第87話 二学年 上級クラス

まえがき

後半また人物紹介みたいな感じです……

ーーーーー


「あら?上級クラスに落ちたホルス様の元婚約者のエリザ様じゃありませんか。」

「ラハートフ。気にしなくていいのよ。」

「……はい。」


やる前にエリザお嬢様に止められた。


モモティルナもほっとけばいいものを……

殿下を手に入れ、エンス達を自分と同じクラスにしたんだから、関わってこなければいいのに……。


なんで関わってくるんだ?

優越感を感じるためか?

エリザお嬢様に苦痛を与えるためか?


エリザお嬢様は本当に気にしていないようだけど。

もしエリザお嬢様が少しでも苦痛を感じたりでもしたら……


エリザお嬢様がずばっと言ってやった。


「モモティルナさん、殿下の元婚約者と呼ばないでくださる?なんだか、私が未練がましい人にみえますから、やめてください。」

「は?」

「なっ!」


いつの間にか合流していたホルスディンとともにモモティルナもエリザお嬢様の言葉に驚く。


「私は気にしていませんのに、なぜそんな驚くのですか?」

「王子様よ?羨ましいでしょ?婚約破棄されて悲しいでしょ?」

「誰もがそうではありませんよ。私はお父様達のように恋愛結婚をしたかったので、むしろ王命が破棄されてよかったです。殿下を好きになろうと努力しましたが……好きになれませんでしたので。」

「「なっ!」」

「ですので、殿下の元婚約者と呼ばないでくださいね。モモティルナさん達は両想い素敵ですわ。お二人の幸せをお祈りしてます。あと、特級クラスの質が落ちて残念ですわ。」


エリザお嬢様は固まるモモティルナとホルスディンを置いて、式場に向かう。


間抜けな表情の二人、笑える……。


もし王族に対して侮辱だと侮辱罪だと死刑にされそうになっても、あり得ないと思うがモモティルナが嫌がらせで好きでないホルスディンとまた婚約の王命を出してきても、俺達はそれでも構わない。


オルヴェルド公爵閣下に好きにしていいと言われている。

もう、準備はできているから……。


「あれが私達の学年の一位二位なんて、恥ずかしいわね。エリザ、すかっとしたわ。」

「そうですね。」

「はっきり言ったから、あまり関わってこないでしょう。」

「そうだといいね。最悪ラハトが殺人を行なっちゃうもんね。」

「バレないようするから大丈夫。」

「「「全然大丈夫じゃない。」」」


「シーラお姉様達と関わるようになって、側で見る殿下達の言動には驚き呆れまくりですわ。」

「「「そうですわね。」」」


ふとホルスディン達がおかしいと感じる人と感じない人の違いはなんだろうと思った。

エンス達も接している内に変わったりしないよな、よな?

友人達のことをほんの少し心配する。




入学式と始業式が終わり、絡まれることなく上級クラスの教室に入る。

エンス達がすっごくこっちに来たそうな目で俺達の方を見ていた。


そして、自己紹介。


「エアルリーザ・フェン・オルヴェルドと申します。共に高め合いましょう。よろしくお願いしますね。」

第二十一位実質一位。オルヴェルド公爵長女。全属性の適性持ち。

成長して三センチ伸び百六十四センチ。輝く金髪をストレートに伸ばした女神に成長途中の神子様。身体はまだ成長中、バランスが最高、芸術的。少しつり目の意志の強い瞳が最高に良い。

婚約破棄されて王妃教育はやめたが魔法や騎士訓練をより一層励んでいる女の子。最強の貴族令嬢。格好可愛い。以前より笑うようになってきた。

恋愛結婚をしたい女の子。アピールをしているが気づかれずで少し悩み中、だけどそれはそれで楽しんでいる。


「アリティーナ・フェン・ガルディーナと申します!」

第二十二位。ガルディーナ男爵長女。水と風と光と闇属性持ち。

一センチ伸び百五十九センチ。レッドグレープフルーツの果実の色の髪をポニーテールにしている女の子。戦聖女。戦闘狂。スタンと仲良さげ。


「ナトナ・フェン・フェイヴェルド。」

第二十三位。フェイヴェルド公爵の次女。火と土と闇属性持ち。

変わらず百四十三センチ。焦げ茶色のセミロングヘア。無表情女子。メリルさんに隠密技術、格闘術などを教授してもらっている。自分より小さいリグリーンの頭をよく撫でる。お姉さんぶっている?


「オブルー・フェン・コフラブルサファイアですわ。」

第二十四位。コフラブルサファイア伯爵家次女。水属性持ち。

百六十二センチ。スピアーズの参謀。青色の右サイド縦ロール。ショコランをシーラお姉様と呼んでいる。図書館、本が好き。


「キィエロー・フェン・シトリントパーですわ。」

第二十五位。シトリントパー子爵家次女。土と光属性持ち。

百五十八センチ。スピアーズの会計担当。黄色のツイン縦ロール。ショコランをシーラお姉様と呼んでいる。お金が好き、貯めることも使うことも好き。市場好き。


「カレッド・フェン・パイロガーネットですわ。」

第二十六位。パイロガーネット侯爵家長女。火属性持ち。

百六十二センチ。スピアーズの副リーダー。真っ赤なポニー縦ロール。侯爵令嬢だが伯爵のショコランをシーラお姉様と呼んでいる。運動神経が良い、運動が好き。仲間想い。


「リグリーン・フェン・エメラルッドですわっ。頑張りますのですわっ!」

第二十七位。エメラルッド伯爵家四女。風属性持ち。

百四十二センチ。スピアーズのマスコット、癒しキャラ。緑色の左サイド縦ロール。ショコランをシーラお姉様と呼んでいる。家庭菜園をやっている。ラハートフの変種いちごを貰って大喜びした。ぴょんぴょん跳んで喜ぶ姿は皆に癒しを与えた。


「トゥピンク・フェン・ルーベライトですわ。」

第二十八位。ルーベライト子爵家長女。火と光属性持ち。

百五十センチ。スピアーズのお母さん。優しい桃色のツイン縦ロール。ショコランをシーラお姉様と呼んでいる。母性溢れる身体に雰囲気。抱き締められ良い子良い子撫でられると堕ちる、らしい。


「る、ルシュカ・フェン・ハシュラーでしゅ、です。よ、よろしくお願いしましゅ、うう……。」

第二十九位。ハシュラー子爵の次女。土属性持ち。

百五十センチ。茶色のショートヘア。小動物系初対面恥ずかしがり屋噛み噛み女子。また両手で顔を覆い俯いている。回避に磨きをかかってきた回避女子。


「ショコラン・フェン・マジルドと申しますわ。」

第三十位。マジルド伯爵の長女で双子の姉。火と水と風と光属性持ち。

約百五十六センチ。銀髪のツインドリル。つり目。負けず嫌い。エリザお嬢様の良き友達。ライバル視している。スピアーズのリーダー。魔法大好き。義弟ラハートフ大好き。縦ロールの性能が良くなっている。


「ラハートフ・フェン・マジルドと申します。」

第三十一位。適性無し。

三センチ伸び百六十八センチ。深青色の長い髪。髪は後頭部でエリザお嬢様から頂いた紐で一つに纏めている。エリザお嬢様命。更に魔力量を増やしている。


「リョーレン・フェン・マジルドだよ。よろしくね。」

第三十二位。マジルド伯爵の長男で双子の弟。火と水と風と光属性持ち。

約百五十六センチ。銀髪のさらさらロングヘアー。少したれ目。脳筋パーティーのリーダー。魔法大好き。義弟ラハートフ大好き。力がアップしている。


「シュシュラ・フェン・ヘアカミルですわ。スピアーズには負けませんわ!特にカレッドにはっ!」

第三十三位。ヘアカミル侯爵長女。火属性持ち。

約百六十二センチ。赤髪のベリーショートヘア。カレッドをライバル視している。脳筋パーティー副リーダー。熱血女子。仲間想い。伯爵のリョーレンを師匠呼び。リョーレンに憧れている。


「カルシーム・ライトベル」

第三十四位。ライトベル孤児院の男の子。光属性持ち。

百五十五センチ。金髪ロングストレートヘアー。モモティルナの御付きの予定だったが、学園に入学して一方的に外された。リョーレンを師匠呼び。聖女様にも全力で当たるリョーレンに憧れている。


「イーサ・フェン・ブルーライです。よろしくお願いしますね。」

第三十五位。ブルーライ子爵の長女。水と光属性持ち。

約百六十センチ。水色のロングヘア。優しさが滲み出ている感じの女の子。トゥピンクと馬が合うらしい。


「カシュエ・ケトマセーっす。よろしくっす。」

第三十六位。ケトマセー商会会長の長女。土属性持ち。

約百五十四センチ。茶の短髪。王都の店の情報を網羅している。エアルリーザとラハートフにとって思い出の場所の一つになった焼肉ドラゴンミートも彼女からの情報。キィエローとよく話している。


「クロッシュ・フェン・デンキューラと申します。よろしくお願い致します。」

第三十七位。デンキューラ男爵の次女。土と光属性持ち。

約百四十七センチ。黄色のショートボブヘア。最近上級回復魔法を詠唱破棄できるようになった。


「ソラネル・フェン・リマホーンです。よろしくお願いします。」

第三十八位。リマホーン伯爵の次男。マリダットの腹違いの弟。水と風属性持ち。

約百五十四センチ。青緑色の長髪。マリダットを反面教師。優しい子。マリダットがリョーレンをライバル視していたが、どうみてもリョーレンの方が実力が上、前々からそんなリョーレンに憧れていた。リョーレンを師匠呼び。


「セシール・ライトベルです。」

第三十九位。ライトベル孤児院の女の子。水属性持ち。

百五十四センチ。青ロングストレートヘアー。カルシームと同じくモモティルナの御付きの予定だったが、学園に入学して一方的に外された。リョーレンを師匠呼び。聖女様にも全力で当たるリョーレンに憧れている。


「ヴェントーです。よろしくです。」

第四十位。村出身の男の子。火と土と風属性持ち。

百五十六センチ。赤茶の短髪。村の子では珍しい三属性持ちで村総出で育てられ、期待の星として王立学園に送ってもらった。脱ぐと細マッチョ、中の上のフツメン。畑と森の狩りや木の運搬などで鍛えられていたから力負けしないと思っていたらリョーレンにあっさり惨敗。リョーレンを師匠呼び。自分より力強いリョーレンに憧れている。


一学年の時と違い、クラスメイト全員と楽しく過ごせそうだ。


ーーーーー

あとがき

面白いじゃん、続き早く上げろ。と思ったら☆☆☆、面白いなぁと思っても☆☆☆、少しでも気になるな。と思っても☆☆☆をつけていってくださいな!

冗談です。

前から☆☆☆、☆☆、☆をつけてください!

面白くなってきたら☆を足してくださいな!

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