第127話 子供達の魔力量増加の仕方

子供を慈愛溢れる表情で子供と接している女性っていいよな。


「この苗に魔力を込め続けるといちごが成るのよ。」

「すっごーい。」

「まりょくってなーに?」

「たべほうだいだー。」

「まりょくはまほうをつかうためのものだよ。」

「もっとたべたーい。」

「からだのなかにあるんだよ。」

「わかんなーい。」

「いちごたべたーい。」

「エリザおかあさん、もっとちょーだい。」

「あまくておいしいー。」

「おいしいねー。」


子供らしく纏まりのない会話が流れる。

エリザお嬢様が手を叩き、注意を引く。


「魔力を動かせる子はいる?」

「「「はーい。」」」

「「「わかんなーい。」」」


エリザお嬢様がこっちを見てきたから、はーいと手を上げた子供達にいちごの苗を渡す。

何も言ってこないということは合っているようだ。

それと魔力糸を繋げておく。


「わからない子はこっちにいらっしゃい。」


魔力をわからない子供達がエリザお嬢様の側に寄る。

エリザお嬢様が寄った子供達の前にプチライトを出して触れさせている。

その後、子供達の両手を数秒握っている。


プチライトで魔力を感知させ、魔力を送って、魔力操作の補助をしているんだろう。


「ラハートフおとうさん、これにまりょくをやればいちごがなるの?」

「そ、そうだよ。エリザお嬢様がやっていたのを見ただろ?」


ラハートフお父さんって、なれないな……


「うん。やるぞー。いちごをなれー。」

「いちごをなれー。」


ほんの少し魔力を送っただけで子供達が魔力切れを起こす。


「「「あれ?」」」


子供達の力が抜け、気絶一歩手前になる。

繋げておいた魔力糸を通して魔力譲渡で子供達に魔力を譲渡すると子供達の魔力が全回復した。


「「「んー?」」」


子供達が不思議そうに首を傾げるが、苗に成った白と緑の小さないちごの実を見て、テンションを上げ、また魔力を送る。


子供達が魔力を送る、魔力切れを起こす、魔力譲渡で魔力全回復、子供達が魔力を送るを何度か繰り返すとやっと赤いいちごが成る。


「「「赤くなったー!」」」


子供達がいちごが成った苗を俺の目の前に持ち上げる。


「ラハートフおとうさん、たべていいっ?」

「たべていいっ?」


俺は一人一人の頭を撫でながら言った。


「上手くできたな!凄いな!食べていいぞ。」

「「「わーい。」」」

「「「えへへ。」」」

「「「おいっしいいいい。」」」

「またつくるー。」

「もっとたべるー。」

「ラハートフ、この子達の分も出してくれない。」

「わかりました。」


エリザお嬢様が教えていた子供達にいちごの苗を渡す。

エリザお嬢様に補助されながら、いちごを成らし始めた。


何度も繰り返し、順調に子供達の魔力量が少しずつ増えていった。


子供達の笑顔、エリザお嬢様の微笑み、幸せな時間があっという間に過ぎていった。


ーーーーー

あとがき

最後まで読んでいただきありがとうございます。

評価、フォロー応援ありがとうございます。


面白くなくなってきてもフォローを外さないでください。

面白くなってきたら☆を足してください。

フォロー応援もよろしくお願いいたします!


話を纏めたため、話がずれてコメントもずれています。

消したくないので、流してください。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る