5ページ




 十五年後。

 刹那の墓に手を合わせる。一秒、二秒、三秒、四秒……。

「ゴォーン!」

 鈍い音と共に視界が暗くなる。血が噴き出すが、一分ほどで止まった。

「おかしいわ、死なないわね」

 不敵な笑みを浮かべてこちらを向く女性。

「ああ、あいつだ。帰って来たんだ」と心の中で思い、俺は真っ直ぐに刹那を見つめた。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

不死身な俺と刹那な彼女 とろり。 @towanosakura

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ