第102話 二十五名

まえがき

あれ?この話?と思った方、申し訳ありません。

前話101話 22/08/02 11:10大幅に修正しました。


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今まで特級クラスは上位二十名とされていた。

三学年までそうなっていた。


しかし、今年度からどの学年も特級クラスは二十名以上になることもあるとされた。

上位二十名までと決めないで上位二十名未満でも特級クラスの実力があると教師達に評価されれば、特級クラスに入れるようになったのだ。


それはなぜか?


公平に評価されるようになって俺達は三学年で特級クラスに昇級した。

上位二十名に入らなかったカルシーム、ソラネル、セシール嬢、ヴェントーが上級クラスに残った。


そんな彼ら四人と新しく上級クラスになった者達の実力の差がありすぎた。


平民のヴェントーを馬鹿にした貴族の子息が模擬戦を申し込んだ。

師匠リヨンお兄様との今までの訓練を馬鹿にされたと思ったヴェントーは承諾し、貴族子息と模擬戦をした。


ヴェントーは身体強化を最大に施し、一瞬にして間合いを詰め子息に金棒を思いっきり振り下ろした。

結果、防御に構えた武器を巻き込みながら、左肩から陥没し、勢い止まらず、ぼきぐちゃと音が鳴って左半身が潰れぺちゃんこになったらしい。


リヨンお兄様と共に行動するようになって特級回復魔法を習得したカルシームがいなかったら、間に合わなかったらしい。

嫌な貴族子息だけど、ヴェントーのために嫌なやつだけど特級回復魔法を使って治したらしい。


ヴェントー以外三人も、ヴェントーくらいの実力で新しく上級クラスに入ってきた者達との実力はキングと通常種くらい違った。

彼らに怯えるし、実力差も広がる一方でクラスの雰囲気は最悪だったらしい。


そんなことがあって、今年度からどの学年も特級クラスは二十名以上になることもあると学園から連絡があった。



今年度、彼ら四人が特級クラスに昇級してきて四学年になった俺達の特級クラスは二十名以上いることになったわけだ。


カルシームら四人がリヨンお兄様とまた同じクラスになれて嬉し泣きをしている。



四学年の始業式、掲示板のクラス表を見た。


第一位 エアルリーザ・フェン・オルヴェルド


学園関係者がほとんど入れ替えされて新体制になってから、エリザお嬢様は今までずっと総合一位を維持している。


さすがエリザお嬢様だ。と俺がエリザお嬢様を誇らしく思っていると、エンスが戸惑いの声を上げた。


「この二十五位のテリスディス・デ・バルバドゥウスって。」

「そうだな……」

「バルバドゥウスとは、まさか、帝国でござるか?」

「そうだな。たぶん、バルバドゥウス帝国の者だな。」


エンス達がクラス表のある順位を見ていた。


カルシームら四人を入れて二十四名かと思っていた。

クラス表には名が特級クラスの列に書かれていた。


第二十五位 テリスディス・デ・バルバドゥウス


この人物の転入で平和な学園生活は崩れた……






「ここがドラゴライヴェルド王立学園か!やっと会えるのか!」


一人の男がドラゴライヴェルド王立学園の校門前で興奮したように声をあげる。

拳を握り、力を込めて言った。


「俺の嫁達、今、会いに行くぞ!」


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人物紹介

●エンダース・フェン・オルヴェルド(愛称エンス)初登場21話

オルヴェルド公爵長男でエリザお嬢様の腹違いの兄。水と風と光属性持ち。

約百六十八センチ。金髪に翠色の眼。爽やか系イケメンで細マッチョ。父親を真似ているのか金髪の長い髪を襟足で束ねている。

最近とある人物が気になっている……


●スタルード・フェン・ベスタット(愛称スタン)初登場49話

ベスタット侯爵の次男で近衛騎士団長の子。火属性持ち。

百七十一センチ。赤髪の短髪、赤眼、ワイルドなイケメンで引き締まった体。

強い人が好きな男子。脳筋っぽくみえるけど頭も良い。

アリナ嬢となにやら発展があったようだ……


●タダシュ・フェン・ヨシュノヴァ(愛称タッシュ)初登場52話

ヨシュノヴァ騎士爵の長男。闇属性持ち。

約百六十二センチ。黒髪黒眼のポニーテール。細目。童顔イケメン。語尾がござる。

絶対祖先が日本人転移者だっ!


●ウィンドル・フェン・サカルフゥ(愛称ウィン)初登場52話

サカルフゥ魔法士爵の三男。風属性持ち。

約百六十センチ。緑色の髪、緑色の瞳。ぼさぼさ、無造作ヘア。中性的なフツメン。

寝ることが好き。のんびり屋。


●カルシーム・ライトベル(初登場86話)

ライトベル孤児院の男の子。光属性持ち。

約百五十八センチ。金髪ロングストレートヘアーに金瞳。中性的な顔立ち。

モモティルナの御付きの予定だったが、学園に入学して一方的に外された。リョーレンを師匠呼び。リョーレンに憧れている。

特級回復魔法が無詠唱で使えるようになった。セシールと良い感じ。


●ソラネル・フェン・リマホーン(初登場86話)

リマホーン伯爵の次男。マリダットの腹違いの弟。水と風属性持ち。

約百五十七センチ。青緑色の長髪と瞳。中性的イケメン。

マリダットを反面教師。優しい子。リョーレンに憧れている。リョーレンを師匠呼び。


●セシール・ライトベル(初登場86話)

ライトベル孤児院の女の子。水属性持ち。

約百五十六センチ。青ロングストレートヘアーに青瞳。可愛い系。

カルシームと同じくモモティルナの御付きの予定だったが、学園に入学して一方的に外された。リョーレンを師匠呼び。リョーレンに憧れている。

カルシームと良い感じ。


●ヴェントー(初登場86話)

村出身の男の子。火と土と風属性持ち。

約百六十センチ。赤茶の短髪に赤茶眼。細マッチョ、中の上のフツメン。

村の子では珍しい三属性持ちで村総出で育てられ、期待の星として王立学園に送ってもらった。リョーレンを師匠呼び。自分より力強いリョーレンに憧れている。


●リョーレン・フェン・マジルド(愛称リヨン)初登場44話

マジルド伯爵の長男で双子の弟。火と水と風と光属性持ち。

約百五十六センチ。銀髪のさらさらロングヘアーに橙色の瞳。少したれ目。童顔可愛い系イケメン。

脳筋パーティーのリーダー。魔法大好き。義弟ラハートフ大好き。力こそ正義。


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あとがき

最後まで読んでいただきありがとうございます。

面白いじゃん、続き早く上げろ。と思ったら☆☆☆、面白いなぁと思っても☆☆☆、少しでも気になるな。と思っても☆☆☆をつけていってくださいな!

冗談です。

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