第103話 アイディアが物語になるまで

 どうも、私です。


 つい先日、柴田恭太朗さん主催の自主企画【三題噺 #39】「モデル」「タクシー」「アリバイ」参加のために物語をひとつ書き下ろしました。

 タイトルは「二重奏のバラライカ」です。

 レギュレーションで文字数の上限が1万字でしたので、今回はそれを使い切るつもりで書きましたよ。サッと読める長さではないですが、まずはよろしければどうぞ。

 https://kakuyomu.jp/works/16817330666607736115


 ご存じでしょうか、柴田さんのこの企画シリーズ。期限は一週間なのですよ。お題が発表されてから一週間。

 今回私が久しぶりに参加させて頂いたのは「アリバイ」という言葉に惹かれたから。ミステリー書きだもん、仕方ないよね。


 一方で「タクシー」と「モデル」はどうとでもなる言葉なので、プロット練る前からは深く考えません。鍵にするのは「アリバイ」ひとつ。

 今更アリバイって言葉の意味の説明はいらないでしょう。みんなが知る言葉ですもの。

 そのね、みんなが知るってところもポイントだよね。

 真っ先に「アリバイ工作」とか、「アリバイを崩す」って使われ方っていうか展開を思い浮かべちゃうでしょ?

 それは裏切っていこうと、お題を見た三分後には決定していましたね。


 さて、私のプロットの立て方ですが、まずジャンルを決めます。

 続いて長さを決めます。

 そして舞台にする場所、登場人物の国籍、性別などを決めていきます。

 そこからストーリー展開を考えますね。

 読者を惹きつける柱を立てたり、取り上げる社会問題を加えたり。

 最後まで悩むのは、やっぱりラスト。物語の終わりがその世界の終わりではないという考えがあるので、私の作品では、読者が物語の終わり以降を想像できるものになっている作品が多いはず。

 普段からそういう意識はしてないですけど、癖としてそうなっちゃってますよね。


 さて、結末が決まったら書き始めます。

 ん? はい、書き始めますよ。細かいギミックは書きながら決めていきます。

 今回の「二重奏のバラライカ」でいえば、「3」と「カクテル」と「スピリッツ」はタイトルと同時に決めていましたが、それ以外のゴッホとか、ふたりのフライング・スコットとか、各話冒頭の「色」に関する描写は思いつきです。

 ちなみにトリニダがキミハルを葬るラスト、なんて案もありましたが、字数が足りず却下しました。


 あれ? もっとちゃんと物語を構築するまでの流れを書こうと思っていたけど、全然書けてないですね。これはアレだな。ノープランで書いていることが露見しただけだな。


 結論:なんかキッカケがあって書き始めちゃえば、物語は書けるんじゃなかろうかい

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