第18話 異世界帰りの男、二人。

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 場に静寂。ただし、静けさは音のみ。

 その場には異様な『気』が充満している。荒ぶっている。 

 特異な圧が、場を支配していると言っても過言ではない。居合わせた者にとっては、この場は決して静かではない。


 誰も動けない。


「……何者かは知らないが、間違いなく『鬼』。百束一門の者として処断する」

『…………』


 対峙する二人。異世界帰り共。


『(さっきの視えない一撃もだが、いちいち魔力が強い。これはこれで厄介だが……コイツ、何でもこんなになんだ?)』


 秋良には純粋な疑問が浮かんでいる。

 勇斗の魔力は強く、その量も膨大。単純な魔力勝負なら、秋良には分が悪すぎる。


 しかし、何故か勇斗の魔力の制御はゼロか百かのような印象がある。少なくとも秋良はそう感じていた。まるでスイッチのオン・オフのように切り替わる。


 先程の視えない一撃は、視えない事が脅威の筈だが、勇斗が発動する前には魔力の凝集があり、そのタイミングが秋良にバレバレだった。発動してから魔力が感知出来ない仕様であっても、いつ放たれたのかを知られれば、視えないという強味が薄れるのは当たり前のこと。


『(ほら、次は身体強化で踏み込んでくる気だな……お、身体強化も何か俺のとは違うみたいだな)』

「……はッ!」


 勇斗の踏み込み。視えない。秋良ですら、その動きをまともに追えない程の速さ。魔力の圧により見物人と化した一門衆……葵たちには勇斗の影さえ視界に残らない。


『(うぉッ!? 流石は元勇者ッ! 分かってても速いな!)』

「なにッ!?」


 ヒトガタは捌く。勇斗の渾身の拳打を。

 視えずともその魔力の流動により、事前に動きを察知して対処する。


『(次はこっちの番だ!)』


 拳を逸らされ、体が流れた勇斗に対して、秋良はその場で回転しながら勢いよく足払い……という体の本気のローキック。


「ぐッ!?」


 あっさりと両足を刈られ、側転のような形で転倒する元勇者……と、思いきや。


「舐めるなッ!」

『がッ!?』


 倒れる前に手を床に付き、逆立ち状態から無理矢理に蹴り。咄嗟に防いだ秋良の腕に蹴り足がめり込む。鈍い感触。


 勇斗はその上で、逆立ちのまま、腕の力だけで跳ぶという無茶苦茶な挙動まで見せた。


 改めて、距離をおいての対峙。


『(……くそ。痛ぇ。まともな“敵”と戦うのが久しぶり過ぎて、“向こう”での悪い癖が出たか。もう死んでも甦らないってのにな……)』


 防いだとは言え勇斗の一撃の重さは半端ではない。秋良の左前腕の骨が呆気なく折れた。魔力を循環させて自己治癒を施すが、当然に痛みは残る。


 秋良の悪癖。

 まず相手の出方を観て、その上で対処を考えるというやり方。もし、相手が一撃必殺の技を持っていても、向こうの世界においては『死んでも甦る』というチート呪いがあった。だからこその戦法であり、悪癖。


「(こいつ! 俺の蹴撃爪しゅうげきそうを……有り得ないだろ!? ……もしかして……こいつは管理者たちが言っていた“同類”かッ!?)」


 勇斗も遂に思い至る。

 チート所持者は他にも居る。決して早良勇斗だけではない。そういう話を聞いてはいたのだ。彼を担当する管理者たちから。


 秋良と違い、勇斗は既に管理者たちとの接触はない。完全に縁が切れている状況。それが彼に対しての実験でもあったのだが……そもそもは彼自身が望んだこと。ごちゃごちゃと口を挟まれるのを嫌った結果。


 そして、異世界での成功体験の積み重ねがあろうとも、結局は己の欲望に歯止めが効かなくなるという……そんな結果までも、身を持って示してしまった。


「(ちッ! 百束一門こいつ等の前では使いたくなかったんだが……そうも言っていられない。チート所持者なら、一気に決めないと不味い。変な発動条件の尖った『スキル』を持ってる可能性だってある……!)」

『(お? 次は何だ?空間に魔力? ……あぁ。確かステータスやスキルのある異世界へ行ってたんだっけか。アレはアイテムボックスってやつか? ……魔力がぶつ切りで見え見えなのは……コマンド選択式ってのはこういうことだったのか……やはり“観る”だけじゃ解らないモノだな )」


 コマンド選択式。

 元勇者を縛るシステム。

 勇斗の持つ異世界のパラメータは『ステータス』や『ジョブ』『スキル』などというシステムに縛りを受けている。すべての行動がコマンド選択式とまではいかないが、それに近しいことを勇斗は実行している。


 魔法、異能、スキル、必殺技……呼び名は何でも良いが、異世界の元勇者はそれらを使用する際には選択しているのだ。コマンドを。そして、選択されたモノは、ほぼオート発動されるという仕組み。


 初期設定で決められた発動となる為、あまり自由度はない。魔力を隠蔽するだとか、威力を調節するなどはほとんどできない。


 その分、詠唱なり集中なりという手順も必要としない。


 仮に当人が瀕死で身動きが取れない状態あっても、必要な魔力量が残ってさえいれば、選択だけで通常通りに魔法などが発動する。

 ただ、当人が細かい術理を理解している訳ではない為、感知や妨害ジャミングもされやすい。良し悪しというところ。


 逆に秋良は、そういう意味では完全にマニュアル操作だ。


『(さて……いちいち相手の出方を観るのは止めるか。次で決める)』

「……来たれ、ヘグニ王の剣ダーインスレイヴ


 勇斗は何もない空中から一本の剣を取り出す。まるで鞘から引き抜くかのように。それすらも“エフェクト”か。


 出てきたのは少し小振りな両刃の西洋剣。


 柄の造形や飾りが凝っており、刀身は輝くような美しさ。一見すると儀礼用、美術品かのようだ。ただし、その場で実際に剣を目にした者は、誰一人として儀礼用だと勘違いすることはない。


 蠢く魔力。剣そのものに魔力……見た目とは正反対な禍々しい『気』を有している。脈動していると言ってもいい。誰もが魔剣だと認識するほど。


「……闘法『剣舞』」


 ボソリと呟く勇斗。コマンドの選択。重心のバランスが変わる。無手から得物を持つ者のそれへ。


 次の瞬間には、対峙する二人の距離が無い。既に勇斗は秋良を殺せる間合い。


『(おうおう。エラくヤバそうな代物を出してきたな)』

「くッ!? こ、こいつ……! 俺の剣舞をッ!?」


 躱す躱す躱す。


 秋良は迫る斬り払い、突き、ときに蹴り、肘や拳も。その全てを躱す。一撃一撃が必殺となる元勇者の技を悉くだ。


 黒いヒトガタは死の舞踏を演じる。その速度域は桁が違うも、まるで先ほどの桃塚葵とのやり取りをなぞるかのような光景。


 勇斗には意味が判らない。彼の身体能力は魔力による増幅も手伝い、まさに超人と化している。この世界の異能使いの追随など許しはしない。


 それは同類である黒いヒトガタと比べてもだ。

 単純な身体強化の度合いは勇斗が上を行く。だが、黒いヒトガタに勇斗の剣は届かない。あしらわれるという構図。


 当然に元勇者の扱う魔剣は劇物。かすり傷程度であっても決して塞がらない、斬り付けた相手の血を啜るという効果を持つ。


「(何でだ!? 何で当たらない!? レベル的には俺の方が上のはずだッ! 俺は勇者なんだぞッ!?)」


 確かにその通り。

 勇斗の方が基本スペックは上。

 

 タネは簡単。

 

 勇斗の好む戦い方を……その扱う技を秋良は事前に知っていた。別枠のチート。管理者マスターに金を積み、勇斗の記録ログを確認するという、いわば反則。裏取引によるイカサマだ。


 勇斗の技は型通りの綺麗なモノ。尋常ではない力と早さを持つが、その軌道は教科書通りであり、戦場で泥臭く鍛えられた活きた技ではない。用意されたチートそのまま。避けることに集中すれば秋良でも対処できた。


『(……運営側と縁を切ったのが裏目に出たな。お前さんにも選択肢は提示されただろうに……)』


 言うほどに秋良にも余裕はない。しかし、彼の目的は既に達している。勇斗にこの連撃を出させること。もう終わりが視えている。



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 ……

 …………



「……葵。無事か?」

「えぇ。かなり“手加減”されてたようだから……悔しいけど」


 黒いヒトガタと“懐刀”の戦いを見守る事しか出来ない葵たち。


「彼が例の“懐刀”……早良勇斗みたいね」

「……だろうな。俺達とはまるでモノが違う。“懐刀”なのも納得だ。そして……あの黒いのは更にその上を行ってる……」


 葵たちは巻き添えを警戒しつつも、さりとて撤収するのは気が引けた。二人の戦いが気になってしまう。判断の甘さ。中途半端な対応。


「ついさっき……リーダーはお嬢だとは言ったが、ここは引いた方が良い。“アレ”は桁が違う。三班も無事に宇佐崎紬を運び出せたようだし、笹本師範代からも撤退の指示が来ている」


 いつの間にか復旧していたインカムから、『黒いヒトガタには手を出すな』という、指示が各員に届いた。既に他の班は撤収済みであることも知らされる。


「……常村さん。『先導』は何と?」


 真っ直ぐに常村を見つめる葵の瞳。

 そこには己の無力を憂う色……と、何とかして一矢報いてやろうとする、危うい若さが浮かんでいる。


「……“見届けろ”と。ただし、この先については、『先導』からも危険が伴う気配を伝えられています。……引くべきかと」


 常村の異能は、この先の危険を伝えてきている。にもかかわらず、見届けろという……常村自身も判断に迷うモノ。


「葵。総代と若頭の言い付けも、コレで一応は果たせたはずだ。俺もいまは引くべきだと思う」

「……ふふ。健吾にまで言われたら……引かないとね」


 古いしきたりによって、犬神健吾は桃塚葵を主としている。いまの彼女が『この場に留まり、何か出来ることを……』と願っていることも知っている。本来ならば、健吾は葵の願いを尊重し、その為に動いているのだが……今回は否。想定外のことが多過ぎた。


「馬頭さん、常村さん、健吾……私たちも撤収しましょう。この場は“懐刀”たる者に任せます」

「……了解だ」

「はい。承知しました」


 健吾は返事が遅れた。


「…………いや、ちょっと不味いかも……」


 誰もが気を抜いていなかった。影を追う程度しか出来ずとも、黒いヒトガタと早良勇斗の戦いを視界に入れていた。


 その中で健吾が一瞬早く気付いた。視えてしまった。


 勇斗が攻める。尋常ならざる剣閃の雨。

 ヒトガタが受ける。剣閃の雨を掻い潜る。


 その拮抗が崩れた。


 葵たちが撤収を決意した、その目の前で。



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 ……

 …………



 主のもとから羽ばたいた。


 西洋剣が宙を舞う。


 元勇者の技は冴え渡っていた。普段通りに発動した。

 剣の振り、重心、体捌き、連撃の繋ぎ、一撃の重さ、込められた魔力……そのどれもが必殺の技を構成しており、その技の前には敵はいない。いなかった。


「……ば、馬鹿……な……ッ!」


 相手を仕留めるきるまで、延々と続くかと思われた剣閃の嵐。その強制終了。


 連撃の繋ぎ……その隙間を秋良は待っていた。知っていた。


 ヒトガタの反撃。厄介な魔剣を蹴り上げただけ。勇斗の手首ごと。


 結果、元勇者は右手首と魔剣ダーインスレイブの制御を


 身体から切り離された彼の右手は、未だにしっかりと柄を握ったままではあるが。


『(終わりだ)』


 魔剣と右手首の消失により、勇斗に思考の空白が生まれる。その刹那を目掛けて……ヒトガタの追い打ちにして、死に至る一撃。


「が……ッ!!?」


 貫き手。

 伸ばされたヒトガタの人差し指と中指が、勇斗の心臓付近に浅く突き刺さる。


『……動くな。この程度で死なないのは知ってるが、ここから“中”に魔力を流せば……流石にどうなるかは判るだろ?』

「……ぐ……ふ……ッ!?」


 痛みと混乱の中であっても、ヒトガタの言葉に勇斗は無言で数度頷く。命を握られたのを即理解した。


『もう気付いているかも知れないが、俺も異世界帰りでね。余りにも“先輩”のことが気に入らなくてさ。ここで突発的に殺し合うことになるとは思わなかったんだが……ま、それも人生ってヤツだろうさ』


 淡々と語るヒトガタ。勇斗からすれば『お前を殺す』という宣告にしか聞こえない。殺しに慣れた相手だと悟る。助かる見込みを感じない。


「ぐ……ッ! な、なぜだ……お、俺は選ばれし者だ……! 運営側も黙ってない……はずだ! お、お前だってそうだろう……? チート所持者同士で争うなんて……聞いてない!」

『はぁ? 知るかよ。俺はお前のことが気に入らないから始末するだけだ。俺を担当している運営は、別に俺を止めなかったしな。むしろ協力してくれたぐらいだ。まぁ安心しろ。先に始末した奴らもいるし、残ってる共犯者たちも全員後を追わせるさ』


 噛み合わない。噛み合う筈もない。お互いが好き勝手に、自分の言い分を吐き出すだけ。


「ま、まて! お、俺を殺してお前に何の得がある!? お前の異能は知らないが、お、俺の異能は……魔法やスキルは役に立つ! きっと……お前にできないことだってできる!」

『お、そうそう。やれば出来るじゃないか。命乞いってのは、相手のメリットを提示するのが常道だからな。俺がお前をあっさり殺さないのはソレだ』

「な、何を望む!? お、女か!? 金か!? な、何なら地位や名誉たって……! 俺の代償魔法を使えば、記憶の改竄だって出来る!」


 正しい命乞い。自身の持てる物を提示し、その価値を相手に認めさせる。提示した物が相手にとってそれほどに価値が無ければ……死ぬ。命を懸けたシンプルな取引。原始的で野蛮ではあるが、どんな人種、文明にでも通じる話し合いの形態だ。


『ほう……代償魔法ねぇ。名の通りナニかを代償とする……呪術のようなモノか? 一応聞くが……時を遡るような魔法は使えるか?』

「じ、時流魔法か!? 使える! い、いや……運営に話を通せば可能なはずだ! お、俺は異世界で時の魔法を使用できた! こっちではロックされているが、使えるのは間違いない!」

『あぁ……それは使えるとは言わんよ。やはり運営の許可が下りないか。じゃあ次だ。お前は“壊れた心”を癒す術はあるか?』


 秋良は取引の為に質問はするが、期待はしていない。仮に勇斗が、彼の望む能力を有していても、その結果を変える気は無い。


「こ、心を癒す術!? か、回復魔法か!? 使える! 使えるとも! 千切れた腕を再生させることだってできる!」

『はは。俺の質問の意味も解っていないようだな。まぁ当然と言えば当然か』


 そして何より、秋良は知っている。勇斗の能力を。出来ること、出来ないことを概ね把握している。その為に管理者マスターにほぼ全財産を差し出す羽目になったのだ。記録ログ閲覧の対価として。


 この問答自体が茶番だ。認識阻害や運営側の情報制限により、秋良と勇斗の会話は、この世界の者に聴かれたとしても虫食いで意味はまともに通じはしない。


 それを承知の上で秋良は、ヒトガタと“懐刀”が会話をしているというのを見せつけたかっただけ。百束一門の者に。


『さて。早良勇斗。やはりお前は俺の望むモノを持っていないようだ。さよならだな』

「ッ!!? ま、待てッ!? う、運営が黙っていないぞッ!?」


 スイッチが入った。もう助からない側に、何かが傾いたのを勇斗は察知する。もちろん、それはただの錯覚。そもそもはじめから秋良のスイッチはオンになっていた。


『安心しろ。いたずらに苦しめる気は無い…………ただ、死ね』

「や、やめ……ぐぎゃぁぁッッッ!!!??」


 魔力の奔流が早良勇斗の“中”をく。元勇者にとって不幸だったのは、その魔力耐性の高さであり、レベルシステムによる肉体的な強度やスキルの数々。


 一定以上の肉体的損傷に対して、自動的に発動する『救命』スキル。魔力が許す限り自動的に回復するという能力ちから。いまとなっては生き地獄を演出してしまう。


 首を斬り落として終わりにしようにも、『九死に一生』というスキルが邪魔をする。致命的な一撃を別の部位で肩代わりするというモノ。身に宿る膨大な魔力を使いつくさない限り、それらのスキルが勇斗を生かすのだ。


 もちろん、秋良としては意図していたわけでもない。彼は殺す相手をわざわざ苦しめるような嗜虐性はない。被害者の為に長く生き地獄を! ……というような、代理的な復讐心もない。終わったことだと理解している。別に勇斗に償いや罰を求める気もない。


 どうしようもなく異世界帰りの男……元勇者が頑丈というだけ。


「がぁぁッッ!!? き、きさまぁぁッ!!! 覚えてろッ!! お、俺は選ばれた者なんだぁぁッ!! つ、次に転生したらッ!! 真っ先に殺してやるッ!!! ぐぁぁッ!!!?」


 勇斗は必死でコマンドを選択する。しかし、発動しない。何故か? 生命を維持する為であるのと、秋良の小細工。いくらコマンド選択式であっても魔法は魔法。魔法の構成を阻害する術を勇斗に流し込んでいる。


『おう。待ってるよ。運営が再度お前のデータを必要とするなら、そういう可能性も有るだろうな』


 いくら秋良が意図せずとも、傍からは、勇斗の惨状は拷問による結果としか見えない。その上で確実に死に至るモノだ。


 早良勇斗は存在を秘されていた“懐刀”とはいえ、間違いなく百束一門に属する者。


 黒いヒトガタの圧に屈し動けないままであったが……流石に一門の者が断末魔の叫びを上げている様を黙っては見ていられない。


 桃塚葵たちは、震え縮こまる己の心を叱咤して……動く。



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