妹のような同級生③

 その日は部活も早く終わり

 シャワーも浴びて

 今日は早く寝ようと着替えも済ませていた


「悪いけど夕刊取ってきて〜」


 キッチンの母親に頼まれ何も考えず取りにいく


 ガチャーー


「「あ!」」

「あれ? こんばんは。どうしたの?」


 彼女が近所の幼なじみと一緒になぜか家の前に立っていた


「あ、あ、あ〜〜! 塾! 今から塾いくとこなの〜!」

 

 幼なじみの同級生が慌てたように言う

 隣の彼女はなぜか顔を真っ赤にしている


「あぁ〜、あそこの塾いってるんだったな、ご苦労さん」


 家の前の道は塾への通り道だった

 あれ? でもコイツも同じ塾いってるんだっけ?


「あっ! 帰りにウチに遊びに来てたから途中まで見送りしてもらってるの!」


 幼なじみがすかさず説明してくれた

 俺はエクストラで彼女の顔が見れたことに嬉しくなり


「おぉ〜、そうか〜。暗いから気をつけて帰りな」


 そう言って笑顔で答えると何の疑問も抱かず家に戻った

 

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