v案件 (4/4)

 昼になり、アンディ率いる対策局の軍団が作業にかかった。

 その半分は教会に配置し、半分は例の廃駅に後始末に向かわせた。吸血鬼の死骸というものは存外にしぶとい生命力を持っている。綺麗に焼いて灰にしてから聖水に浸して川に流すまでは安心できない。

 ベッドに寝かされたエマは軍団の中の医学生に任せた。

 夜になり廃駅に出かけていた軍団員たちが帰って来ると食堂で夕食を取り始めた。アンディが簡潔に報告を上げる。

 廃駅の中は綺麗に片付き、あのとき慌てて支線に潜り込もうとした生焼け状態の吸血鬼たちも見つけ出して片付けた。

 エマは依然として昏睡状態から覚めていない。

 問題は逃げ出した吸血鬼のボスであるリチャードだがこちらは行方不明である。さすがに高位の吸血鬼はあの程度の時間の光では死なないらしい。だがそれでも相当な重症であることは間違いない。しばらくは活動できないだろう。


 一人自室で物思いにふけっていると窓辺に影が訪れた。夜の女王リビアの訪問だ。

「ダーク?」

「ファーマソンだ。いい加減覚えてくれ」

「短い呼び方の方が好きなのよ」

 リビアは抗議した。ナイトガウンの黒いドレスを着ている。コウモリになって移動する際に服はどうなっているのだろうと思ったが、特に質問はしなかった。どの種族にも秘密はあるものだ。

「リチャードの群れを滅ぼしたようね」

「本人は逃がしたがね。現在捜索中だ。何か心当たりはないか?」

「残念ながら。もし何かあったらまた教えてあげるわ。それと約束は守ってもらうわよ。リチャードを殺してはだめ」

 再びコウモリになって去りかけたリビアを私は呼び止めた。

「なに?」

「ちょっと見てもらいたいものがある」

 彼女を眠り続けるエマの下へ連れて行った。アンディが目を丸くして突然現れたリビアを見つめる。無理もない。若いアンディにはリビアの魅力的な肉体は目の毒だ。それに彼女には大量にまき散らしている性フェロモンと露出を目的にデザインされたとしか思えないドレスという強い味方がある。

 エマの首すじを確かめた後にリビアは首を横に振った。

「吸血鬼化は止められないわ。相当進行しているし、それにこれはリチャードが直々に噛んでいる。つまり高位種の眷属化ということ。それだけ希釈されていない強い呪いなのよ」

「何か方法はないのか」

「完全に変異を終える前に噛んだ吸血鬼、つまりリチャードを滅ぼすこと」

 昔ながらの規則だ。だが残念ながらそれは駄目だ。リチャードは殺せない。エマ一人のために吸血鬼大戦を起こすわけにはいかない。

「あるいは」彼女は言いよどんだ。

「あるいは?」

「もっと強力な呪いで上書きをするのね」

「強力な呪い」

 吸血鬼の呪いを越えるもっと強い呪い。それには一つだけ心当たりがある。だがそれはどちらにしろエマの人間としての生を終わらせることになる。



 リチャードはエマを噛んでいる。つまりはリチャードが次の吸血鬼を作るためにはエマの変異を完了させなくてはいけない。呪いの移行には色々と複雑な魔法上の規則があり、これもその一つだ。吸血鬼が一度狙った獲物に執着する理由の一つでもある。

 私はアンディに指示を出した後に待った。


 今夜の月は半月だ。人狼の力を奮うには少しばかり不足する。

 ムーンカルトの薬草を煎じて一息に飲み込む。うえっ。いつもの事ながら酷い味だ。だが体が暖まり、月の力が少しだけ戻って来た。これは我が一族に伝わる秘薬である。

 深夜になり、風が吹いた。眠り続けるエマの前に、どこから侵入したのか黒い小さな影が集まると、人の姿になった。

 吸血鬼のリチャードだ。顔が焼けた皮膚に覆われ斑になっている。まだ十分には回復していないようだ。

「エマ」一言名前を呼ぶと、リチャードはエマの首に顔を近づけた。

 私は潜んでいた影から飛び出るとナイフを振った。

 リチャードの腕が上がり、鋼鉄よりも硬い爪が私のナイフを受け止める。私は素早く体勢を入れ替えるとエマを背後に隠した。

「どこまでも邪魔なヤツだな。お前は」憎悪を剥き出しにしながらリチャードが叫んだ。

「それを聞けてうれしいと言ったら喜んでもらえるかな?」

 私はニヤリとした。相手がその笑みを見たかどうかは分からないが。

 リチャードは目にも止まらぬ速さの攻撃を放ち、そのすべてを私は一本のナイフで受け止めて見せた。

 なるほどこいつ、爪に銀を塗ってある。

「俺の邪魔をしてお前に何の得がある?」リチャードは言った。

「仕事でね。お前こそ、あれほど大勢の人間を吸血鬼に変えて心が痛まないのか?」

「人間などただのエサだ」

 やつは言い放った。リビアとの約束が無ければこの場で殺していたのに。その代わりに私は一段階ギアを上げてナイフを使った。

 リチャードの両腕が一瞬でささらに刻まれ、血が噴き出す。大丈夫だ。これぐらいでは吸血鬼は死なない。弱るだけだ。

 リチャードに取っては自分より遥かに強い相手と対峙するのはこれが初めてなのだろう。これが私なら相手が強ければ全力で逃げる所だが、リチャードは何とか自分の自尊心を守ろうとしてその場に踏みとどまった。そこをさらにナイフでもう一閃。ヤツの右の手首から先が消失した。

 リチャードは絶望を顔に浮かべながら後ずさりした。

「さあそろそろ終わりといこう。次は首を切ろうじゃないか」私は言った。

 もちろんハッタリだ。リビアとの約束でこいつを殺すことはできないが、こいつはそのことを知らない。

 私は一歩前に出た。ナイフを振り上げる。その刃にぎらりと光が反射する。

 銀の三日月。死の象徴。

 ようやく恐怖が自尊心を越え、リチャードがコウモリに変じて逃げ出した。換気口の隙間にコウモリたちが吸い込まれる。

 私は神父服の隠しからスマホを取り出した

「アンディ。用意はいいか?」

「イエス・マスター」

 うん、良い返事だ。若者はそうではなくてはいけない。

 街の中の要所要所に暗視ゴーグルをつけた神学生たちを配置してある。中にはそんな道具が要らない者たちもいる。

 私はエマにかかっている毛布を直して報告を待った。

 じきにドアにノックがあり、アンディが顔を出した。

「マスター。見つけました」アンディは持ってきたタブレットを見せた。「ここです」

 リチャードが逃げ込んだ場所は、これも一等地だ。どこまでも贅沢なヤツだ。地図の情報ではそこは高級レストランだったが、ここは現在も営業中となっている。そこにコウモリが飛び込めば騒ぎが起きる。それともレストラン全体が奴らの巣なのか?

 迷っていると、スマホにコールがあった。対策局のニューヨーク支部からだ。アンディの報告への返答として、スマホの画面に地図と建物の概要が表示される。

 これでようやく、リチャードが何を寝床にしているのかが判明した。


 核シェルターだ。



 この国にはサバイバリストと名乗る者たちがいる。

 かって東西冷戦が続いていたとき、全面核戦争をいかに生き残るかに腐心していた人間たちの事だ。彼らは郊外に本格的な核シェルターを用意し、いざ事あるときにはそこに逃げ込むことを夢みていた。

 このレストランの昔のオーナーもその一人だ。いつ核戦争が起きても良いように、レストランを建築する際に地下百フィートに核シェルターを埋め込んだ。それも安物の気休め核シェルターではなく恐ろしく真面目に作られたヤツだ。それにかかった金額は莫大なものになっただろう。

 シェルターの外殻は三重の装甲鉄板で構成されている。戦車の防御に使用されているヤツだ。鉄板の間には衝撃吸収ジェルと遮熱ジェルが挟んである。入口のドアは停電状態でロックされるやつで、ここも対戦車砲でさえ撃ち抜けない強度がある。

 上部に突き出た複雑に折れ曲がった鋼鉄のパイプは排気口だ。シェルター内で空気ボンベを解放した際に余分なガスを放出するのに使う。

 もちろんこの核シェルターは今では使われていない。扉を開くための鍵はとうの昔に失われている。上に高級レストランが載っているので掘り出すこともできはしない。恐らくはこの地区が大規模に再開発されるときまで最低百年間はこのままだろう。

「困りましたね。マスター。この扉も壁も溶接バーナーぐらいではそう簡単に穴が開きませんよ」

 なるほどコウモリになって排気パイプから出入りできる吸血鬼にとっては完璧な要塞というわけだ。ここに立て籠もられたら手が出せない。

 だが問題はない。今回はリチャードを倒す必要はないのだ。

 私はアンディに指令を与えた。


 次の日、急遽そのレストランを一日だけ貸し切りにした。バチカンの資金が潤沢なのがありがたい。

 神学生たちに派手にパーティをさせ、騒音をごまかした。

 機材は私が運びこんだ。機材の総重量は三百ポンドに達するが、特別製のストラップで肩から吊るして歩き、重さを感じさせない足取りで店を訪れた。

 パーティからそっと抜け出し、裏手に回る。偽装された地下室の壁を手早く崩すと、その先に地下深くへと続く階段が表れた。懐中電灯片手にそれを降りていくと、やがて核シェルターの扉が見えた。

 弟子のアンディは結構器用だ。持って来た機材を使って、あっという間に扉の周囲を溶接した。装甲鉄板に穴を開けるのは無理でも扉が開かないように鋼鉄の板を溶接するぐらいは簡単にできる。吸血鬼がいかに十人力だろうが、この扉を開けるのは無理だ。


 次の段階だ。

 対策局のニューヨーク支部に連絡を入れる。

「ファーマソン神父だ。覗き屋につないでくれ」

 対策局は多くの人材を抱えている。その中には迂闊にも超能力を開花させてしまった者たちもいる。そういった人物を探し出して片っ端からスカウトするのも対策局の役目だ。

 覗き屋というのは透視能力持ちの人間たちの通称だ。透視能力と言ってもその適用範囲は狭く制限が多いのだが、今回のように場所が正確に特定できる場合はかなり役に立つ。

「こちら覗き屋のボブ」

 向こうの声がスマホから聞こえてきた。

「対象はその核シェルターの中に居ます。大きな棺桶が部屋の中央にあり、その中で寝ています」

 最後のピースが嵌った。吸血鬼は自分が最初に変じた場所の土を棺桶の中に敷いて寝床にすることが多い。つまりはここがリチャードのスイートホームということになる。

 次の作業場所はレストランの上だ。指先の力だけで鋼鉄のパイプをよじ登る。昼の日中に目立つ行動だが、ストリーホームサービスの制服の絶大な威力のせいで注意を引くことはなかった。

 パイプの先端に着くと、腰に結び付けておいたホースを持ち上げて鋼鉄のパイプに突っ込んだ。合図とともに速乾性コンクリートがポンプの力を借りて流れ込み始めた。二時間ほど流し込んで作業は終了した。

 吸血鬼の最大の弱点は昼間だ。外でこれだけのことをやられても決して目が覚めない。それは高位の吸血鬼でも変わらぬ弱点だ。


 アンディ一人を横に残して、日が落ちるのを核シェルターの外で待った。

 小さな叫び声がどこかシェルターの中から聞こえて来た。それから扉が強烈な力で殴られ始めた。扉がびくともしないのを確認してから階段を上がり、壊した地下室の偽装壁を新たに塗り直した。

 コンクリートで塞いだ換気口の方からも出ることはできない。狭いパイプ内にコウモリに変じて潜り込んだとしても、内部を埋めるコンクリートを打ち抜くことはできない。如何に化け物の肉でできていようがそこまでの力はコウモリには無い。

 やがて核シェルターの中の酸素が尽きればリチャードは動くこともできなくなる。吸血鬼は酸素が尽きたぐらいで死ぬことはないが、それでも無酸素状態では動くことはできなかろう。魔法法則は科学法則とは交わらないモノだが、また同時に科学の法則を完全にキャンセルすることはできない。

 リチャードが自慢していた無敵の要塞はいまや逃れることのできない鋼鉄の棺桶となってしまった。

 偽装壁を元通りに塗り直して、私たちは深夜のレストランを後にした。


 これにてミッションは完了。後残る問題はただ一つ。



 二日経って、ようやくエマが昏睡から覚めた。酸素が尽きたリチャードが休眠状態に入り、その支配が緩んだのだろう。

 エマはやつれている。眼の下に青い隈が出来ているし、首筋に残る二つの噛み跡が痛々しい。


「エマ。大丈夫か」私は尋ねた。

 もちろん大丈夫じゃないことは分かっている。

「ファーマソン神父。何があったんです?」

 私は今までにあったこと全てを話した。対策局の秘密保守規定は一切無視した。エマはこれからある決断をしなくてはならないのだから、隠し事は無しだ。

 私は鏡をエマに渡した。自分の顔の悲惨な状況をしげしげと見てからエマの顔に絶望が浮かんだ。

「良く聞きなさい。エマ。君は吸血鬼になりかけている。君を噛んだ吸血鬼はまだ生きており、君は止めようもなく吸血鬼になるだろう。恐らくは後二週間ほどで」

「止められないのですか」

「止められない。一つ告げておく。君が吸血鬼になった場合、君の身柄はここニューヨークの吸血鬼のボスである夜の女王リビアに預けられることになる。彼女が君の面倒を見てくれるだろう」

「吸血鬼。私途中まで覚えています。あの化け物たち。あんなものになるのは嫌です。死んだ方がマシ」

「吸血鬼もそう捨てたものではないぞ。うまく世を渡れば永遠に生きられる」

「普通のものは食べられるのですか?」

「食べられない。血は飲めるが」

「ではフライドチキンとはお別れってことね。それと夜にしか出歩けない。あの昼間の公園の散歩は二度とできない」

「そういうことになるな」

 私は言葉を切ってエマを見つめた。エマの言葉には強烈な苦痛があった。彼女は吸血鬼というものを正しく理解している。

 それから私は続けた。

「エマ。君にはもう一つ選択肢がある。だがそちらも吸血鬼になるのと比べてどれほどマシというわけではない」

「それは何です?」

 私は言いよどみ、そして続けた。

「吸血鬼の呪いをより強い呪いで上書きすること」

「より強い呪い?」

「エマ。私は人狼なんだ。それも古い古い、最古の血筋の人狼なのだ。人類が文明を持つより前から私の一族は生き延びて来た。私の受けている呪いの強さは吸血鬼の呪いの比ではない」

 沈黙が降りた。色々な事柄がエマの頭の中を飛び交っているのを感じた。それからようやくエマは口を開いた。

「それってつまりあたしに人狼になれってこと?」

「人狼に成り立ての頃から正しく訓練すればむやみに人を襲う化け物にはならない。それは私が保証する。寿命も長いし、病気やケガの類とは無縁になる。ただし」

「ただし?」

「満月の晩にはどうしようもなく体が燃える。抑えきれなければ狼女に変身することになる」

「理性を失うぐらいに?」

「それは訓練次第だ」

「誰があたしを訓練してくれるのですか?」

「私だ。君は私の直系眷属ということになるから」

「あなたが私のパパということ」

 私は一瞬返答に詰まった。

「そうだ」

 確かにその通り。彼女を人狼にすれば、その瞬間から私が彼女の父親ということになる。いや、直系眷属の絆にはそれ以上のものがある。

「いつも一緒にいてくれるんですか」とエマ。

「そうなるな。少なくとも最初の百年間は」

「決まり」

「何が?」

「あたし、人狼になります」

 私は最後の言葉を投げかけた。

「引き返せないぞ。そして君は自動的にバチカン対策局のメンバーとなる」

「ということは自動的にバチカンのあらゆる秘密に触れることができるのですね。もう、最高。早くやってください」

 エマは幸せそうに笑った。その笑いには、自分の本当の気持ちを隠している嘘の匂いがした。人狼の鼻は鋭いのだ。だが私はそれを無視した。

 エマには言わなかったことが一つある。エマはリチャードに噛まれたから吸血鬼に変じたエマはリチャードの一部となる。どれだけ厳しく監視していてもいつかエマはリチャードを解放するために全力を尽くすようになるだろう。そのときには、私はエマを殺さないといけなくなる。

 どのみち、彼女には人狼になる以外に道は無かったのだ。

 だが大事なのはその道を自分で選んだということ。


 私は躊躇った。ものすごく躊躇った。実を言えば、他の人間を人狼にするのは初めてなのだ。私の肩に今掛かっている重荷に、新たにエマという重さを載せてもよいものかどうか。彼女を正しく導くことができるのかどうか。私は自信が無かった。

 なにぶん私は一度自分自身を導くのに失敗しているのだ。

 もし、エマが人を食い散らかすだけの怪物になってしまったら、私はその責任を取らなければならないだろう。つまりその時もエマをこの手で殺すことになる。

 覚悟とともに私はエマの手を取り、少し躊躇った後に彼女の小指を軽く噛んだ。


 呪いを移すやり方で。

 今まで一度もやらなかったやり方で。


 血がしたたり、エマの顔が痛みに微かに歪んだ。それから血は止まり、傷は忽ちに塞がった。今度はエマの首すじの噛み跡から新たに黒い血が噴き出し、それはたちまちにして勢いを失うとやがて止まった。吸血鬼の呪いに染まった血が人狼の呪われた血に押し流されたのだ。その後は首すじの傷跡も完全に消えた。同時にエマの顔からやつれた感じが拭い去られ、頬に赤味が戻って来る。

「何だかすっごくお腹が空きました。ファーマソン神父」

「どこかのレストランでステーキでも食べることにしよう」

 最初の変身の後の強烈な飢餓。彼女の全身の細胞は今エネルギーを大量に求めている。早く何かを胃の腑に納めないと、彼女は周囲の人間を手当たり次第に貪り食うことになる。

 きっとそのレストランのシェフは驚くことになるだろう。大食いの神父と大食いの尼僧がレストランの冷蔵庫を空っぽにするのだ。


「アンディ」

 私は扉の外に声をかけた。アンディが入って来る。

「バチカンに帰ろう。チケットを取ってくれ。彼女の分もだ」


 帰りもあのジェット戦闘機に乗るのだけは、絶対に嫌だ。

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