第2話 読み合うってどこまで? 心の中まで?
読みあいましょう!
意見を交わしましょう!
読んで面白い小説の書き方を勉強したいです!
良い作品を読んで勉強するなら、書店もしくは図書館へどうぞ。
WEB小説で勉強するなら「どこが悪いか」を見つけられるようにするべし。
書き方について、良いお手本はここにはありません。
なんて断言していいのでしょうか? 悪目立ちはしたくないなぁ。
しかし、事実、プロの編集者と作り上げた作品と比べたら、何度もブラッシュアップした作品だとしても筆者独りの力だと、どうしても劣ってしまいます。
何度も誤字脱字のチェックをしたつもりでも、アップした後に誤字発見なんてざら。
登場人物の名前間違い、述語の誤用、体裁の乱れ。
まあ、その程度ならご愛敬です。
「〇〇の所は誤字ではないでしょうか?」
なんて指摘は、非常にありがたい。ボランティアで校閲していただいているんですから。
そういった軽いミスはあるけれど、プロ並みのストーリーを読ませる。文章のリズムが勉強になる。ストーリー展開に引き込まれてスワイプする指が腱鞘炎になりそうだ!
読み合い企画でそんな作品に出合える可能性は極めて低いです。だって、読まれてないから読んでほしい作品の集まりなんだもの。
そこで、「読み合い企画」はどこまで我慢して読めばいいの?
という疑問(?)が浮かびます。
同時に、「ああ、私の駄文を今日もまた誰かが我慢して読んでいる」となります。
それでも、何かの肥やしになって、あなたの明日の一文字の糧になるといいな、なんてほんの少し思いながら、これからも読者に我慢を強いるのです。
ちょっと言いすぎじゃない?
大丈夫。一旦落として持ち上げる手法ですから。
うん。読んでいるうちにリズムの悪さとか、文章の稚拙さ、表現方法の乏しさ、情景・心情描写の引き出しの少なさ、なんてものも気にならなくなってきます。
そんなものより、輝いている部分が目につき始めますから。
本屋や図書館に並ぶ本に負けないもの。「発想」の宝庫なんですね、WEB小説って。忘れかけていた「感情」の宝庫でもあります。
本当にその点については勉強になります。
ただ、読者としての私の場合、いわゆる「テンプレ」については、ほとんど読むことはありません。好みの問題でしょうが。。。
ここで立ち位置チェンジ。
【私は何を読んでもらいたいのだろう?】
各数字を増やしたい? いや、生活できるほどの数字が上がらない限り、多少増えても意味はないよなあ(完全に私個人の認識)
感想が欲しい? あー、感想は嬉しいなあ。良くても悪くても。でもそれだけじゃない。
作家としての存在認知して……これはほんとどうでもいいや。
あ、最初の質問自体が答えじゃん。
読んでもらいたいだけだ。物語を。
そのあと、できたら考えてもらいたい。
物語はいつかどこかにあるかもしれない誰かの人生だ。その人生を見て、読者自身の人生を見つめてほしい。
人は考える葦である――パスカル
作家は考えさせる葦でなくてはならない――オジサン
貴重な時間を消費して物語、そしてこのエッセイもどきを読んで下っている読者の方々。その時間、無駄にしないためにも、是非「自分の考え」を持っていただきたい。正解のない表現と感情の渦の中で。
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