第107話 テリスディスと魔法戦
まえがき
評価応援フォローありがとうございます。
最近短めですが、三ヶ月毎日更新達成してました。
二ヶ月更新の近況ノートを書いたのがもう一ヶ月前だとは……
時間の流れが速く感じます。
執筆中だけ時間を止れるか高速思考できるような能力がほしいですね。
ーーーーー
テリスディスとの模擬戦?決闘?から数日が経過していた。
その間、テリスディスは大人しくしていたのだが……
「エリザとアリナと共にお前も帝国に来い。」
「は?」
テリスディスが俺の前に立ち塞がるとそういきなり言った。
何を言っているんだろうこいつは?
「モブの存在で俺に勝ったんだ。誇りに思うが良い。」
「弱いやつに勝って何が誇りなんだよ。」
一瞬テリスディスの眉間に皺が寄った。
「お、お前には軍トップの地位と、帝国の女や女奴隷を渡そう。」
「いらない。」
また寄った。
「お、お前には俺とエリザ達を支えてもらいたい。」
「エリザお嬢様のことは支えるが、お前のことは無理、断る。それとエリザお嬢様達がお前と一緒にいるような言い方するな。」
「そうです!」
「生理的無理ね。」
テリスディスが顔を赤くし歪め言う。
「ぐぬぬ。次期皇帝をコケにしやがってっ!今度は魔法だけで戦えっ!」
「「「……」」」
聞いていた皆は思った。
ラハートフに魔法で勝負するなんて……と。
「いいよ。」
「ふふっ。受けたな!はっはっは!お前は受けるべきじゃなかった!帝国最強の魔導団団長より強い俺と魔法だけで戦うべきじゃなかった!ふふふ、はっはっは。」
最強の魔導団団長より強いのか……
これが、本当なら……
帝国の魔導団は大したことないんじゃないか?と思ってしまった。
テリスディスの魔力量は魔力量鑑定の水晶がぎりぎり壊れるかも位だってシーラお姉様が言っていた。
オルヴェルド公爵家の隊長格はもちろんのこと、俺が五歳の頃から一緒に訓練、修練していた一般領兵でも水晶を壊せるくらいの魔力量を持っている。
魔力量だけなら最強の魔導団団長より多い者がごろごろいるオルヴェルド公爵家。
あれ?
もしかして、オルヴェルド公爵家だけで帝国に対抗、勝利できたりしちゃう?
あーでも、転生者だから俺が思い付いたように、魔込や魔縮魔法やら複同なら似たようなことをテリスディスが使えるかもしれないな……
俺の知らない魔法技術を持っているかもしれない……
皇子の立場で技術情報を広げることは簡単だろうから、油断できない……
仰け反りながら大声で笑うテリスディスを見る。
……油断しないようにしよう。
放課後、ラハートフはまたテリスディスと対峙している。
「もう一度言おう。エリザとアリナと共にお前も帝国に来い。そして、俺達を支えろ。」
「エリザお嬢様達本人に直接断られたことを覚えていないのか?あぁ、恥ずかしくて無かったことにしたいのか。」
図星を突かれたからかテリスディスが顔を赤くしている。
「……」
「まぁ答えはわかっているだろ?断る。」
「……断ったことを後悔することになるぞ。」
「後悔するくらい良い皇帝になってくれ。まぁ、そうなってもエリザお嬢様達はお前と一緒にいないけどな。」
「っ!」
テリスディスの頭上に
おお、無詠唱か。
さすが転生者だな。
でも……
一つだけか……
いや、三連火星みたいな感じで後ろにもう二つくらいあるかもしれない。
観戦しているエリザお嬢様と自分の周りに結界を張っとく。
「……」
「びびって声も出ないか。」
うーん。
この後、どうするか……
こっちも三連水玉で対抗するか?
それだと水蒸気爆発しちゃいそうからやめとくか。
「本当にこれが最後だ。共に来い!」
「え?本当に最後?」
「あぁ、最後だ。」
「そうか……」
「なんだ、意地を張っていたのか。」
「断るっ!」
「なんだとっ!」
「もう勧誘すんなよ!俺もエリザお嬢様達にもな!」
「くっ……来ないなら、帝国の脅威になるお前をここで殺す!」
「殺す気ならお前も殺されても文句を言うなよ。」
「ふん!俺の魔法を見てびびってるやつが何を言う。強がり、格好つけているお前に免じて苦しまず一瞬で燃やし尽くしてやろう!」
ゆっくり俺に向かって火の巨大玉が落ちてくる。
……遅いな。
養母なら速度を上げ、逃げ道を塞いでぶつけてくるぞ。
魔力糸を伸ばしてみたが、巨大玉は一つだけだった……
ーーーーー
人物紹介
●ニルサリア・フォン・マジルド
マジルド伯爵夫人。ショコランとリョーレンの母親でラハートフの養母。火と風と光、闇属性持ち。魔力が視認できる魔眼持ち。
約百七十センチ。ミディアムシルバーの髪に紅瞳。綺麗系美人。バランスの良い身体。
ラハートフに自身が持っている属性の魔法を放ち、対処方法を身に付かせた。失敗して傷ついても自前の回復魔法で治して続けさせるスパルタ気味な人。
ーーーーー
あとがき
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白くなってきたら☆を足してくださいな!
フォロー応援もよろしくお願いいたします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます