第115話 我が軍、最強


カンカンカン、カンカンカン、カンカンカン


決して忘れることができない鐘の音がなり続ける。

俺が立ち上がるとエリザお嬢様も立ち上がった。


「また、まものがやってくるっ!」

「ラハートフおとうさん、エアルリーザおかあさんいっちゃだめっ!」

「「「いかないでっ!」」」


今にも涙が溢れそうな子供達が俺とエリザお嬢様の足にしがみつき、手や服をを掴み、引き留める。


「大丈夫。必ず帰ってくるから。」

「そうよ。必ず帰ってくるわ。」

「おとうさんもそういってえいゆうになっててんごくにいっちゃったのっ!」

「おかあさんもっ」「おにいちゃんもっ」


俺はしゃがみ目線を合わせ、子供達の目を見て、しがみついている子供達の頭を優しくぽんぽんと叩いていく。


「……俺のドラゴンを見ただろ?」

「「「う、ん……」」」

「俺とエリザお嬢様の戦う姿も見ただろ?」

「「「カッコよかった。」」」

「「「きれいだった。」」」

「「「つよかった。」」」

「怪我も疲れもなかっただろ?」

「「「うん。」」」

「俺とエリザお嬢様と同じくらい強い人もいっぱいいるから大丈夫だ。それに、お前達の村のようにしたくないからな。」


数秒子供達と見つめ合う。


「……わかった。まってる。」

「「「まってる。」」」


「「ありがとう。」」

「行ってくるな。」

「行ってきますね。」

「「「いってらっしゃい。」」」


子供達に見送られて部屋を出る。

泣くのを我慢している子供達を見て、魔物どもに対して怒りが沸き上がる。


泣かせやがって!

悲しいことを思い出させやがって!

さっさと殲滅してやる!


怒りが溢れてきたがエリザお嬢様の「落ち着きなさい。無駄な傷を負うかもしれないわよ。」で少し落ち着き、「ドラゴン様、我らをお守りください!」と言う街の人を見て、少し冷静になった。


鐘を鳴らすほどだから結構な数の魔物がいるってことだよな?

村に向かうため魔物の足跡を辿ったが、途中逸れた足跡はなかった……

魔物は何処から現れたんだ?

別の集団?

この集団にグリフォンがいるのか?


疑問に思いながら、俺達は城壁へ向かう。

途中、公爵閣下と合流し、城壁の上に上がる。


「昨日と同等か?」

「そのくらいですね。」


本当に何処から現れたのか不思議なくらいの大群の魔物どもが迫ってきていた。


魔物どもが城壁にたどり着く前に防衛戦が始まった。


昨日の討伐を見ていなかったが、今、目の前の光景を見て、我が軍は圧倒的じゃないか!と心の中で不思議なテンションで叫んだ。


いや、まぁ、別に、俺の軍とかじゃないけど……


魔物への怒りを忘れ、そう叫びたくなる光景が行われているんだから仕方がない。


救援に来た公爵閣下と領兵千人は自前のグリフォンプチウィンドのような生物型(同じくグリフォン、ドラゴン、でっかい鳥、蝶など)の魔法に乗って空を飛んでいる。

消費した魔力は支給された魔力回復、俺特製のドライフルーツを食べて回復させた。


まず逃げられないように魔物どもの周囲にアース系の魔込魔縮魔法で大岩を落とす。

そして、千人を横一列二百五十人、それを四列になって空から魔法を放っていく。


もう、圧倒的だった……


ーーーーー

あとがき

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