第114話 百人一首は共通認識ではない
※国語教育に対する嘆きの回です。それ以上でも以下でもありません。
あと、この数日イカは釣れていません。
これは新興宗教と同じだな。そう感じたので途中退場した自主企画があります。自主企画そのものは何も問題ないし、私の感じ方だけの話なのでシンパシーは感じないだろうし、逆に「おかしいのはお前の方だぞ」と思われるでしょうが、それはそうなので仕方がないね。うん。
で、参加させた自主企画がこれ。
あなたの小説の方角はどちら?
企画主:フィンディル
https://kakuyomu.jp/user_events/16818093074752698854
なんだか嫌になって抜けたのにはもうひとつ理由があって、こちらの理由の方が大きい。それが今回のタイトルにしている百人一首が共通認識、知識、一般常識(この言葉は嫌いだが)ではなくなっていたということ。
実はこれも紐解けば「新興宗教のようだ」と感じる一因となっているのだけれども。
ちょっとその自主企画に参加させた作品を軽く読んでみてください。
「われすゑの会(旧題:またね。)」
https://kakuyomu.jp/works/16818093074964039106
はい、ありがとうございます。
続けて、寄せられた「応援コメント」をお読みください。
ここで同時参加していたクロノヒョウさんの2000字お題企画のお題「天使の化石」という言葉ばかり褒められているのは関係ないです。これは私の本文の中にあって、クロノヒョウさんのワードセンスが飛び抜けて良いってだけの話ですね。
問題はコメントを残している人の多くが小倉百人一首七十七番の歌を知らないというところ。
その昔、私が中学生だった頃です。
百人一首の百首と作者、全て暗記させられました。今となっては憶えている(諳んじて言える)のは数首だけですが、聞けば「ああ」となります。
この題材にした崇徳院の歌は、世間でも広く認知されている、ひらたく言えば「百人一首の中にある、とても有名な歌のひとつ」だと思っていたのです。
「ちはやぶる」「はなのいろは」「たごのうらに」「あまのはら」「ひさかたの」「きみがため」×2
これらと同等の。
「え? 知らないとダメなの?」
というふうに思われた方。そんなことはないです。「知らないのが当たり前」になってしまった教育、知らないのを少しでも恥ずかしいと思わなくなった(特に物語を書こうとする人間が)、そしてサッと検索した知識で以て私の作品の「評価」をする。この企画では「方角」という「円天」みたいな独自通貨、じゃない、独自評価を下す。
まあ、それは置いておいて話を戻しますと、そういう「共通認識」ですので、短歌全文は今更でもない、と、わざわざ書いてもいません。意味なんて婚活パーティーの会の名前の由来として、少し書いただけ。それで充分だと。私は「共通認識」のつもりで書いていますからね。
特に「崇徳院」なんてその名を演目にして落語にもなっていますから。
で、そういった「崇徳院はネットで調べました」な「物書きさん」が企画主を慕って集まる自主企画ですよ。一般的な人(健常者)には耐えられても、私には無理ですよね。
もう、中学生レベルの国語では百人一首を教えないのだろうかね。
(筆者の国語レベルは昔の中学生並です)
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