第91話 初級建物型のボス戦前

ダンジョン攻略の実技授業では洞窟型を攻略したら建物型に、建物型を攻略したら自然型に進める許可が学園からもらえる。

初級自然型を攻略したら中級洞窟型と難易度が上のダンジョンに進めるようになる。


攻略の証は最終層のボスの魔石である。

ちなみに初級は十階層が最終層だ。


予想通り、過剰戦力のようでダンジョン攻略の授業二回目(説明会を除き)にして俺達は初級建物型の最終層まで来ていた。


遭遇する魔物はサーチアンドデストロイ。

分かれ道の行かない先にも魔法を放って魔物を殲滅してきた。

これは内緒で。


しかし、エリザお嬢様がジト目で見てくるから、エリザお嬢様にはバレてるっぽいけど……


なぜそんなことをするかというと、例え弱くても塵も積もれば山となるなんて感じで斃していれば微少ながらも経験値が貯まってレベルアップするんじゃないかと思ったからだ。


ゲームではだけどパーティーメンバーなら戦っていなくても経験値が分配されていたから、エリザお嬢様にも経験値が入ればいいなと思って殲滅してきた。


ここまでダンジョンを攻略してきてレベルアップと経験値分配はやっぱりあるんじゃないかと思った。


俺やエリザお嬢様と違い、あまり魔物を討伐してこなかったであろうルシュカ嬢、イーサ嬢、カシュエ嬢、クロッシュ嬢がめきめきと身体能力、さらに魔力量も向上させてきたからだ。


俺達は魔力量増加は毎日やっていて大量にあったから、レベルアップ時での魔力量の多少の上昇について気がつかなかったけど……。


「冒険者がダンジョンに潜る気持ちがわかったっす。」

「私もです。こんなに早く強くなれるなんて凄いですね。」


それはたぶん、俺のせ、おかげか?

殲滅量が普通と違うからね。

あと、低レベルだからか?


「体力がつきました。」

「身体が軽いわね。」

「魔力量が増えたっす。」

「しかし、まだまだエアルリーザ様達が遠いです。」

「そうっすね。」

「はい。」

「そうね。」

「あなた達も経験を積んでいけばできるようになるわ。」

「実戦あるのみです!」

「師匠的な教えてくれる人も必要。」

「「「頑張ります。」」」

「頑張るっす。」


今、最終層のボス部屋前で休憩をしている。


「ここのボスはスケルトンジェネラル。あと取り巻き。」

「今回はルシュカさん達を中心に戦いましょうか。」

「「「「えっ?」」」」

「いやいや、無理っすよ。」


カシュエの言葉に同意するように縦に首を振る三人。


「ラハートフをつけますので頑張ってください。」

「えっ?エリザお嬢様?」

「彼女達のサポートをお願いね。」


エリザお嬢様のお願い、俺に任せてください!


「任せてください!」


初級建物型のボス戦、ルシュカ嬢、イーサ嬢、カシュエ嬢、クロッシュ嬢と一緒に戦うことになった。


最高のサポートをして彼女らを勝利に導こうではないか!


ーーーーー

あとがき

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