第9話 プチウォーターの新たな使用方法

「ほぉ。果実を対象にプチウォーターを使うとこううなるのだな。」


オルヴェルド公爵様自身が果実を対象にプチウォーターを使って作ったドライフルーツを見て言う。


「プチウォーターにこんな使い方があるとはな。甘くて旨いな。これは日持ちすると聞こえたが?」

「どのくらいかわかりませんが、干し肉と似たように通常より日持ちするかと思います。」


母さんに引っ張られ連れて来させられた厨房でドライフルーツ作りを試行していた。


プチウォーターで水分を抜くことはできた。

最初はドライフルーツ二三歩手前くらいの出来だった。


「甘い!」と母さんは美味しそうに食べていたけど、俺は納得していなかった。

厨房にいた人達も「甘い!」と大きな声を出しながら食べていた。


果実を切る薄さとか込める魔力を変えながらドライフルーツもどきを量産、少しずつ完成に近づいている。


声を聞いて人が集まり、遂にはオルヴェルド公爵様も来てしまった。

そして自身で魔法を使ってドライフルーツもどきを作り、食べて俺にそう聞いてきた。


オルヴェルド公爵様は目を瞑り何かを考えているようだ。

公爵様が入ってきてから静かになった空間が更に静寂に包まれる。


「このプチウォーターの使用方法を許可するまで他者に話すことを禁ずる。作ったものを売ることを禁ずる。」

「「「は、はい。」」」

「自分達で消費することは許可する。もし発見された時はオルヴェルド公爵家から復興物資として送られてきていると言っていい。」

「「「はい!ありがとうございます!」」」

「ラハートフ。」

「は、はい!」

「これは干し肉にも使えると思うか?」

「使えると思います。他にも野菜や魚にも使えるかと思います。」

「ほう、他にも使えるのか。やってみよ。」


干し肉の干す前の段階をやってもらう。

調味料を浸けたりするんだと思ったら脂身を取り小さく切るだけだった。


なんか怖いからプチクリーンをしてからプチウォーター。

二度使いいい感じになった。


塩水に浸した肉もやってみた。

うん、こっちの方が旨い。

皆も美味しいと好評。


醤油とか胡椒などがあればもっと美味しくなるなと思い町に行ったら買おうと決めた。


野菜は水洗いして切る。


水洗いもプチクリーンでいいじゃんと気づくが、後に母さんの処理したものを食べたら腹を壊した。

それが認識、知識の違いがあるからだと気がつき普段通りにしてもらった。


今までお腹を壊さなかったからいいかと思った。

説明が面倒臭いからじゃないよ?


さいの目切りからのプチウォーター。


成功。


キャベツを乾燥させたやつを見て、塩カップラーメンを思い出し食べたくなった。


魚は無くて試せなかった。


具だくさんスープを作ってもらって皆で食べる。

美味しい美味しいと言いながら食べる皆。


野菜の旨味が出てたしかに美味しいが、コンソメや鶏ガラの素を入れたらもっと美味しくなるなとまた思った。


町に売っているだろうか?

コンソメは野菜の捨てるところをアク取りしながら煮込めばいいんだっけ?

鶏ガラはそこに骨を入れればいいんだっけ?


町にあるといいなぁ……


「旨いな。これで日持ちするのか……」


そう呟きオルヴェルド公爵様は考え込む。


子供がこっそり果実にプチウォーターを何度も使いドライフルーツもどきにしては食べている。


魔力が少ないなか魔法を使っているから魔力切れ寸前になりふらふらと、ドライフルーツもどきを食べて元気になり、またプチウォーターを使いふらふらドライフルーツもどきを食べて元気になるを繰り返している。


もしかして魔力が回復している?とその様子を見て凄い効果があるな!と驚く。

母親に見つかり「食べ過ぎよ!」と怒られドライフルーツもどきを作らされふらふらになり何処かに連れていかれた。


涙を流しながら笑顔で食べている人がいる。

皆が笑顔で食べている。

美味しいものは人を幸せにするって本当なんだなと思った。


考え終わったオルヴェルド公爵様が話しかけてきた。


ーーーーー

あとがき

面白いじゃん、続き早く上げろ。と思ったら☆☆☆、面白いなぁと思っても☆☆☆、少しでも気になるな。と思っても☆☆☆をつけていってくださいな!

冗談です。

前から☆☆☆、☆☆、☆をつけてください!

面白くなってきたら☆を足してくださいな!

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