第8話 初クエストって普通ワクワクしますよね?
ハウンドを倒していると小さい人間がハウンドに襲われていた。
一瞬青い画面が見えた気がしたが、そのままハウンドをキルした。
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初クエストクリア
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Cランククエスト
子どもの救出
報酬 子どもとの親密度上昇
継続クエスト出現
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いつの間にかクエスト出現して、終わってるー!もっと余韻味わいたかった…。クエストって、どうやってクリアするとか報酬のワクワクとか失敗した時の条件を見て受けるかどうか決めるのに。
一瞬。ほんと一瞬。
まぁ、いいや。
「大丈夫?」
「ありがとう!」
そういうと頭を下げた。髪は白に近い金色で、チラッと見える耳は尖っていた。顔立ちは中性的だが女の子だろう。両手いっぱいの薬草を持っていた。
…エルフだ。エルフだー!え、まじ?すげー、ファンタジーだ。ゲームやってよかった。
エルフはお礼を言った後に続けた。
「ちょうど、薬草を取りに来たの。そしたら、魔物に襲われていて、助けてくれてありがとう。あの、このまま一緒に村まで戻ってもらえませんか?」
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Bランククエスト
子どもエルフの護衛
報酬
成功 エルフとの親密度上昇
???
失敗 エルフとの親密度下降
エルフ村に入村禁止
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ランクが上がった。少しはやりがいがありそうだ。というか、困っている人?エルフ?がいるのに助けないのはちょっと、あれだ、人としてだめだ!
というか、報酬が気になる!うん!人として気になる!
「引き受けましょう!」
「やったー!ありがとう!」
クエストを引き受けて、少女の案内について行った。
「名前はなんて言うの?」
「リーナ!」
「そういえば、なんで村を出て薬草を取ってたの?」
「その、お母さんの具合が悪くて、それを治したくて…」
ベタな展開だが、素晴らしい。こういうのを待っていた。リーナと話しながら、進む道中は楽しかった。しかし、時折出てくるハウンドはもはやノールックで倒せるレベルになってしまった。なんなら木の棒で虫を払っているような感じだ。その様子に、リーナはちょっと引いてた。
村に近づいて来たところで遠くから大きな足音が近づいて来た。足音のリズムは馬のような、しかし音はかなりの大きさであった。
【ツイン・ハウンド】
目の前には像ほどの巨大に頭が二つの犬型魔獣だった。少しは戦い甲斐がありそうだな…!さすがBランククエスト!!
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