第3話 新ヒロイン登場!?

♪キーンコーンカーンコーン♪



あー疲れたー。やっと授業が終わった。

でも、ここからが本番だから。

小説家になるには、安土さんに認められるような小説を書かなきゃいけないんだ。

なにをしたらいいのかわからないからまずは安土さんに聞くのが一番だな。


「安土さん!俺に小説の書き方を教えてください!!」


「え~まあいいけど・・・」


「ほんとに!?」


「う、うん・・・」


「ありがとう!ありがとう!ありがとう!」

俺はありがとうを何回も繰り返しながら強引に握手をした。


「いやー安土さんが同じクラスでよかったよ!」


「はは、そーだねーはははは」

苦笑いをしながらも適当に共感をする・・・


「まずはどうすればいいんですか?先生!!」


「先生って・・・まあ、頼まれたら本気で瞬君のディレクターになるよ」


「うん!やるからには本気でやろう」


「まずはどんな作品を書きたいの?SF?ラブコメ?転生物?」


「えーっと・・・全然決めてないんだけど・・・」


「ほんとに小説書きたいの!?」


「書きたいさ。書きたいから聞いてるんじゃないか」


「まずは書きたいことを決めてから来なさい。話はそれから。」


「わかったよ・・・」


「じゃ、また明日私は帰るから」


はあ、

俺は今世紀最大の溜息をついた。



どんな物語にしようかな・・・

やっぱりラブコメ・・・

いや、転生物にするか。

迷うなあ。


「痛った」

「痛って」


「すいません」

「ごめんなさい」


「って純!?」


「瞬君!?」


「え!?純もこの学校だったんだ」


「瞬こそこの学校だったんだね。元気してた?」


「うん!元気だよ!」


「僕も元気だよ」


心の中の瞬が説明しよう。

純とは・・・簡単に言えば幼馴染の今では絶滅危惧種の僕っ子なのだ!


「久しぶりに会ったんだからこの後ちょっと遊ぼうよ」

純が誘ってくる。


「うんいいよ」

安土さんの約束なんかを忘れていた瞬であった・・・


「どこ行く?瞬は行きたいとこある?」


「やっぱりあそこでしょ」


「あそこってあそこ?」


「うんそうだよ」


「じゃあせーのでいくよ」


「せーの」

「せーの」


「秋葉!!」

「秋葉!!」


「やっぱりねー。絶対瞬行くと思った」


「最近純は行った?」


「行ってないよー」


「まあ、こんなところでずっと話してるのもなんだし、行きながら話そ」


「そうだね」


「まずはやっぱりアニメ―トだよな」

※アニメイトに似ていますがな、なにも関係なんてな、ないですからね・・・ただのアニメグッズが売ってるお店の名前ですからね・・・勘違いしないでよね!(なぜかツンデレ)


「そういえば今日から新グッズの発売日だよな」


「まさか予約してないなんて事はないぞ。だってここに・・・ってあれ!?」


「あれ?まさかの・・・できて・・・ない感じですかぁ~」


「あー---------あああああああ!!もう!!どーしてだよー-!!」


「早くいかないと・・・無くなっちゃいますよぉ~」


「あーもう!うっぜぇなぁ!!そのしゃべり方!!だからお前俺しか友達いないんだろ!」


「そ、そんなことないし!隣の人とアイコンタクトで挨拶したし!」


「それは挨拶に入るわけないだろ”ボッチ”」


「ボッチとはなんですか!ボッチとは!そもそも煽ってきてるあなたこそ、ボッチなんじゃないですかぁ~」


「いいや!ボッチじゃないね。俺は安土さんというお友達がいるからな」


「だ、誰よ!その女!!」


「なんで俺が浮気したみたいな雰囲気されなくちゃいけないんだ」


いちようここ駅のホームだぞ・・・

うわーめっちゃ見られてる・・・

みなさーんこれは修羅場じゃないですよ~

と、こころの中でいうが、聞こえるはずもなく痛い目で見られるのであった。



「よし、着いたぞ。アニメート!」


「瞬、早すぎ」

「もうあと一個かもしれないんだぞ。早く行くほかないだろ」


「やっぱ凄い人だ。まだあるかな・・・」


「僕は予約だからこの争奪戦は降りるよ」


「始まったんだ俺の争奪戦待ってろよ。俺の嫁。☆トキメキ☆ドキドキスクールライフの一ノ瀬スバルちゃん!!」


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