第32話 変身っていいよね?
水が弾けるとそこには人の形をした生き物がいた。全身は鱗に覆われて、手足は鋭い爪。背中には翼がある。
【ウォータードラゴン ヒューマノイド型】
変身かよ。ここにきて、きついなぁ…。そう思った瞬間、目の前にドラゴンが現れた。拳は堅く握られ、ソラの腹部に力強い一撃が叩き込まれる。
【−1200】
ふたたび吹き飛ばされるソラ。地面が抉られて線ができる。
かなり貰ってるな…。2発しかくらってないけど。とりあえず、バフかけるか。リチャージもあるからな…。3分間で蹴りをつける…。
【パントマイム 攻撃強化 防御強化 速度強化 魔防強化】
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name ソラ
『パントマイミスト』Level.101
HP4800 【2800】
MP2610 【2010】
攻 2950+5 【25%↑】
防 2420+80 【25%↑】
速 3120 【25%↑】
魔攻 2230
魔防 2190 【25%↑】
スキル『パントマイム』Level.4
無言で身体や表情をつかって、あらゆる物を表現する。
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MPも結構減るようになってるな…。ただ、これだけ重ねがけすれば…。
ソラは普通のスピードで踏み出した。しかし、その一歩は大地に亀裂を入れ、風を巻き起こしていた。
「お返しだ!」
そういうと、ドラゴンの目の前に現れた。あまりの速さにドラゴンは驚き、動けなくなっていた。ソラはその表情確認はしなかった。素早く姿勢をかがめ、地面すれすれからドラゴンの腹部に目掛けて綺麗な曲線を描がく。目的の場所にソラの拳が到達するやいなや、ドラゴンは空中高く放り出された。
【−1500】
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ドラゴンの意識が薄れました。
3秒間行動不能。
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この3秒間は勝負を決する3秒となる。
ソラはふたたび、一歩を踏み出す。地面が割れる。それは先程より深かった。
空中に放り出されたドラゴンがその最高到達点に達する前に、ソラはドラゴンが辿るであろう動線上に先回りしたいた。ソラの手は指を交互に組み合わせ、神に祈るような形になっていた。両腕を天高く掲げる。そして、ドラゴンが目の前に来た瞬間振り下ろした。
【−2000】
ドラゴンは空中に一瞬で突き上げられた道を折り返し地面に向かう。帰路の方がさらに早く戻るのである。ソラが割った大地が、さらに蜘蛛の巣がはるように砕ける。
ソラは空中を蹴り、さらに加速し、流星のごとく落下する。それはまさに隕石が舞い落ちたようであった。森一帯がかすかに揺れを感じるほどであった。
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スキル『パントマイム』Level.5
ゲーム上の個体物体をコピーすることが可能。
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