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「ちょっと待てよ、こんなに元気じゃないか、ウソ……だろ?」

「私、元々病気持ちで入院ばっかり。今ここにいるのも奇跡と言っていいくらい。余命あとわずか。だから……だから……うらやましかったのかも、あなたが不死身なことが。それに初恋はあなただからかな」

「好きだっ!」

 反射的に心の底に眠っていた想いを叫んだ。恥ずかしいと言ってから気づいた。でも、今言わないともう伝えられないような気がして。

「えっ……」

 刹那は戸惑った反応を見せ「本当?」と訊いた。

「ったりまえだ! 俺みたいなブス男に惚れてくれる奴なんてお前しかいないんだよ! 不死身が理由でもマジで嬉しいんだよ! だからさ、死ぬなよ、ずっと俺たち一緒にいようぜ!」

「できない。永遠の別れになるわ、あなたは不死身だから。私が死んでも記憶に留めておいてね」

「じゃあさ、じゃあ生まれ変わってこい。もう一度逢瀬刹那で帰ってこい。それでもう一度俺の殺しを画策してこい。それでいいな? いや、それでいい」

「生まれかわる……」

 考えていなかったのか、目に涙を浮かばせながらも、少しだけその目に希望が宿った。

「そう、何度でも生まれ変わってこい!」

「わかった……」

 都合の良い言葉だと分かっていた。生まれかわれる保証なんてどこにもない。それでも俺は淡い期待を抱きたかった。



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