第17話村の反応

次の日の朝、アルテとミアル俺で飯を食っている時に入口をノックされた。

ドアを開けると長老と7~8名の男が居た。

弓矢が飛んできた!「アルテ敵襲だ!」俺はドアを閉めてロック。

すぐに武器を装備してアルテとミアルにも防具の装備を促した、アルテはすぐに防具を装備しだしたのだがミアルはいまいち状況が分かっていないのかボーっとしていた。嫁が娘にきつく言った。「死にたくなければさっさと装備なさい!」

状況はわからないが母の真剣な言葉に慌てて防具を装備し始めた。1分もかからず防具を装備し2階の窓へ

そっと覗くと長老と戦士長、それ以外のエルフ数名で揉めているっぽい、が俺はその後ろの矢が飛んできた方向を見る。木の上に弓を持ったエルフが矢をつがえたままこちらを伺っている。距離は大体で40メートル、俺の脚力全開でも届かないだろう。この世界に転生してびっくり身体能力になっているが、それでもジャンプ一発では届かん。俺の遠距離攻撃は投擲しかない、それでもこの世界での身体能力を使えば瞬殺も可能。アルテに防衛を任せて部屋の窓から一番遠い所に歩いて行った。全力で窓に走り窓を破り弓矢のエルフに向かって飛んだ、当然届きはしないがそれでも半分以上の距離は稼いだ、落下する前にナイフと石をぶん投げた。どこにかは分からないが当たったらしいので着地し家の前のエルフ達に武器を構えた。背後で弓エルフの落下したであろう音を聞き目の前のエルフ達に集中していると数名をかき分けて長老と戦士長が前に来た。俺の後ろのエルフに目をやり黙っているのでこちらから聞いた、「朝っぱらから他人に矢を飛ばすのがエルフの挨拶か?」長老と戦士長は黙っているが、その他大勢がなんやかんや言っている。攻撃してきたやらなんやら、俺は索敵範囲を広げながら長老の言葉を待った。

攻撃してきた者に走り寄る者が確認できたので俺は叫んだ、「誰も動くな!」しかし止まらない敵対者に走り寄る者、アルテ!俺が叫ぶとほぼ同時に矢が走り寄る者の前に刺さる。振り返ると走っていたのは若い男のエルフのようだ、俺はその男に言った、動くと殺す、振り返ると長老が声を発した、「このままではあの者がしんでしまいます、どうかそこの物に回復薬を投薬させてください」と・・・

お前たちの答えが聞けてない、却下だ!動けば殺す、俺の答えを聞いた長老達はすこし俯き加減で黙ったまんまだ。

後ろのエルフが俺に謝罪と回復薬の投薬を懇願した。

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