第12話 街までの道中
「きゃあああ」と前方から女性の悲鳴や男の声が聞こえる。
馬車から降りて声の聞こえる方を見ると護衛がついている馬車を魔物と汚いおっさん達が囲み襲いかかっている。
グリフォンプチウィンドで飛び上空から魔物は頭をおっさん達は足を狙ってプチウォーターのウォータージェットを噴射し無力化。
血を流している護衛さんの流れている血をプチウォーターで集めプチクリーンし切り口から流し込み、少し残した血を切り口を覆うようにして流れ出ないよう圧迫する。
ヒーラーさんが来て回復魔法を使い、傷が治る。
護衛さん達に感謝され、依頼主さんが綺麗な女性で……
ということはなく、順調に進んでいる。
それも当然。
オルヴェルド公爵家の貴族紋章が刻まれた馬車を襲う馬鹿はいない。
月とフェンリルが遠吠えしている姿、カッコイイ!
しかし貴族紋章なんて見たことないのに見覚えがあるような……
そもそもあまり行商人が通らない村と街の道で盗賊行為をする馬鹿はいない。
ゴブリンキングというイレギュラーがあったが強い魔物もいない。
護衛の領兵さん達がいる団体を襲う魔物もいないのだ。
村を朝一に出発して一日進み、二日目の朝である。
もう一度野宿して翌日の昼頃街に着くようだ。
妊婦の母さんがいるからゆっくり進んでくれているみたい。
とてもありがたい。
前世の車やバスを乗った記憶があるから馬車の揺れがとても酷く感じる。
こんなのでは妊婦に悪いと思い、背中からお尻にかけて大きいチャイルドシートのようなものを想像したプチウィンドを作り母さんに座ってもらった。
最初自分が試してだいぶ揺れが軽減され、まぁまぁだったので母さんにも使ってもらった。
好評で一緒に乗っているメルドさん、コックスさんとシェフルさん、キヤさんの座席にも作った。
ご飯は早速乾燥スープ、乾燥野菜を使ったものが出された。
水を入れて暖めるだけでいいのは護衛の領兵さん達にとても大絶賛だった。
カレーやクリームシチュー、ビーフシチューのルーやレトルトがあればいいなと思った。
聞いた感じ無さそうでがっかり。
カレーはカレーの妖精の歌で香辛料、ターメリックとかわかるけど粉になる前?種?は見たことがないからわからない。
むむむ、作れそうにないな……。
誰かが作っているのを祈る。
というか米を見たことがない。
食べなくても生きていけるが思い出したらすっごく食べたくなった。
街で探すリストに追加。
あってと祈る。
食事を終え再び馬車の旅が始まる。
飽きていた。ラジオや音楽、カーテレビなんてものはない。
早々に飽きた。
ということで許可を貰いグリフォンプチウィンドで馬車の上を飛ぶ。
一日進んだからもう村は見えない、街もまだ見えない。
広がる草原と遠くに森、その先に山が連なっている。
何度か上空からの景色を見ているけど、自然と綺麗だなぁと心から想う。
なぜ馬車に乗って見る景色とこうも感じることが違うのだろうか不思議に思う。
太陽が真上に来た頃、「おーい。休憩だー。」と呼ばれ下りる。
領兵さんがいつの間にか狩っていた角兎のお肉が一品追加され昼飯に出た。
パンに切り込みを入れ挟んで食べる。
ウサギバーガーの完成!
レタス無し味付け塩だけだけど!
それでも満足、美味しくいただきました。
ごちそうさま!
またのんびりと空の旅をしようとしたら、母さんが空の旅をしたいと言い、それを耳にしたオルヴェルド公爵様も空の旅をしたいと言い出した。
領兵のリーダーさんが「まずは私が!安全か確かめます!」とわくわくした顔で言った。
周りがあんたが乗りたいだけだろ!と心の中でツッコミをした。
大人が乗れるグリフォンプチウィンドはできるだろうか?
多くの魔力を使い……できました。
リーダーさんが乗り上空を旋回し下りてくる。
きらきらした表情を浮かべグリフォンから降りない。
仕方がなくもう一つグリフォンプチウィンドを出す。
そしたらオルヴェルド公爵様が母さんをエスコートし、母さんはたぶん思考停止していてなすがまま、一緒に乗り飛んでいってしまった。
リーダーさんもあとを追う。
俺もあとを追い、横に並ぶ。
景色を見て少し落ち着いた母さんは顔を赤くしながらも空からの景色を楽しんでいるように見えた。
オルヴェルド公爵様も上機嫌だった。
そのまま野営地まで飛び続けた。
一時俺四人は夕日を見て感動して進むのを忘れ、声をかけられるまでその場で留まってしまった。
ーーーーー
あとがき
面白いじゃん、続き早く上げろ。と思ったら☆☆☆、面白いなぁと思っても☆☆☆、少しでも気になるな。と思っても☆☆☆をつけていってくださいな!
冗談です。
前から☆☆☆、☆☆、☆をつけてください!
面白くなってきたら☆を足してくださいな!
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