかりせんよね、ホント。
面白かったです。
作者からの返信
何だかんだ言って、晩年のアリエノールをお世話したのは、おそらくジョンなんですよね。
嫁に行った娘たちもいますけど、彼女たちは自分の国で手一杯だったでしょうし。
で、ジョンは確かに性格は悪かったかもしれませんが(笑)、取った行動を見ると、非常にまともというか、結構いいセンスしているので、たまにアリエノールに会って、政戦の相談とかしていたのかもなぁ、という私の想像です^^;
……次回は、この数奇な母子を見守って来た人の「振り返り」で締めになります。
本邦では知られていない人なんですが、いい機会なんで、出させていただきました。
ありがとうございました。
04 囚われ人は決してへの応援コメント
80歳……長命ですね!
当時この歳で元気、というだけで悪女感たっぷりです!
母親は大概、年老いて生んだ末っ子を一番可愛がると聞くんですが、この親子の場合ちょっと違ってたみたいですね。
作者からの返信
この時代にしては長く生きました。
南仏という環境のおかげでしょうか^^;
アリエノールさん、フランスから見ると妖婦って感じだったんでしょうね。
王妃の座を捨てて、他国の王妃になって、それで戦争の相手になって……^^;
で、アリエノールさんはリシャール=リチャード獅子心王推しなので、そうするとリシャールと喧嘩したジャン=ジョンは「メッ!」ってする対象だったみたいですね(笑)
ありがとうございました。
05 問えば響く君の答えへの応援コメント
ジョン。
母とはうまくいっていた。良かった。
フランスとイギリスの二重統治自体が無理があったところもあるし、他の誰がやってもこうなったのかも。
フランスもこの後はグダグダですし、相対的なものかもしれませんね。
作者からの返信
アリエノールの晩年の心境については諸説あり、当時、リチャードが築城術の粋を尽くした城がフィリップ二世に陥とされ、意気消沈していていた(=ジョンが情けなくて落ち込んだ)とか、事態を冷静に見守っていたとか言われています。
まあ、例によって、マイナー&悪評の人物が大好きな私が描くので、母子仲良くというか、落ち着いた空気にしてみました^^;
ボロクソな評判のジョンですけど、彼が頑張ったおかげで、少なくともイングランドは独立を保てたと思います。
英仏共に、この後百年戦争という泥沼が待っていますし、そう考えるとジョンがイングランドを守ったのは、もっと褒めてあげていいと思うんですけどね^^;
ありがとうございました。
04 囚われ人は決してへの応援コメント
進撃の前に、唄。
囚われ人は決してって、意味深。
リシャールが作った唄なのかい。
プランタジネットっとか、学生時代に大好きだった歴史上の名前がそこかしこに。
おお、趣味が一緒かい。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
リシャール=リチャード獅子心王が十字軍の合戦でやらかして(友軍のオーストリア公の旗を叩き落とす)、帰国中に取っ捕まるという羽目に。
で、その虜囚生活の最中に作った唄(正確には詩)とされています。
拙作では弟のジョンがその唄を覚えていて、囚われた母・アリエノールを助ける決意を示した、ということにしました^^;
金雀枝=プランタジネットってカッコいいなぁと思っており、いつか書いてみたいと思っていたのです(笑)
趣味が一緒ですね^^;
ありがとうございました。
04 囚われ人は決してへの応援コメント
なんということでしょう。
ジョン王がカッコいいなんて。
兄がアレ過ぎて平凡すぎる印象ですが、兄も大概なので……。
世評はプランタジネットを貶めるための創作という部分もあるかもしれませんね。
作者からの返信
そう、ジョン王は資料をよく読むと、ちゃんと母親を守っているし、プランタジネット朝、イングランドの独立を守るために戦っているんですよね^^;
リチャード獅子心王は騎士物語の「王」としては適役なんですが、いかんせん現実の「王」としてはアレな存在で、その負の部分(主に負債)をジョンが請け負った観があります。
サラディン税とかブッ飛んだ税金作って、売れればロンドンすら売ると言って十字軍に向かったリチャードが、戦後の小競り合いであっさり戦死しちゃったのがなぁ……。
で、滅茶苦茶になったプランタジネット朝の立て直しをジョンがやる破目に。
次回以降述べますけど、ジョンは才能もあったし、頑張りもしました。
ただ不運だっただけで……^^;
やっぱり大憲章のからみで「敵役」になってしまったのと、スコット「アイヴァンホー」とシェイクスピア「ジョン王」の熱い風評被害が、後世のジョンの評価をだだ下がりにしてしまったのでしょう。
ありがとうございました。
04 囚われ人は決してへの応援コメント
こんにちは、御作を読みました。
え、え、ええ(((o(*゚▽゚*)o)))♡
ジョン君が格好良すぎて呆然としました。
そうか、主人公は悪役令嬢だったし、いい奥さんでもなかったけど、獅子心王が最後に託した言葉を見るに、息子達にとって良い母ではあったんだなあ。
ジーンときました。面白かったです。
作者からの返信
そうなんです。
ジョンは実は凄いヤツなんです。
これが言いたくて、この話を書きました(笑)
次回とその次(最終回)で述べますけど、実は今川義元ぐらい凄い人だったりします、ジョン^^;
アリエノールさんは、前半生は奔放な貴族令嬢、そして奥様でした。
けれど、リチャードにとっては尊敬すべき母であり、ジョンから見ても、喧嘩した兄との仲を取り持ってくれて、やはり愛すべき母だったようです。
で、このミルボー城速攻という、戦略戦術をかなぐり捨てて、母を救いに行くジョンのカッコ良さを書きたかったのです(笑)
……まあ実際はアキテーヌ女公の身柄を押さえられたらアカンという事情がありますけどね^^;
ありがとうございました。
03 君死にたまふことなかれへの応援コメント
こんにちは、御作を読みました。
兄さんは色んな意味で勇者過ぎた、ってイメージです。
華やかで人の視線を独占する、生き様。けれど、それは弟にとってはどう映ったんだろう?
本作では兄弟仲も良さそうだったのが、胸に痛いです。興味深かったです。
作者からの返信
兄さんは王にならずに、騎士のままでいた方がみんな幸せだったような気が。
でもそうするとアイヴァンホーが成り立たないから微妙です^^;
弟は弟で、実は兄さんが滅茶苦茶にした国政を立て直そうとしていたんじゃないかと思ったりします。
母さんが為政者としてレベルアップしたにもかかわらず、兄さんの保釈金とかに国庫の金を使っちゃうし(笑)
弟はこの時点でアイルランド卿だったから、そっちの方は自由にやっても文句ないはずなんだよなぁ……^^;
やはりオーギュストが離間を狙ったんじゃないでしょうか。
ありがとうございました。
03 君死にたまふことなかれへの応援コメント
与謝野晶子の歌が、とてもここにきて効いてますね。
作者からの返信
与謝野晶子の歌、このタイトルは切れ味があるなぁと思っていたので、ここで使わせていただきました^^;
ありがとうございました。
03 君死にたまふことなかれへの応援コメント
流行からすると骨太過ぎる感はありますけれど、こうやって書くと異世界戦記ものっぽいですよね。
まあ、考えてみればファンタジーの中の騎士道と戦う王のイメージまんまの人なので当然といえば当然です。
ついに四谷軒さまも、ファンタジー書きますか?
作者からの返信
言われてみると、ファンタジーっぽさがあるような、ないような……(笑)
まあでも、本邦の「ファンタジー」って、大体このあたりのこの時代がベースというかモチーフになっているイメージですから、そう言えばって感じはありますね^^;
リシャールさんはわが道を行く騎士だったから(王だって自覚を忘れがち(笑)なんで、敢えて「騎士」)、なおさらファンタジーっぽさがマシマシですね。
ファンタジー……うーん、書いているうちに、戦記っぽい何かになっちゃいそうです(笑)
ありがとうございました。
02 明日はどんな唄を歌おう?への応援コメント
因果は巡るよ、ぐーるぐる。
なんというか、この方の苦労も分かるっちゃ分かるんですが……。
海が隔てたものは心の面でも大きかったんでしょうね。
作者からの返信
二人目の夫は一代の梟雄で、「わたし」が好きそうな男性なんですけどね……いかんせん多情という^^;
多情なのはお互い様ですけど、いくら何でもリシャールの婚約者に手を出したのは悪手でした。
まあ、リシャールはリシャールで、アデルじゃなくて別の女の子に夢中になっちゃうんですけどね^^;
……しかし、この再婚相手とこじれていくのは因果応報なんですけど、そのこじれる中で、「わたし」が為政者として覚醒していくという皮肉な展開が。
あんな旦那じゃアカンという気持ちだったんでしょうけど……でも、その覚醒した結果、リシャールのハチャメチャ人生をバックアップしてしまうという……因果はめぐりますね^^;
ありがとうございました。
02 明日はどんな唄を歌おう?への応援コメント
『夫はいつの間にか嫁ぎ先の領土や爵位を受け継ぐことを主張し、その縄張りを広げていった』この一節は、かつての第一次世界大戦前の欧州を彷彿とさせますね。ただ、仮にそうならば、その先に待ち受けているのは・・・(・・;)
作者からの返信
ギクッ!
それ以上、いけない(笑)
……まあ、欧州って、往々にしてそういう爵位とか婚姻政策でテリトリーを広げていく感じがありますよね^^;
問題は、広げた後にどうするのかだと思います。
何人か子どもがいたら、また「分ける」ということが必要になってきますし……^^;
ありがとうございました。
01 叫んで五月雨、金の雨。への応援コメント
四谷軒様の悪役令嬢もの!
楽しみです。
モデルはどなたなんだろうなあ……と、今、西洋の歴史を色々思い返しているところです。
作者からの返信
悪役令嬢といいつつ、「令嬢」の期間が一瞬で終わって奥様になってしまいます(笑)
モデルは……果たして誰か。
息子さんの方が有名なんで、そっちから分かっちゃうかもしれません^^;
ありがとうございました。
編集済
02 明日はどんな唄を歌おう?への応援コメント
こんにちは、御作を読みました。
だいたい前の夫を捨てて(国を売った)報いだからなあ。
……よくあるシンデレラ継母のようなザマアは無くても、自身のやりたい放題が回った結果一族が崩壊するのは、歴史の必然にして、悪役令嬢の面目躍如かも知れませんね。
明日歌われる唄が、素敵なものだと良いですね(遠い目
主人公の苦悩が胸に痛い回でした(*_*)
作者からの返信
前の夫も前の夫で、それで良いのかという感じの男ですが……。
この離婚を契機に、為政者として成長してしまうという皮肉な結果に。
にしても、「わたし」も、誰もがやらないと思われる再婚を平然とやってのける女で、そこに痺れ……いや、ちがうか^^;
でも、こんだけやりたい放題なのに、後半生に入ると確変して、有能な為政者になりおおせるところが凄い。
悪役令嬢って、やはり才能はあるんだよな、と思わされる人生です。
……で、確変するんですけど、その結果を(国庫を)リシャールに全振りしてしまうところが、やっぱり「ザマア」から逃れられないというか、何というか。
明日歌われる唄、果たしてどんなものやら……(生暖かい目
ありがとうございました。
編集済
01 叫んで五月雨、金の雨。への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
最初テレジアさんかと思いましたが、あのひと旦那と仲良かったからなあ( ̄▽ ̄)離婚とかあり得ないわ(もし離婚なんてしようものなら、旦那がその前に殺されると言ってはいけない)
となると、勇敢な兄ちゃんと不運な弟さんの母ちゃんか。うん、たしかにこの時代を作った主役で、悪役令嬢かも知れない♪(´ε` )
目の付け所が凄いですね。面白かったです。
作者からの返信
テレジアの旦那さん、行政・財政手腕はピカイチだったのに、イマイチ評価されないで可哀想です^^;
子煩悩だったし、こんな皇帝、他にないよ(笑)
兄貴が勇敢なのは否定しないんだけど、それに全振りなのがなぁ……^^;
弟は弟で、この人オヤジが引き取って育てたところが、不運の始まりでしたね。
かーちゃんの元で育って、兄貴と仲良くさせておけば……。
この家族、一度取り上げてみたかったんです^^;
ありがとうございまいsた。
01 叫んで五月雨、金の雨。への応援コメント
この方と子供がもうちょっとうまく立ち回ったらと思うキーパーソンですね。
作者からの返信
後半生は結構頑張っているんですけどね。主に末っ子関連。
その末っ子が、いかんせん、やり合う相手が相手だったしなぁ……。
ありがとうございました。
01 叫んで五月雨、金の雨。への応援コメント
四谷軒さんの描く悪役令嬢だと⁉️これは楽しみに待つしかないじゃないか(゜ロ゜;ノ)ノ
作者からの返信
悪役令嬢(自称)なので、一般的な悪役令嬢の皆さんと、ちょっと違う感じになると思います(笑)
しかもこのあと、生んだ子どもの方が悪役として有名になってしまうし……^^;
ありがとうございました。
01 叫んで五月雨、金の雨。への応援コメント
冒頭のつかみ、すばらしいわ四谷軒さん。
いぜん、「たとえば」ではじめる小説を書いたんだけど、私はうまくいかなくて、却下したことがあって、「思えば」、この出だし、すごく好きです。
作者からの返信
恐縮です。
「思えば」は大体書き終わったあと、そういえばと思って付け加えてみました。
何となく、一人称なんだよ、とか、回想しているんだよ、みたいな……そんな雰囲気というか何というか^^;
私自身も気に入っておりますので、すごく嬉しいです。
ありがとうございました。
04 囚われ人は決してへの応援コメント
なるほど、この人たちでしたか!
モデルがわからなくても面白かったですが、知ってる名前とイコールでつながると、一層(自分の中で)盛り上がりますね^^
それにしても、ジョンがこれほどまでにかっこいいとは^^;
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
リチャードとか名前出しちゃうと、「こんなリチャードはちがう!」と言われそうだな~と作者が恐れおののいた結果(笑)、みんなフランス読みになりました^^;
あと、最後の「答え合わせ」で「そうだったのか!」になってくれればなぁという思いもあります^^;
なので、盛り上がっていただいて、ありがとうございます♪
ジョンは、いろいろと不幸でした^^;
前任の王が合戦大好きで国家財政を傾けちゃったんで、必死だったんです。
それでもフランスに抗って、戦い抜いたことは評価してあげたいなぁと思っていたのです^^;
ありがとうございました!