第21話 盟約
まえがき
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心の中で「やったあああ嬉しいいいい」と叫んでいます。
これからも続きを読んでいただけるよう頑張ります。
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エアルリーザ様の竜騎士プチファイアを作った次の日から、領兵さんや使用人さん達の俺への接し方が変わり始めた。
エアルリーザ様やエヴィンカル様貴族の人達を敬うように接してくる。
呼び方も最初は感謝の気持ちを込めてのラハートフ様だったが、今は敬意を込められているように感じる。
なぜこうなったのかはわからない。
エアルリーザ様の隠密侍女のメリルさんは変わらずだけどね。
睨みつける、ジト目の嵐です。
怖い。
ある日の朝食後使用人さんにエヴィンカル様が呼んでいると言われ、部屋に案内してもらった。
中にはエヴィンカル様と先日竜騎士プチファイアを披露した日にいた領兵さん達、第一夫人アウルーレ様とエアルリーザ様とメリルさん、第二夫人とその息子(長男)がいた。
たしかトリーリア様とエンダース様だっけか?
俺はなんで呼ばれたんだ?
「ラハートフから齎された情報をエリザに試してもらった結果、確実だと判断した。それはとても有効的であるため、ここにいる者達には盟約を結んでもらい、それをやってもらう。」
エンダース様が俺を睨み、エアルリーザ様を睨んだ。
「平民風情の情報がそんな大層なものなのですか?」
「「「!?」」」
エンダース様の言葉に言った本人以外、みなが驚愕する。
産みの親も驚愕している。
エヴィンカル様の雰囲気がヤバい。
空気が寒く感じる。
自分で言うのもあれだが命の恩人を侮辱するのはヤバいって謝りなよエンダース様!
ん?エンダース?
あああ!
「あああ!」
「な、なんだ?いきなり大声を出してどうした?ラハートフ?」
「あ、あ、いいえ、何でもありません。すみません。」
声に出ちゃったよ。
こいつ攻略対象だ。
驚きすぎて声に出ちゃったよ。
「平民風情が許可なく話すな。謝るなら頭を地につけて謝れ。」
「「「……」」」
えっ?
こいつ酷くないか?
本当にエヴィンカル様の息子なの?
貴族意識高すぎじゃない?
まぁ……
さっと土下座するけど……
「許可なく話してしまい申し訳ありませんでした。あなた様には許可されても話しませんのでお許しください。」
「さすが平民風情だな。プライドの欠片もない。俺は心が広いからな、許してやろう。」
さっと立ち上がる。
皆呆気にとられている。
さっと立ち上がるもんだからエンダースもぽかんと口を開けている。
「ありがとうございます。エヴィンカル様、お続きをお聞かせください。」
「あ、あぁ。盟約はこれから話す情報を他言無用。盟約した者同士なら問題ない。もし破ったら死だ。」
手を上げる。
「……発言を許可する。」
「ありがとうございます。私の情報がきっかけで死者が出るのは目覚めが悪いです。話す伝える盟約を破る度に激痛が走るとか魔法が使えなくなるとかに変更できませんか?」
「そうか。では破ったら魔力の封印と激痛が一週間続く……と一時間身体が麻痺する。ということに変更しよう。ラハートフ、いいか?」
「はい。変更ありがとうございます。」
「……お父様、その盟約は俺もするんですか?」
「するに決まっているであろう。」
「なぜ次期当主の俺がしないといけないんですかっ!」
「情報が万が一漏れると力の均衡が崩れるからだ。」
「俺を信じていないんですかっ!」
「……息子だ、信じている。念のためだ。」
なぜか俺を睨むエンダース。
というかこいつが次期当主って……
性根を叩き直さないとオルヴェルド公爵家終わっちゃうんじゃないの?
オルヴェルド公爵家の未来を心配する。
「……わかりましたっ。」
こうして部屋にいた俺を除いて全員が盟約をして、魔力の増やし方を伝えられる。
本当に増えるのか?と疑惑の表情を浮かべるエンダース。
「もっと早く知りたかった……」となんか信じているっぽい領兵さん。
五歳の子供の情報をなんですぐ信じられるんだろう?と疑問に思った。
領兵さんにとって俺はオルヴェルド家の子(噂を信じている。)で自分より遥か上位の魔法使いだからという理由で信じたと後に聞いた。
さらに二週間経ち、エンダース以外、真面目にほぼ毎日実践して魔力量を増やしている。
第三夫人も盟約をした。
他の子供達はぽろっと話してしまい盟約を破ってしまう可能性があるから理解できるまで秘密にすることにしたらしい。
五歳で理解するエアルリーザ様凄いね……
盟約した翌日からエンダースが会う度以前に増して殺気を込めた睨みをするから、何かしましたか私?とエヴィンカル様に聞いたらそのぽろっとをエンダースがしたと。
次期当主ぅ……大丈夫か?
エアルリーザ様と同じ問題、使い切る前に寝落ち、時間がかかる問題が発生したけど、魔力を多く込めるとか教えて解決した。
魔力調整や魔力操作も上達して素晴らしい結果にエヴィンカル様や魔法使いの領兵さん達は上機嫌。
夫人様達には何かと抱き締められることが増えた。
魔力が増えると老化が遅くなるらしい。
あと身体と肌の調子がいいみたい。
エアルリーザ様はその人達と切磋琢磨し日々成長している。
「魔法を教えなさい!」とあまり言いに来なくなり少し……超寂しい。
けど実力は原作超えするね。
良いことだ。
プチウォーターでの特産品作りの方も早い段階で進められることになっていたみたいだ。
中央区に急遽建てられた建物内で母さん達は寝泊まりして加工している。
元気に過ごしていて安心した。
母さん達も盟約をした。
母さん以外実施している。
母さんは妊娠しているからね。
工場長?主任?やら幹部になってもらいたいってエヴィンカル様が言っていた。
皆は泣いて喜んでいた。
オルヴェルド公爵家の所蔵する魔導書を全て見終わり、選んだ。
二冊も。
最初に選んだ魔導書が魔導書として価値が低いもの(大金貨十枚)だったらしく、もう一冊選べることになって、もう一冊選び、エヴィンカル様から選んだ二冊を受け取った。
するとエヴィンカル様と俺の身体から光が出てきて、何処からか三つの光が飛んできて纏まり盟約書に戻り、青い火が出て燃えた。
ビックリ展開に口を開けて固まった。
燃えちゃったけどいいのか?と心配したら、達成型の盟約はあれが達成したということの証明らしい。
ちなみに先日の盟約は永久型だそうだ。
これで盟約でエアルリーザ様の命を奪うことがなくなったから一安心。
はぁぁぁと息を吐く。
よかったぁ……
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あとがき
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