第75話 逆ハーレムメンバー
「なぜっ?私が格下相手に負けるっ!」
マリダットは未だ入学試験順位に拘っている。
真面目に授業を受け、自主訓練修練を行っているクラスメイト達と実力の差が出てきていて順位変動が起こっているのに気がついていない、認められない。
「女の子に負けるのはいいけど、格下の男に負けたのは納得いかないねー。」
ミサイトもマリダットと同じ。
女の子には負けてあげたと、上から目線なやつ。
「僕もなぜ負けたかわからないな。」ふさっ
ナルストラが髪をふさっとする。
格下とか関係なく、負けたこと自体に疑問を持っているアホ。
「イーサさんもナトナさんもエンダースも、つ、強かった……」
唯一負けを認めているアソトー。
「私が格下相手に負けるのはあり得ん……やはり殿下の言う通り、禁呪を使っているだな。」
「……そうだ。」
「納得だねー。」
「美しくないね。」
「な、何を犠牲にしたのかな?」
「アト君、奴隷や領民達です!」
逆ハーレムメンバーがモモティルナの言葉に驚愕する。
「本当かっ?」
「そこまで堕ちているなんてな。」
「美しくないね。」
「ひ、ひどい。」
「不正の報告をしよう。」
「「「はい。」」」
「駄目です!」
「「「えっ?」」」
「エンダース様は脅されて使わせられているんです!」
「「「なんだって!」」」
「確固なる証拠が見つかるまで待ってください!」
「エンダースまで助けようとするなんて、優しすぎる。」
「君って子は……」
「モモさん……」
逆ハーレムメンバー達はモモティルナの優しさに感動する。
「わかった。モモに任せるよ。」
「ありがとうございます!必ず見つけて助け出します!」
「僕達にできることがあれば何でも言ってくれ。」
「あぁ。言ってくれ。」
「うん。言って。」
「ありがとうございます!何かあったら言います!今は自分達自身の力を出して武術大会を頑張りましょう!」
「「「わかった。」」」
「(余計なことしないでよねっ!ちっ……)」と振り返って舌打ちするモモティルナに誰も気づかなかった……
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あとがき
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