第19話 エアルリーザ様+αと魔力と魔法の話
トイレ野郎はエヴィンカル様の逆鱗に触れたらしく死刑にされそうになった。
他人の怒りを見ると自分が冷静になるとか本当なんだな……
せっかくエアルリーザ様の悲しい表情を取り除いたのに、また浮かべさせることになるから、エヴィンカル様の怒りを静めた。
雑用係というかトイレ、厩舎の掃除係に降格された。
それと掃除するときに魔法を使うことを禁止された。
衛生面が悪くなるからトイレ野郎が掃除した後クリーンの魔法で綺麗するみたい。
二度手間だと思っていたが元々クリーンを使って掃除していたのをクリーンする前にトイレ野郎に掃除させるらしいから、二度手間ではないみたいだ。
魔力量を増やす方法も教えるから、怒りを静めたエヴィンカル様にも聞いてもらうことにした。
「秘伝ではないのか?」
「やり続けていたら増えただけなので、秘伝とかじゃないです。」
「君が始めたことなのか?」
「そうですね。」
「うむ……。」
「ラハートフ、早く教えなさい。」
「あ、申し訳ありませんでした。私がやっていたことは魔力を使い切ることを繰り返していただけです。それで魔力量が増えました。」
「「「えっ?!」」」
「それは危険ではないかっ!?」
「危険、ですか?」
「気絶している間、魔力が回復するまで何をされても起きない。」
「そうなのですか。寝る前にやっていたのでわかりませんでした。」
「暗殺されそうになっても気づけない。」
「貴族って怖いですね……」
「村なら魔物の襲撃があるじゃないか。」
「……運がよかっただけなんですね。」
「「……」」
「でもお父様、それをしないとグリフォンやドラゴンの魔法ができないの。」
「しかし……」
「駄目?」
エアルリーザ様の上目遣い!
効果が抜群だ。
俺に。
「うむ……」
「エヴィンカル様、最近夜中に起きることがありますので気絶している時間が短くなります。」
「なに?!」
「普段の魔力回復速度も上がります。たぶん。」
「「!?」」
「凄いわねっ、ラハートフ!」凄い頂きました!歓喜!
「ありがとうございます。夜中からの警備を増やすとか、あ、それだと何かしていると悟られるかもしれないですね……オートガードとか寝ている間にエアルリーザ様の部屋に結界を張るとかできないですかね?」
「結界か。できなくはないな。オートガードとはなんだ?」
「攻撃が来たら自動で結界が張られ防御する魔法ですかね?」
「聞いたことないな。知りたいなその魔法。メリルは聞いたことあるか?」
「私もありません。」
「ラハートフは色んな魔法を知っているのねっ!」
「そ、そうですかね。」
前世の記憶があるからな……
オートガードはゲームから、結界はケツって言って結界を作る漫画などから、ドラゴンは某狩りゲーの雄、グリフォンは魔法使いの映画を想像だからなぁ……
そっち系のアニメやゲーム、漫画オタクが転生したら最強になれるんじゃないか?
ん?俺という転生者がいるんだから他にも転生者がいるんだろうか?
まぁ、いいか。そんなことはいい!
きらきら目のエアルリーザ様を脳内保存しないとな!
可愛いっ!
幼少時は活発な感じだったのか。
うん、良いな!
「魔力量を増やすのが一番大事ですが、次に大事なのが圧縮です。」
「「圧縮?」」
首を傾げるエアルリーザ様可愛いっ!
「……」
侍女さんの睨みつけるの攻撃。
「ご、ごほん。例えばこれ『プチライト』掴んでみてください。」
普通のプチライト。
ふわっと感触があって手が通り抜ける。
「次にこれ『プチライト』また掴んでみてください。」
圧縮したプチライト。
通り抜けない。
掴める。
「掴めるわっ!」
「エリザ、私にも貸してくれ。」
「はい、お父様。」
「おお、掴めるな。メリル。」
「ありがとうございます。掴めますね。」
「それが圧縮したプチライトです。」
「一つ目は圧縮?していなかったのね?」
「エアルリーザ様、大正解です。」
「それくらいわかりますわっ!ふんっ。」
ぷいって!
ぷいってした!
可愛すぎますっエアルリーザ様!
「……」
また侍女さんの睨みつけるの攻撃。
「こ、これをできるようにならないとグリフォンに乗ることができません。まぁ乗れるくらいの大きさには魔力量が全然足りないと思いますが……。」
「ら、ラハートフはいつ乗れるようになったの?」
「三歳「「「えっ?!」」」も、物心が付いてから三年、四歳くらいの時には子供用の大きさをできるようになってた、かな?」
実際は三歳とちょっと過ぎたくらいなんだけど。
飛んでいる鳥を見て、グリフォンプチウィンドに乗って飛べるかな?って思って、自分が乗れる大きさのグリフォンを作ってみようと試したらできたんだ。
「一歳の時から魔力を増やしていたのか……」
産まれたときからです。
嘘ついてすみません。
「……」
侍女さんジト目。
嘘ついたのバレているっ?!
「……お父様、今日から始めたいです。」
「……結界の準備ができるまでは私かアウルのところでやること。それが条件だ。」
「ありがとう!お父様!」
エアルリーザ様に抱きつかれ、にやけ、笑顔のエヴィンカル様を見て一緒に寝たかったから、その条件にしたんじゃないかと思いました。
だって侍女さんがエヴィンカル様をジト目で見ているんだもん。
ーーーーー
あとがき
面白いじゃん、続き早く上げろ。と思ったら☆☆☆、面白いなぁと思っても☆☆☆、少しでも気になるな。と思っても☆☆☆をつけていってくださいな!
冗談です。
前から☆☆☆、☆☆、☆をつけてください!
面白くなってきたら☆を足してくださいな!
フォロー応援もよろしくお願いいたします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます