その11 ~魔法少女 vs アソ連邦 その2~
※主な出演者
ハナコ…
ダン …
カナデ…
━━━━━━━━━━━━━━━
- アソ連邦某所 -
「ぐああああっ!!!」
ダンダンダン!!!
「何故だあああっ!?」
ダバキィィッ!!!…ガシャーン………カランカラ…
ハァハァと激しい呼吸音が室内を響かせていた。辺りには八つ当たりされた椅子が、テーブルがふっ飛ばされて転がり、拳を落としたテーブルに至っては勢い余って真っ二つに折れて沈黙している…
「…何故、ああなった?」
血走った目でアソ連邦の軍部高官が問う。
「…さあ?」
私は存じませんと、目前の男は首を横に振る。こちらも軍部の高官ではあるが内部的な所属は違う。こちらを見る侮蔑の表情からは、
(アナタが先走っただけではないのですか?)
…という台詞が聞こえてくるようだ。
「…さて。後始末はアナタの責任できっちりとケリを付けて下さいね?…私は忙しいので」
と、冷たくあしらうもう1人の高官。彼はさっさと部屋を辞し、残された高官はまたしても床や壁をナグールケルしていた。その部屋は鉄臭い空気が漂い、医務室に約1名がベッドを埋めることとなったのは当然の帰結となったのだが…軍には脳筋しか居ないのだろうか?
- 対エネミー自衛隊・高円寺支部 -
「はぁ~~~………ひゅあっ!?…ぜはーぜはーぜはー…ゲホゲホゲホ…」
「…何アホなことしてる」
そう突っ込んだのは支部長と実行部隊の部隊長のダブル肩書を持つ男。
「あ、いえ…ちょっとボーっとしてただけです」
「んっ…んんっ!!」
余計な勘繰りがバレないようにと返事すると、カナデさんから咳払いが…やべぇ…何考えてたかバレテーら…
「今日は平和でしたね…アハハハハ…」
「まぁn「誰かさんたちが闇の靄…えっとダークマターといったかしら?…を吸収してかなり減らしたからね?」…だな…ゥホンッ!」
カナデさんが説明口調でダン部隊長の返事に被せる。いや何競ってるんですかね?…ハァ。
そんな傍目には何やってんだかってやり取りをしてると、その他ブラザーズの片割れ…いや、
(キラキラネームって奴かなぁ?)
ま、それはいいや。2人はゼハゼハと息を整えてから、
「「みんなヤバイっす!…テレビ!…テレビ付けてっす!」」
と、シンクロ率100%のハモり具合で叫ぶのだった…ナニコレオモロw
・
・
「えっと…何チャン?」
「N●Kじゃないか?」
ニュースといえば●HKが早いだろうと、電源を入れてすぐにchを切り替える。勿論、ブラウン管じゃなくて液晶TVだ。予算の都合上…19インチの小型の奴だが(部隊内用の緊急情報受像用のは32インチの大画面なんだが民放受像用のは小さいのだ←購入当時は50インチとかはバカみたいに高かった)
・
・
『…であるから、日本国はアソ連邦の侵略を受け入れる用意を。以降、植民地化のスムーズな受け入れ態勢と…』
「は?」
意味がわからず、思わず口を挟むがダンに「しっ!」と口に人差し指を立てるジェスチャーで止められる。
「…すいません」
最後まで大人しく聴いていろ…との無言の命令だ。花子は素直に立ち上がりかけていた腰を椅子に戻し、19インチの液晶TVを凝視する。
途中から始まっていた政見放送の後、キャスターが纏めた文章を書いたボードを取り出して説明していた。余計なことをいうんじゃないと命令されているのだろう…一切私見を口に出さず、憮然とした態度なのはありありと見えるのだが…そこはプロだ。
「とうとう…
「これ、国を挙げての侵略…というか、征服だよな」
「…」
「ダン部隊長、俺らはどうなるんスかね?」
「…」
ダン部隊長は答えない。未だその脳裏では色々と考え中なのだろうが…
(ブラック。どうなってる?)
〈まだ日本に侵入したアソ連邦の人間は…いえ…失敗しました。軍の所属を隠して一般人として…既に数百万人の規模で…〉
色々と考えながら垂れ流される情報を纏めると…
◎数百万人規模で、一般人を装ってアソ連邦の軍人が日本に潜入済み
◎アソ連邦に限らず、C国などの大陸側の勢力。中東A各国。A共和国など…かなりの人数が潜入済み
◎など、敵性勢力が総勢1千万人を超える規模で潜入していることが判明…
◎武器や戦闘車両や戦闘ヘリなども豪華客船に艤装した空母で運び込むなど…
(…冗談だろ。これ、内戦とかいう規模じゃないだろ…多分)
日本という国を各国で切り取ってどうこうって感じにしか見えない…アニメで似たような感じのがあったと思う…見たことはないけどあらすじだけ見れば、だけど…だけど。
(殴っていいのは…殴られる覚悟がある奴だけだよな…?)
流石に俺には銃は配備されてないからな…相手はそんなの関係なく、撃って来そうだが。
〈マスター…〉
(ん?どうした…ブラック)
〈準備ができました。いつでも出撃可能です〉
「え?…準備って?…出撃??」
思わず、心の声だけでなく、間抜けな声を口からも出していた俺。
「どうした?山田」
「あ、いえ…ブラックが準備できたって唐突に」
「そうか…よし、出撃してくれって頼んでくれ!」
「え?…ダン部隊長?…それって一体…」
ど・ぢぃ~~~…っと周囲の面々がダン部隊長を
「いやな…相談したんだ。ちょっと前にな」
「どうやって…」
「ほら…一応コクピットの傍に居れば声が届くだろ?」
「えぇ、まぁ…」
「ちょっと前に召喚して現れた時、山田が下りた後に相談を持ち掛けたんだよ…この世界つか日本がヤバそうだってな…だが、エネルギー源が足りないからってその時は断られたんだが…」
成程…先日のダークマターを日本中から吸収した時か…と気付く花子。まさかそんなやり取りをしてたなんて夢にも思ってなかった花子も、ダン部隊長を睨む側に立った!w
「で…何の準備だ…ですか?」
「別にいい直さなくてもいいぞ?…それはな…」
流石に記録に残るような…紙に書くなどは無理というので小声で耳に口を寄せてポソポソと喋っていたのだが…耳がこそばゆかったのでよく覚えてない花子だったが…(後でカナデさんに「セクハラすんなっ!」と平手ビンタ喰らってました…南無ぅ←耳から血が流れてたし…鼓膜破れたんじゃないか?)
◎対人間、対戦車・対戦闘機、対大型艦船など、敵から日本を護る防衛戦力を貸して欲しい
…ということだった。対人間というのは人間よりやや大きめの人間型の。対戦車・対戦闘機というのは…例えば似たような戦車型や戦闘機型の。対大型艦船というのは目立つのは困るだろうし潜水艦とかそういう類なのかも知れない…
〈…よくわかりましたね。対人はヒューマノイド型自律行動ユニット…いうなればこちらの空想SFなどでみられるアンドロイドみたいなものですね〉
(え…)
〈対戦車・対戦闘機はどちらにでも対応する亜音速飛行型の慣性制御飛行戦闘モジュール…こちらでいえばUFOみたいなものですね。尤も、通常飛行速度が亜音速であって慣性制御を併用すれば戦闘機やヘリなんかは比較にならない飛び方ができるので…超音速ジェット戦闘機なぞ目ではないですよ?〉
(えと…)
〈最後に、対大型艦船ですが…予想の通り。潜水艦型を準備しています。深海に潜りつつ、次元潜航していればまず間違いなく見つかりませんし。水上であっても次元潜航してれば姿なぞ見えません〉
(………)
〈これらの戦力は次元潜航艇から出陣する予定です。ゴーサインが出れば、いつでも出撃可能ですが…如何致しますか?〉
「ダンさん…」
「おお、準備完了ならすぐにでも出て貰った方がいいんだが…」
「だそうだ。ブラック」
〈了解致しました〉
その日、感覚が鋭敏な一般人、神社仏閣の関係者でその手の気配に敏感な人々が違和感を感じ、
(何か…起きるんじゃないか?)
と不安げに感じていた。だが…そのような能力を持っているかといっても、世に与える影響は皆無であり…一部の神社仏閣の偉い人に伝えるのがせいぜいであり…日本の大部分の人間は何も感じとることもなく、平穏な1日の終わりを過ごすに留まったのであった…
政見放送の関係者たちが何を考えているとも、大きな流れに身を任せるしかないと諦めの境地に。政見放送を見ていた人たちもこれが本当のことなのかわからないと判断できずにいて…
見掛け上の平穏がいつ終わるともわからず…
- 駿河湾沖 -
〈準備は?〉
〈いつでも〉
〈では、宜しく頼む〉
〈アーサー…〉
ブラックの
〈ダークマターは足りているか?〉
〈うむ…必要十分以上にある。問題ない〉
〈では…宜しく頼む〉
〈…任せておけ〉
海面に浮かんだ部分が展開し…そこからUFO型が日本全国に飛び散る…無論、こちらも人の目に見えないが次元潜航を行うのではなく、簡易型の光学迷彩機構を有している。亜音速で飛行する光学迷彩で目に見えない物体ならば、音を発していない限り気付くことは稀だろう。そのUFOには対人戦闘をこなすヒューマンユニットを30体程搭載しており、たった1体でも千人の人間ですら斃し切るだろう…(尤も、無力化が主目的であり、殺すのは余程のことが無ければ禁止している訳だが…)
〈そうだ、1つ警告を〉
〈何だ?〉
〈敵兵は既に獅子身中の虫と化している〉
〈つまり?〉
〈味方と思ったら、実は敵だったということもある〉
〈ふむ…護るべき人間を盾にする場合もあるということか〉
〈うむ…若しくは、味方と嘘ぶいて近寄り、破壊されるかも知れん〉
〈はっ…
〈そういうな…この世界は
〈成程…忠告感謝する〉
ブラックと次元潜航艇の頭脳体との会談が終わった頃にはUFO型は全機出撃を終えていた。次元潜航艇は出撃前の状態に戻り…海面の下へと潜航を開始した。無論、次元潜航モードはそのままだ。
〈では、出番が来るまで少々休ませて貰おう…通信を終わる〉
〈了解した。作戦の成功を祈る〉
静かに通信は終了し…日本は静かに這い寄る混沌…ではなく、アソ連邦とその他からの脅威から護る戦力が散らばって行った…人々が知らぬ内に。
- 某所港 -
すー…っと海面に顔を出す潜水具姿の男たち。照明の届かない場所まで泳ぎ、地上に上がってから潜水具を脱ぎ…
〔行くぞ?〕
〔〔〔ヤー〕〕〕
と、作戦行動の為の仕事着姿になった数人の外国人たちが移動しよう…とした瞬間。
〔ぐぅっ!?〕
…と、一斉に倒れ臥す。
「誰だっ!?」
歩哨をしていた軍人が倒れた音に気付き、駆け寄ると…アソ連邦の軍人が数人、折り重なるように倒れていた。
「なっ!?…」
「と、取り敢えず応援を呼んでくれ!」
「わ、わかった…これも使ってくれ!」
…と、捕縛用の手錠とロープを渡され、後に残ってロープの縛り方で彼の趣味が暴露してしまうのは、また別の話…
※亀甲縛りとか?w
- とある自衛隊基地の付近 -
〔よし…無事に目的地に着きそうだな…〕
風向きも予定通り。部隊も1人も欠かさずに着きそうだ。
既に降下艇は遥か彼方。
任務を終えれば…拠点として安全に味方の飛行艇やら戦闘機の離着陸が可能となる。無論、近隣の自衛隊基地も無力化できねば危険なことには変わらないが…それは別動隊の任務であり、我らはこの
〔隊長…もうすぐ地面です!〕
〔了解だ。各自、安着に全力を上げよ!〕
そして1分後…我らの部隊、全50名は無事に地面に転げ終え…パラシュートを除装して一纏めにして地面を掘って埋める。再利用は見込めないが、侵入した証拠を一時的にでも隠す為だ。
〔全員、準備はいいか?〕
地面を小さめのスコップで掘って丸めたパラシュートを埋め…土を掛けた時に声を掛けたが応答が無い。
〔どうした?…返事をしろ〕
余り大声を出すと気付かれるかも知れないと、周囲に聞こえるギリギリの大声を出すも、矢張り反応がない。
(どうしたのだ?…まさか既に進軍したという訳ではないだろうな?)
ゆっくりと周囲を見回すも、矢張り味方の姿は見えない…と、足に何かがぶつかる。
(なん…っ!?)
そこには友軍兵が倒れており、うっかりと腹を踏んづけてしまうも、呻くなどの声も上げない…
(死んでいるのかっ!?)
すぐさましゃがみ込み、脈をみるが…
(脈はあるようだ…では何故…)
そして生まれる気配に素早く後ろを振り向くが…
〔がっ…あ…〕
意識が闇に落ち…隊長と呼ばれていた軍人は倒れた。
〈…時間止めてアイテムボックスに放り込んで…そうだな、全員縛ってから近所の日本の軍隊?の基地に放り込んでおいてくれ〉
〈…放り込む前に時間停止措置を解除して、安物のロープだけにしとくんだろ?〉
〈お、おお。忘れてた。
※トランスポート・ファイターの略称。UFO型は輸送を主目的にしているのでそう呼んでいる模様
〈おーけぃ…じゃ、収納!〉
すぅ…っと消える倒れ、拘束されていたアソ連邦の空挺部隊の軍人たち。
〈じゃ、いってくらぁ!〉
〈おう。じゃあ他の区域いってるからよ…急がなくていいけど道草喰うんじゃねーぞ?〉
〈あぁ、わかったわかった…〉
- とある都市部の暗闇 -
〔準備はいいか?〕
〔ああ…問題ない〕
とある都市部の日本の警察…の近くのビル街の街灯が余り当たらない場所。外人部隊が集結していた…
〔車両の準備は?〕
〔軽装甲車3に装甲ジープ5を用意している〕
〔武器は?〕
〔必要十分〕
〔連中のやる気は?〕
〔上々〕
〔はぁ…お前のやる気も上げとけよ?〕
〔十分に上がってるが?〕
見た目からはあるようには見えないが…まぁいつものことだと諦める。
〔じゃお前ら!車に乗り込め!〕
〔〔〔応!〕〕〕
ざざざっと走り出し、指定された車両に乗り込む見た目チンピラ風の軍人たち。いわば、彼らは雇われの傭兵で…警察の敷地に殴り込みを掛けて警察機構の混乱を起こす…という命令を受けている。成功すればここ数年の稼ぎに匹敵する報酬が振り込まれる予定だ。成功すれば、だが…
〔さて…何時間もたせれば成功したと思われるのかね…〕
〔指定は無かったが…少なくともあの報酬量からして1週間は最低維持だろ?〕
1週間って無理だろ…と呟くが、それどころか警察に辿り着く前に任務が失敗してしまうとは夢にも思ってなかった…
・
・
〔嘘だろ…〕
目前には弾き飛ばされてひっくり返り、転がされている装甲車や装甲ジープの姿が…
〔ダムッ!〕
〔ファイヤーッ!!〕
這う這うの体で脱出した傭兵たちが武器を手に撃ちまくり、中にはロケランを発射する者も居たが…
〈無駄だ〉
聞いたことのない言葉でしゃべる巨人(見た目2mくらいの背丈の…まるでパワードアーマーを着装した人間?が立っていた)が銃弾とロケット弾を受けても平然としていた…
〔〔マイガッ!?〕〕
そして狂ったように乱射し…近くを巡回していた警察官たちが叫んで自転車で走ってくるも…流れ弾に当たってもんどりうって倒れる。
〔シッ!…混乱させるのはこんな巡回警官だけの筈ではなかったんだが…〕
そして撤退するかどうか迷っている内に巨人が増えていく…
〔ダムッ!?〕
俺たちは…世界最強と自負していた傭兵団は…たった10体の巨人たちに囲まれて…次の瞬間には意識を奪われ…
〈優秀な日本のお巡りさんがいるようですし…〉
〈そうだな。武装解除してロープで縛っとくだけでいっか〉
麻痺レベルまで落とした電撃銃で傭兵団員総勢50名をスタンさせた後、2mの巨人たちは彼らを1箇所に集め、ロープで拘束して放置し…そのまま姿を光学迷彩で消して姿をくらましたのであった…無論、
- アソ連邦やC国など、会合しているホテルの一室 -
「何故だっ!?」
高級なテーブルにも関わらず、ダンダンとぶっ叩く高官。包帯を巻いた手が痛々しいがアドレナリンがどばどばと分泌されているのか痛みを感じないようだ。
「わたしらの密偵たちも全員捕縛されたアルよ…一体ニポンの自衛隊や警官たちは何時の間に腕を上げたアルね?」
C国のお偉方も細い目を更に細めて結果報告の用紙を睨んでいる。口調が柔らかいのだがそれだけに強面や発している覇気が恐ろしい…。弱気な者ならそれだけで心臓発作でも起こしそうなのだ。
「…口車に乗ったせいで酷い赤字だ。この埋め合わせはしてくれるんだろうな?」
某中東A各国の首相補佐たちが訊く。本来なら1国だけが参加の予定だったが、日本の一部が植民地化できると幾つかの国が我も我もと集まって来たのだ。他の国も同様で小国が寄り集まった集結している…エネミーのせいで国土が滅びかけているような国程…未だにそこまで被害が少ない日本という地が欲しいのだろう…
だが…作戦はほぼ失敗に終わっている。
「何故だ!…今頃…作戦は終わっている筈だったのだっ!!」
そして、占領宣言をして…分割統治宣言をして…現地の日本人は…
と、そこまで考えた時。
「我らは去る。では…」
と、C国と某中東A各国の首相補佐たちがそういい残し…このホテルから消える…屋上のヘリポートから。
「一体何が…」
アソ連邦の高官とその他の国の高官たちが戸惑っていると、
「警察だ!…そこを動くな!!」
と、大量の警察官が雪崩込む!
「「「なっ…!?」」」
唖然茫然とした彼らは、そのままお縄を頂戴し、日本警察に身柄を拘束される…そして所属している国からは切られており…誰1人として母国に保護を求めても知らぬ存ぜぬで通され、母国の犯罪者としてではなく、どの国にも所属してない難民として罰せられることとなったのだ…
「何故だ…アソ連邦は…この俺を切ったのかぁ~っ!?」
刑務所で響き渡る絶叫は…国には届かず、唯、隣の独房の先輩に「うるせえっ!」と怒鳴られたのであった…(他の者も似たような感じ)
- 対エネミー自衛隊・高円寺支部 -
「…ダン部隊長…いえ、ダンさま」
「…サブイボがっ!!…キモいからいつも通りでお願いしてもいいかな?…山田」
「酷い…まぁいっか。凄いですねダンさん!」
「おう…まぁ…暫くはあんな大部隊はまわせねーっていわれたけどな」
「…ダークマター不足、ですか?」
「そうそう」
「つか、いつの間に勝手に連絡できるようにっ!?」
「いや…山田経由だと色々面倒だろうってな…これ貸し出された」
と、見せられる携帯電話型の通信機。見た目はまんま
「おー…って、ピッチですか。もうKD●Iはサービスやってませんけど?」
「あぁ…でも携帯電話だとどこのキャリアでも通話できねーと怪しまれるだろ?」
「あ~…記念に取ってあるんだよ…とかいえば持ってても怪しまれないと?」
「まぁーな」
成程と納得はしたが…ブラックと通話する際、知らない人に見られたら変人扱いされるんじゃないか?…と危惧する花子であった。無論、その際は知らない人で通すつもり満々であったが!w
━━━━━━━━━━━━━━━
多分、次で終わるかと…だが1つだけ…「タイトル詐欺でおわた!」…今回、全然花子とアソ連邦戦ってねーじゃん!…とwww
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