第4話 待っていた希望

日が出て暫く、魔物が結界を破壊し始めた。


定期的にプチライト閃光弾を上げ、周りを見てプチリペアを使う。

昼寝を少ししてプチライト、プチリペアを繰り返した。


司祭様の組の指示が上手くいき今日も防ぎきった。


日付が変わってからも眠れず起きていた。

場所は屋根の女神像の横。


マントに包まれ夜空に広がる星々を見ている。

初めて両親にプチライトのプラネタリウムを見せた時の驚いた顔は面白かった。


三歳の誕生日以降時たま家族で大きな布に包まり夜空の星を見ていた。

もう、一生、家族で一緒に、見られない。また涙が流れる……。


ぼやける視界の端が光ったように見えて、慌てて涙を拭き、光った方向を見る。


ぴか、ぴか、ぴか、ぴか、と四回繰り返し何度か光った。

俺も同じように光らせる。交互に三回同じこと繰り返した。


暫く経つと誰かが結界の中に入ってきた。

少し騒がしくなったが司祭様の声で静まる。

司祭様が俺を手招きしている。


梯子で下り教会から出て司祭様のところに行く。


「救援隊がすぐ近くまで来ています。」

「明け方奇襲をかけます。」と言いにきたみたいだ。

気を抜いた。


報告に来た伝令役の斥候の冒険者に「君のライトに気がついて強行進してきたんだ。」「ライトはもういいから結界の維持を頼むな。」と言われた。


普通五歳の子供に言うことではないと変に思うが、日常的に魔法を使っているから見張りの村人達や司祭様は変だと思わなかった。

斥候の冒険者は不安そうにしている子供に何かやることを与えそれに集中させて不安を忘れさせようとしてそう言った。


そうだ。

まだ気を抜いては駄目だと気合を入れるため頬を叩き「はい!」と返事をした。


斥候の冒険者は満足気に戻っていった。


明け方、街側にいる魔物達の後方が騒がしくなる。


開幕、様々な魔法が魔物達に放たれ、百の魔物が死んだ。

混乱する魔物達に広範囲に魔法を放ち更なる混乱を巻き起こす。


槍や大玉の形の魔法。

あの形や大きさなら生活魔法でできそうだなと思いながら戦場を見る。


瀕死の状態、生き残りに止めをさしながら、教会への道を作る。


順調に討伐しているところに街側の反対、森側から大きな声が響き渡る。

魔物達の混乱が収まり、統率した動きを見せる。


多くいる魔物達より大きい魔物が数体姿を現す。

他と違いちゃんとした武器や鎧、ローブを装備している。

王冠とティアラをつけたさらに大きい二体の魔物が左右に分かれて救援隊に迫る。


俺は司祭様に「報告しに行きます!」と伝え、グリフォンプチウィンドに乗って「王冠とティアラをつけた魔物が指揮して迫ってきてます!」と叫びながら、救援隊の奥へ進む。


背丈と同じくらいの大剣を持つ指揮官っぽい人のところに下りようとすると、矢が飛んできた。

避けながら「村の者です!王冠とティアラをつけた魔物が指揮して左右から迫ってきてます!」と大声で伝える。


「あ!あの子は村の子供です!」と伝令に来た斥候冒険者が言い、「止めえええ!」と指揮官っぽい人が言って矢が止んだ。


よかった、指揮官様で合ってたんだ。

ゆっくりと下り、グリフォンから降りる。


前世でも村でも見たことがない父さんより大きな身体。

しかも五歳の子供の俺から見たらさらにでかく見える。

巨人だとびびりながら、指揮官様に報告した。


周りがゴブリンキングとかゴブリンクイーンとざわつく。

指揮官様に「よく報告してくれた。」と頭を乱暴に撫でられる。

父さんを思い出し泣きそうになるのを堪える。


「高く飛べるか?どのくらい飛んでいられる?」

「高く飛べます。半日は飛んでいられます。」

「す、凄いな。あー数は数えられるか?」

「数えられます。」

「大きい魔物、上位種が何体いるか偵察してきてほしい。」と言われすぐ飛んで数えてきた。


右に王冠をつけたキング一体、鎧と剣と盾を装備しているジェネラル三体、ローブと杖を装備しているハイメイジ二体、剣と盾を装備しているリーダー五体、杖を装備しているメイジ三体、棍棒やナイフや素手のゴブリン多数。


左はティアラをつけたクイーン一体、ジェネラル五体ハイメイジ四体、リーダー七体メイジ五体ゴブリンは左右ともに百は余裕で超えている。


ーーーーー

あとがき

面白いじゃん、続き早く上げろ。と思ったら☆☆☆、面白いなぁと思っても☆☆☆、少しでも気になるな。と思っても☆☆☆をつけていってくださいな!冗談です。

前から☆☆☆、☆☆、☆をつけてください!

面白くなってきたら☆を足してくださいな!

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