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「○酸の方じゃあなたは死なないわ。だから青春の方にしたの」

「ちょっ、ちょっと待て、○酸より強力って、本当に俺のこと殺したいのね……」

「安心して。これは私の父の会社の治験薬なの。だから死んでも大丈夫、グッジョブ」

「ダイジョブでもグッジョブでもねぇー!」

 「この人おかしな人ね」といった顔でこちらを見つめる。その吸い込まれそうな黒の瞳は人を逃さない。俺も例外ではなかった。

「はいはい、そうです。お前が正しい。不死身の俺は確かに正しくはないからな」

 諦め口調でそう言うとクールビューティは冷徹に「不死身は諸悪の根源。根絶やしにしないと」と応えた。

「左様でございますね」

「それに……」

「それに?」

「ゾンビが増えるとポ○ション需要が高まってライバル会社に有利。ここは先手必勝」

「F○みたいな話だな。ってか俺、ゾンビなの?」

「イメージよりほど遠いけど、そうじゃないかしら」

「へぇ、俺ゾンビ。ゾンビー。ゾンビーム」

「くだらないこと言うわね。殺しがいがあるわ」


 昼食のお弁当を済ますと、刹那はカバンからモーニングスターを取り出した。おいおい、お前は○○えもんかよ。

「この鉄球に付く無数のトゲトゲが魅力的よねー。ぞくぞくするわ」

「確かにカチカチだしな――」



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