第121話 グリフォンの話
俺達がグリフォンの呪いを対処している間に魔物の殲滅を公爵閣下が指示していたらしく、解呪が終わる前には魔物の殲滅は終わっていたようだ。
領兵達が戦場の後始末をしている。
俺達はテーブルと椅子を出して座っている。
俺はグリフォンに希望を聞いて、その場でプチウィンドでクッションを作った。
グリフォンはそのクッションで座り、寛いでいる。
「お主は不思議な魔法の使い方をするな。」
「ラハートフの知識と努力のおかげで、呪いをあと少しまで解呪できたのですよ。」
「うむ。エリザは本当に良い雄を番に持ったな。」
「そ、そうですね。」
良い、良いよ……
エリザお嬢様の照れ顔、可愛すぎる……
「グリフォン様。」
「うむ?エリザの父か?」
「はい。エリザの父、エヴィンカル・フェン・オルヴェルドと申します。」
「うむ。それでなんだ?」
「私達は邪神の呪いというものを今日初めて耳にしました。」
「うむ……」
「グリフォン様は邪神に呪いをかけられたのですか?」
「……違う。あれは、お主達と同じ人の子らだった。」
「「「!」」」
「私達、人が……グリフォン様、申し訳ありません。」
「「「申し訳ありません。」」」
公爵閣下が頭を下げる。
近くにいる俺達全員が続いて、頭を下げる。
「よい。やった人の子らが悪いのであって、お主達はやっていないのだから謝る必要はない。頭を上げよ。」
「申し訳ありません。」
おお、話がわかる人、じゃないか、グリフォンだな。
グリフォンにも悪人、悪グリフォンとかいるんだろうか?
「逆に我が謝らなければいけない。我が邪神の呪いを侵されたせいで魔物どもに襲撃させてしまったのだ。すまなかった。」
今度はグリフォンが俺達に頭を下げた。
「「「っ!」」」
襲撃された村々のことを思い出し、怒気、殺気が帯びた魔力が膨れ上がった、がエリザお嬢様に手を握られ、すぐに抑え込み、奥底へ沈めていく。
そうだ……
グリフォンは、悪くない。
これは、グリフォンに邪神の呪いをやった奴らにぶつけよう……
「……すみません。エリザお嬢様、ありがとうございます。」
「いいのよ。」
エリザお嬢様が手を離さず、さらに少しぎゅっと手を握ってくれた。
今は、ありがたい。
落ち着くまでこのまま握っててほしい……
ーーーーー
あとがき
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