第58話 魔法の実技 2
「ホルス様っ!」
「ん?なんだい?モあっ、ぐっ、ぐぐぐううう。」
「あ、あ、あほほほホルス様っ!だだだ大丈夫ですかあああ?」
「あっ、う、だっ大丈夫だよっ。ううう。」
下からアッパーのようにモモティルナのアースがホルスディンのあそこに向かって勢いよく突き上げ衝突した。
うわあめっちゃ痛そう。
ホルスディンが内股になりあそこを押さえ蹲る。
駆け寄るモモティルナに顔を上げてひきつった笑顔で大丈夫と言うホルスディン様。
整った顔が歪んでますぜ、殿下、っぷふふふ。
回復魔法を使えばいいのに慌てすぎて、片手でホルスディンの手を握り、片手で腰を擦っているモモティルナ。
「自習にしますっ!」
先生がホルスディンを抱え、治療室に向かおうとする。
足先に『プチアース』。
躓いて倒れる先生。
地面と先生にサンドイッチされるホルスディン。
「あっ!っぐ。」
「ぐえっ。」
「ホルス様っ!先生っ!」
「で、殿下!申し訳ありません!」
「だ、大丈夫だっ!早く治療室にっ!」
「は、はいっ!」
また抱え歩き出す。『プチアース』
「あっ!っぐ。」
「ぐえっ。」
「ホルス様っ!先生っ!」
「き、きさまっ!わざとかっ!」
「ち、違います!き、気をつけます!」
「次はっないからなっ!」
「先生!気をつけてください!」
「はいいい!」
物理的に先生の首が飛ぶ可能性から今回はここまでにするか……
どうでもいいけど……。
真っ青な先生と真っ赤なホルスディン、モモティルナが修練場を出ていく。
「いやー痛そうだったね。」
「ラハートフがやったんでしょ?」
「さぁ?なんのことやら?」
「もっとやればよかったのに。でも面白かったわね。『ぐえっ』って、ふふふ。」
「そうだね。あはは。」
「そうだね。ふっふっふ。」
「あなたたち、ほどほどにしなさいよ。」
「「「はーい(はい)。」」」
無能な指導者がいなくなり偉大で高貴なるエリザお嬢様の下に人々(一人と逆ハーレムメンバー以外)が集まる。
差別をしない寛大な心を持つエリザお嬢様は人々の声を聞く。
「エアルリーザ様達のような精密な魔法の操作をするにはどうすればいいんですか?」
「私達はとにかく魔法を多く使いました。攻撃魔法だけではなく生活魔法もです。」
「生活魔法もですか?」
「えぇ、魔法に慣れる為、生活魔法も使いました。」
「わかりました。今日から私もたくさん魔法を使います。」
「続ければ良くなります。頑張ってください。」
「詠唱破棄はどうすればできるようになりますか?」
「詠唱破棄もとにかくその魔法を多く使います。詠唱しなくても頭の中でその魔法を鮮明に思い浮かべるようになりましたら、詠唱破棄ができるようになりました。」
「ありがとうございます。頑張ります!」
仰向けになり居眠りをするウィンドル様と無口女子ナトナ嬢と逆ハーレムメンバー以外がエリザお嬢様に質問している。
ナトナ嬢は話を聞いて頷いている。
俺はエリザお嬢様の喉を癒すため、飲み物を出して渡す。
コップを少し傾けて飲む姿がこう、上品で見惚れぼーっと見てしまう。
エリザお嬢様の「ありがとう。」で我に返る。
平静を装い仕舞う。
やべぇ。
日々大人に成長しているエリザお嬢様がやべぇ。
色気がやばい。
語彙力もやばい。
エリザお嬢様を表現できない自分が不甲斐ないっ!
というかアリティーナ嬢も見惚れているじゃん。
え?
百合ルートとかいっちゃう感じ?
そんなルートはなかったけど……
ホルスディンなんかより断然こっちの方がいいけど!
いや、いいのか?
似合いそうだけど!
エリザお嬢様に「ドライフルーツを出してちょうだい。」と言われ出す。
エリザお嬢様が魔法を使ってへばっているクラスメイトに渡し、魔力が回復させまた魔法を使わせている。
エリザお嬢様に渡されて羨ましいと見ていたら授業が終わった。
皆良い笑顔をしていた。
ーーーーー
あとがき
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