第006話 VSミミック

宝箱だと思ってたらミミックだった

何を言ってるのかとry…

まぁダンジョンの有名なトラップの一つである

今の自分のレベルだと簡単に死ぬ

何か手は無いだろうか…

『ミミックだから手は無いよ』

そういう意味じゃねえよ

『だから逆転の手は無いよ』

そっちか!

うーん困った

なんて言ってたらミミックが 口?を開けて食べようとしてきた

「くっ」

ギリギリかわしたつもりが 少し引っかけたようだ

スーツの腕の部分が破け鮮血が飛び散る

ジンジンと痛む腕

しまった この腕で重い剣なんか持つと余計に血が出そうだ

今の俺に出来るのはミミックを睨み付けるしかない


宝箱から出た歯 そして格納出来そうに無い長い舌…

うん…手詰まり感しかない




ただ喰われるのも癪だ

せめて一矢でも報いてやる

あの長い舌を噛ましてやろう

後ろに回って宝箱を閉じたら舌噛まないかな?

まぁ後ろに回る余裕なんて無いよ

ん?重い剣

後ろに回る?

そうか…

なぁ物を出す場所って任意で決めれる?

例えば高い場所とか?

『出来ない事も無いけど 普通しないよ 出して落ちて壊れたら駄目でしょ』

うんうん

出して落ちて壊れたら大変だよね

俺はミミックの頭上の空中を睨みながら

アイテムボックスの中身をぶちまけた

ゴカ ドカ ブシュ ザク

ミミックに降り注ぐ剣に盾

飛び散るミミックの舌

本当に舌を噛みきってやがる

『ミミックを倒しました』

『経験値が規定値を越えましたのでレベルが上がりました』

『経験値が規定値を越えましたのでレベルが上がりました』

『経験値が規定値を越えましたのでレベルが上がりました』

『レベルアッボーナスを手に入れました』

『スキルが選択可能になりました』

『ミミックが宝箱を残しました』

ミミックはレベル2で勝てる相手じゃ無かったようです…

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