流れ星にお願いを②

「あー! こんなとこにいたー!」


 声のするほうを見ると

 入り口の非常灯の下

 クラスメイトの幼馴染の姿


「も〜! 責任者が二人してサボってないでよ!」

「ごめん、ごめん、今いくよ」


 チラッと委員長のほうを一瞥すると

 フィっと振り向き

 スタスタと階段を降りていく

 印象的なポニーテールが揺れていた


 くされ縁の幼馴染とは

 小中高とずっと同じで

 高校に入ってからは

 何度も告白を受けるほどモテるようになっていた

 ―― なぜか全部断ってるみたいだけど


「じゃ、戻ろうか?」


 そう言って歩き出そうとすると


「待って」


 きみはそう言って

 キュッとぼくの袖口の上を摘んだ

 

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