第17話 やりすぎたかな?
「はぁ。何とか成ったかな?」
さすがに、初見続きのでの
( 異世界には、未知の
いろいろ、もろもろな方式をコピーして行ければ......)
異世界の有益な戦闘や理論や未知の
なるべく収取しようと脳内リマインダーにメモる。
(次元の裂け目ヲ、完全圧縮!……
裂け目の修復完了……で、マスター)
(うん?)
(次元の裂け目跡ハ、しばらく不完全な様子でス。
また、デモンズ・ゲート開くヤも知れません。
何か…… 『裂け目跡を補強し、
(賛成! 何が有る?)
(結構高い場所にありますのデ、
脳内に、タワー形状の3D立体イメージが、浮かんでくる。
『侍』は
強力なエナジーで、次元空間の突破が、可能になった。
光子にミニビッグバンを起爆させる、光子爆弾。
次元亜空間を作り、
A点とB点を繋げる、どこでもドア的次元ゲート。
『侍』科学技術班では、あらゆる次元空間の可能性を探っている。
また、その
『
今回の状況では、デモンズ・ゲートは強い
そこに
ノイズ・キャンセリングの様に。
(イイね。とりあえず設置しとこう。
もう、
「ワードマンさん。次元のゆがみを修復するタワーを、
この湖の中空に建てて良いですか?」
「......じげんのゆがみ?修復する、タワー?......とは?」
「さきほどの『デモンズ・ゲート』でしたか。開いた場所が、次元的に不安定なんです。
再度、『デモンズ・ゲート』が開きやすい様子です。
修復するタワーを建てておけば、自動的に修復します」
ワードマンさんとセルガさんは、納得の表情となる。
「そんな事まで可能とは......お手数ですが、宜しいのですか?」
セルガさんは、恐縮な表情をする。
「はい。またゲートが出てきたら、いやですし」
たしかにー、と二人はうなづく。
「では、私から教会に連絡しておきますよ」
ワードマンが、うけおう。
「宜しく。では、建てちゃいますね」
ヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォ
細かな振動と共に、湖の水上から次元の裂け目跡まで届く、
青白く輝く高さ百メートル
水面から五十メートルほど、浮いている。
◯ ◯ ◯
ディグリーと副司祭メルダは、聖湖に突然生えて来た『聖なる光に優しく輝く
メルダの前にひとつ、魔法陣が立ち上がる。
一読すれば、
「...... なんと言うことでしょう...... あの塔は、新参勇者様が、御建て下さったそうです。
ふたたびゲートが開かぬように......と。
副司祭メルダは、滅亡の危機が去った安堵と
『痒いところに手が届く』新参勇者様の行いに、
恐れ多いやら申し訳ないやら、ないまぜな表情をする。
「あら♪ セルガは、ワードマン様と、合流できたのね......
しかし、 至れり尽くせりの勇者様ではありませんか......
頭が下がります。
そんな勇者様に、
ディグリーも申し訳無さに、少しうな垂れる。
ディグリーと副司祭メルダは深く反省し、新参勇者様を心から御迎えする事を誓う。
◯ ◯ ◯
ぱくぱく
パクパク
セルガさんとワードマンさんは突然に湖に現れた、優しく青白く輝く塔を、
想像以上に大きく荘厳なタワーに驚き、言葉も失い。
ただ、ぱくぱくと口を開け閉めする。
『たて続けの驚異と奇跡』に、頭で理解するのに追い付かなくて固まり、
しかし聖なる優しい輝きに、
(......あの光......やっぱり新たな勇者さま、だよな)
(......うん。だと思う)
(......すごい爽やかな、
皆、
…… やり過ぎたかな?
ユグドラシル・エナジーは、宇宙空間に広がる、無限大なエナジーだ。
エナジー切れを起こすことは、まずありえない。
そう言えば地球でも、採算度外視で
復興支援の建物とか設備などを、ポンポン作って来ちゃってたか。
ガウウ~ン
「あ! いけない!
セルガは、
「行きましょう」
有無を言わさず、素早くセルガを『お姫様抱っこ』する。
「
セルガを抱えたまま、三メートル程
「きゃぁ!」
セルガは、猛にしがみつく。
(たゆん♪)
……
いやいや、後だ。
横を見るとワードマンさんは、苦笑いしながら浮かんでいた。
「
彼に『ポーカーフェイス』で
ゆったりとしたスピードで、飛ぶ。
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