第2話 小学生の頃

思い返せば、、、

私が小学5年生の時、女子が集まって、誰を好きか話している時もそうだった。

「薫は、シンちゃんが好き!」

「私は、ノブちゃんかな?かっこいいやん。」

「やめてよ。ノブちゃんは、私よ。ねぇー。

麗奈ちゃんは誰?」

「えっ?、私、いないよー」

麗奈は、さりげなく答える。

本当に思い浮かばない。

みんなは、なんでこの人〜とか言えるんだろう。

「いないわけないじゃん。

麗奈ちゃん、ずるいよ。

私の好きな人聞いといて、自分のは隠してるなんてさぁー。」

麗奈は、戸惑った。

本当に好きということ自体がわからないのだから、仕方ない。

しかし、そんなことは理解されないらしく、

「いいじゃん、言っちゃいなよ。

恥ずかしがることないじゃん。

それとも友達じゃないから、言いたくない?」

詰め寄る女友達を前に面倒になった麗奈は、まだ名前のあがっていない子を探した。

「智かな?」

「えー、あんな野蛮人がいいの?

やっぱ、麗奈って変わってるよね。」

皆んなには呆れられたが、その場から逃れられてホッとした。

その数日後、智から遊園地に誘われた。

「行く、行く。誰、誘ってる?」

「いや、麗奈だけだよ。」とわざとぶっきらぼうに智が答える。

「えっ、2人だけ?大勢で行ったほうが楽しいじゃん。」

「なんというか、これはデートというか。」

「私と智が?なんで?」

智は、顔を赤らめながら、

「麗奈が俺のこと好きって言うから。」

「言ってないよ。」

(あっ、この間女子痴話話かぁー、まずいなぁー)

「なんか智、勘違いしてない?」

「勘違い?なんだよ、麗奈が俺のこと好きだって言うからお情けで誘ってやったのに、その態度はないんじゃないか。」

智は、怒ったようにその場を立ち去った。

そのすぐ後、麗奈はビッチだという話がささやかれ、クラスの中で麗奈は孤立した

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