第27話 旅のオトモ

まえがき

本日二話公開しています。26話を忘れずに。


ーーーーー


ということで元気な二人をつれてやって来ました魔法修練場。


飛び回るニチカとポチマル。

契約者以外には見えないけど、「邪魔するなよー。」「「わかったー。」」とびゅーっと飛んでいく二人。


旅のオトモの魔法を確かめにきた。

『コンパニォン』は野生の動物聖獣がいないからまた今度。


『テント』は想像した環境、空間にできる。

試しに普通のテントを想像して『テント』を使う。

テントが目の前に出現する。

魔法名といいまんまテントだ。


入口を覗くと想像した普通のテントの広さだった。

テントを蹴るとガンっと硬い感触が返ってくる。

さらに魔法を放つと反射して返ってきた。


ユシルが入ろうとすると見えない壁に阻まれる。

見た目まんまテントなのに高性能な結界が張られている。

物理魔法反射、許可はないものは中に入れない。


これで安心して寝れるな!と魔導書に書いてあったのを試してみたら本当だった。

中に空間拡張やらも追加されるのだから魔力消費が非常に高いわけだ。


解除して次は……

泊まっている城の部屋を想像した。


テントなのに入口を覗くと想像した部屋、ユシルを許可して中に入る。

本来の扉の部分がテントの入口になっていた。

窓から見える外の風景は魔法修練場だ。


二階にある部屋で母さん達が住んでいる建物が見えるはずだけど、設置した場所の周りが見えるみたいだ。


窓は普通に開けられた。

外見テントなのに、窓が開く。

開けたまま外に出てテントを見ると何も変わらずテントのまま。

破れていて開いているなんてことはない。


この世界で生きてきて一番の不思議だ。

まじファンタジー……

そして窓から外には出られなかった。


『テント』は二つ以上違う空間を想像し設置するとーー普通のテント、城の部屋ーーのように記録され、選択するとその空間の『テント』が設置される。

便利機能だ。

この魔導書の著者、前世の記憶持ちじゃないか?なんて思ったりした。


草原を想像したら、中は一面草原。

端の方に行くと突然外の様子、魔法修練場が見えた。

端に来るまでは景色は草原だったが端に近づくと外の様子に変わるようだ。

そして見えない壁がある。

ゲームの、先があるけど進むことができないのと同じような感じだなと思った。


次、これができれば安心安全で美味しい食べ物が食べられる居住地ができるっ!

やってみたらできたっ!

究極最高の組み合わせだっ!

勝ったな……


『テント』の中で『変種』させたいちごを成長させることができた。

なんと、素晴らしいことか!

あとは解除した後どうなるか、消えるのかそのままなのか枯れるのかを確かめねばな!


テンションが上がって口調が変わってます。


解除して草原『テント』を出す。

消えず残っていた。

そのままなのか枯れるのかは数日経ってから確認しよう。


育てられるだけでも最高だな!

快適な旅にできるな!

「もう、あなたがいなきゃ、生きていけないわ……」とかエアルリーザ様に言われたりして……

えへへ……


「ここが広いのね!」

「ここはいっぱい走れる!」


幸せ妄想から目を覚ます。

ニチカとポチマルが入ってきていた。


許可を出していないんだが、旅のオトモの契約精霊だからか?


ポチマルは走り回り、ニチカは俺の方へ来る。


「ラハートフ、普通のテントは何も入れないの?城の部屋には何を置くの?」

「想像した空間を知っているの?」

「わたしたちのお家だもん!」

「入る許可を出していないけど、入れるんだね。」

「わたしたちのお家だもん!」

「そっか。普通のテントと城の部屋は試しに想像したんだ。好きに使っていいよ。」

「ほんとうっ?ありがとう!」

「ニチカ、テントの中って解除したら時間は進むの?」

「わかんないっ!」

「そ、そっか。」


それから領兵さんの魔法がどうとか鼻毛が出ていたとか楽しそうに話すニチカ。

子供が親に報告する感じ。

妹とじゃなく娘だな……

五歳児で娘、子持ち……



『ゲート』は一度訪れたことのある場所の魔力座標というものを記録する。

行きたい場所の魔力座標を入力しゲートを使うとそこに繋がる。

魔法修練場に来る前に泊まっている部屋の魔力座標を記録していた。


『ゲート』を使おうと思ったらーー行き先ーー城の部屋…………ーーと城の部屋を選択し『ゲート』を使った。


目の前に木の扉が出現。

扉を開けると城の部屋の中が見てた。

部屋の中の扉が出現場所は魔力座標を記録した場所、部屋の中央に扉があった。


この扉も許可しないと俺以外は潜れないみたいだ。

ニチカとポチマルは『テント』と同じく通れると思うけど。


部屋に入って『ゲート』を解除。

また『ゲート』を使おうとして、失敗に気づく。

魔法修練場の魔力座標を記録していなかった。


これ長距離でやっていたらやばかったな。

気をつけないとな。

部屋を出ると廊下にいた使用人が物凄く驚いていたけど、なんでだろう?


魔法修練場に戻り、魔力座標を記録して『ゲート』で部屋に行き、『ゲート』で魔法修練場に戻る。


『ゲート』を出現させるときに魔力が消費する。

魔法なんだから使うときに消費するのは当たり前だな。

『ゲート』を出現させたままでも魔力が消費していく。

これは長距離だと急速に消費されそうだなと思った。


今試せることは試したかな?


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あとがき

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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