第14話偉そうなことを言ってはみても
嫁との言い合いの後、数十分で少し頭の血が下がってきた。
今現在アルテの生前?の預貯金や家でヒモってて偉そうにできんか・・・
「すまん、俺って頭に血が上ってて・・・・」俺が少し落ち着いたと見たのか
「ねえ、貴方に出会う前の出来事を話しただけなのにそんなに怒ったんだ?」
少し勝ち誇ったような顔で言ってきた。悔しさはちょっと、しかし俺の中でこいつは特別、素直に答えた。「ああそうだよ」・・・・たがいに沈黙してしまった。
アルテがスッと傍に寄り添ってきて「アリガト♡」とホッペにキスしてくれた。少し甘酸っぱい感情に浸りながらもこの先や今の事を考え始めた。
「なあアルテ、世界は違えど俺もお前も死んだんだよな?俺は見た目も年齢も能力も以前と違うんだが?」言葉にはあえてしなかったが伝わってるだろう。
「私にも分からない、ただ貴方と違って生きてきた世界であること、生前に所持していたお金や家その他の持ち物があるって事、それらに整合性を持たせる為に死んだけど死んでいない扱い?なのかもしれない」と言われ、なんとなくそうなのか、と納得した。俺の能力はそこそこ強いんだよな?超つよつよだよ♡、お前も強いんだよな?この国では1000番以内にははいってると思う、もしギルドの仕事が無かったら、後何日くらい食っていける?30日くらいかなあ?立て続けに質問したがさっと返事が返ってきた。ふむ、30日以内になんぞかの稼ぎを上げる方法を考えにゃあかんのか。
お前の血縁者はどこかにいるか?前の旦那との間の子供が里に居るわ、あと兄もいるはずよ、この答にちょっとイラっとして、言ってしまった。「なあアルテ、子供の事は良い、だけどお前は確実にしんだんだよな?それで生まれ変わった、なら、今のお前に元旦那とかは居ない!そいつの名はなんて言うんだ?できれば今後は名前で呼んでくれ」ちょい強い語気で言ってしまった。
「わかったわ、ごめんなさい」・・・アルテは察したようで頭を下げた。
あー俺こそ悪かったな、元、と言われても、旦那と言う言葉で嫉妬しちまった、と頭を下げた。
まだまだ聞きたい事が山盛りなんだが、嫁が可愛すぎて進まない。
アルテはマジックバックを持っている事が分かった!しかも最高品質の物らしい、俺は、嫁(ハイエルフ)うさみみ(獣人)という種族に続く異世界あるあるキターっと心躍らせた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます